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2H2S + As2O5 → 2S + As2O3 + 2H2O

硫化水素五酸化二ヒ素が反応すると,硫黄三酸化二ヒ素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と被還元性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 被還元性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
H2S硫化水素2
還元剤
還元性
As2O5五酸化二ヒ素1
酸化剤
被還元性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
S硫黄2
酸化生成物
As2O3三酸化二ヒ素1
還元生成物
H2O2

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

硫化水素五酸化二ヒ素の反応
ΔrG−201.1 kJ/mol
K1.70 × 1035
pK−35.23
2H2S気体 + As2O5結晶性固体
2S結晶性固体斜方硫黄 + As2O3結晶性固体八面結晶 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−262.50−201.1−206.5106.53
1 mol あたり
−131.25−100.5−103.353.265
1 mol あたり
−262.50−201.1−206.5106.53
1 mol あたり
−131.25−100.5−103.353.265
1 mol あたり
−262.50−201.1−206.5106.53
1 mol あたり
−131.25−100.5−103.353.265

標準状態における変化 (2)

硫化水素五酸化二ヒ素の反応
ΔrG−201.8 kJ/mol
K2.26 × 1035
pK−35.35
2H2S気体 + As2O5結晶性固体
2S結晶性固体斜方硫黄 + As2O3結晶性固体単斜晶 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−260.3−201.8−197
1 mol あたり
−130.2−100.9−98.5
1 mol あたり
−260.3−201.8−197
1 mol あたり
−130.2−100.9−98.5
1 mol あたり
−260.3−201.8−197
1 mol あたり
−130.2−100.9−98.5

標準状態における変化 (3)

硫化水素五酸化二ヒ素の反応
2H2S気体 + As2O5結晶性固体
2S結晶性固体単斜硫黄 + As2O3結晶性固体八面結晶 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−261.84
1 mol あたり
−130.92
1 mol あたり
−261.84
1 mol あたり
−130.92
1 mol あたり
−261.84
1 mol あたり
−130.92

標準状態における変化 (4)

硫化水素五酸化二ヒ素の反応
2H2S気体 + As2O5結晶性固体
2S結晶性固体単斜硫黄 + As2O3結晶性固体単斜晶 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−259.7
1 mol あたり
−129.8
1 mol あたり
−259.7
1 mol あたり
−129.8
1 mol あたり
−259.7
1 mol あたり
−129.8

水溶液における変化

硫化水素五酸化二ヒ素の反応
2H2S水溶液 (非解離状態) + As2O5水溶液
2S結晶性固体斜方硫黄 + As2O3水溶液 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−167.7
1 mol あたり
−83.85
1 mol あたり
−167.7
1 mol あたり
−83.85
1 mol あたり
−167.7
1 mol あたり
−83.85

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
H2S (g)-20.63[1]-33.56[1]205.79[1]34.23[1]
H2S (ao)-39.7[1]-27.83[1]121[1]
As2O5 (cr)-924.87[1]-782.3[1]105.4[1]116.52[1]
As2O5 (aq)-951.4[1]
As2O5 (cr)
4水和物
-2104.6[1]
* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (aq):水溶液

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
S (cr)
斜方硫黄
0[1]0[1]31.80[1]22.64[1]
S (cr)
単斜硫黄
0.33[1]
S (g)278.805[1]238.250[1]167.821[1]23.673[1]
As2O3 (cr)
八面結晶
-656.97[1]-576.22[1]107.1[1]95.65[1]
As2O3 (cr)
単斜晶
-654.8[1]-576.97[1]117[1]
As2O3 (g)-604.6[1]-548.9[1]191[1]
As2O3 (aq)-626.8[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (aq):水溶液, (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)