過マンガン酸アンモニウム
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過マンガン酸アンモニウム（Ammonium permanganate）は，化学式 NH4MnO4 で表される無機化合物です。
目次
名称
物質名称一覧
命名法
Nomenclature
名称
Name
- 代表的名称
- Typical name
- 過マンガン酸アンモニウム
- Ammonium permanganate
- 組成命名法
- Compositional nomenclature
- 過マンガン酸アンモニウム
- Ammonium permanganate
- 置換命名法
- Substitutive nomenclature
- 過マンガン酸アザニウム
- Azanium permanganate
- 付加命名法
- Additive nomenclature
- テトラオキシドマンガン酸(1−)テトラヒドリド窒素(1+)
- Tetrahydridonitrogen(1+) tetraoxidomanganate(1−)
- 別名
- Other names
- マンガン(VII)酸アンモニウム
- Ammonium manganate(VII)
化学式と構造
化学式一覧
化学式名称
Formula name
化学式
Formula
- 代表的化学式
- Typical formula
- NH4MnO4
- 組成式
- Compositional formula
- NH4MnO4
- 構造式
- Structural formula
- その他の構造式
- Other structural formulas
- 電子式 (ルイス構造式)
- Lewis structure
- 電子式 (ルイス構造式, 色付き)
- Colored Lewis structure
物質情報
物質情報一覧
構成要素
構成イオン
イオン Ion | 名称 Name | 電荷数 Charge number | 個数 Number |
|---|---|---|---|
| NH4+ | アンモニウムイオン | 1 | 1 |
| MnO4− | 過マンガン酸イオン | -1 | 1 |
構成原子
原子 Atom | 名称 Name | 酸化数 Oxidation state | 個数 Number |
|---|---|---|---|
| N | 窒素 | −3 | 1 |
| H | 水素 | +1 | 4 |
| Mn | マンガン | +7 | 1 |
| O | 酸素 | −2 | 4 |
原子の比率
原子 Atom | 原子量 Atomic weight | 個数 Number | 原子比率 Atomic ratio | 重量比率 Weight ratio |
|---|---|---|---|---|
| N | 14.007 | 1 | 10.00% | 10.23% |
| H | 1.008 | 4 | 40.00% | 2.94% |
| Mn | 54.938 | 1 | 10.00% | 40.11% |
| O | 15.999 | 4 | 40.00% | 46.72% |
熱力学的性質
相転移特性
項目
Item
値
Value
- 融解熱
- Enthalpy of fusion
- –
- 蒸発熱
- Enthalpy of vaporization
- –
- 蒸発熱 (25°C)
- Enthalpy of vaporization at 25°C
- –
- その他転移エンタルピー
- Enthalpy of other transition
- –
溶解度
溶解性
水への溶解度 (g/100 g)[1]
| 15°C |
|---|
| 0.8 |
溶解度曲線 (g/100 g)
製法
酸と塩基の反応
過マンガン酸とアンモニアが反応すると，過マンガン酸アンモニウムが生成します。
塩基と酸性酸化物，水の反応
アンモニアと酸化マンガン(VII)，水が反応すると，過マンガン酸アンモニウムが生成します。
弱酸の塩と強酸の反応
弱酸の塩と強酸が反応すると，過マンガン酸アンモニウムが生成する場合があります。
沈殿反応
水溶液中でアンモニウムイオンと過マンガン酸イオンが反応すると，過マンガン酸アンモニウムの沈殿が生成します。
化学反応
電離反応
過マンガン酸アンモニウムが電離すると，アンモニウムイオンと過マンガン酸イオンが生成します。
強塩基との反応
過マンガン酸アンモニウムと強塩基が反応すると，強塩基の塩とアンモニア，水が生成します。
不揮発性の塩基との反応
過マンガン酸アンモニウムと水酸化亜鉛が反応すると，過マンガン酸亜鉛とアンモニア，水が生成します。
脱水性の酸との反応
過マンガン酸アンモニウムと脱水性の酸が反応すると，塩と酸化マンガン(VII)，水が生成します。
還元性化学種との反応
還元性化学種と過マンガン酸アンモニウムが反応すると，種々の生成物が生成します。
被還元性化学種との反応
過マンガン酸アンモニウムと被還元性化学種が反応すると，種々の生成物が生成します。
被酸化性化学種との反応
被酸化性化学種と過マンガン酸アンモニウムが反応すると，種々の生成物が生成します。
被酸化性化学種との反応 (酸性条件下)
被酸化性化学種と過マンガン酸アンモニウム，水素イオンが反応すると，種々の生成物が生成します。
被酸化性化学種との反応 (中性条件下)
被酸化性化学種と過マンガン酸アンモニウム，水が反応すると，種々の生成物が生成します。
分解反応
過マンガン酸アンモニウムが分解すると，アンモニアと過マンガン酸が生成します。
参考文献
参考文献一覧
- 1James G. Speight (2017)Lange's Handbook of Chemistry, 17th editionMcGraw Hill Education
- ^ 密度, 2.208 g/cm3 - p.31
- ^ 融点, 110 °C - p.31
- ^ 水への溶解度 (g/100 g), 表を参照 - p.31
