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H2S + 2NaHCO3 🔥→ Na2SO4 + 2H2O + 2C

硫化水素炭酸水素ナトリウムが反応すると,硫酸ナトリウム炭素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と被還元性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 被還元性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
H2S硫化水素1
還元剤
還元性
NaHCO3炭酸水素ナトリウム2
酸化剤
被還元性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Na2SO4硫酸ナトリウム1
酸化生成物
H2O2
C炭素2
還元生成物

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

硫化水素炭酸水素ナトリウムの反応
ΔrG−8.9 kJ/mol
K3.62 × 101
pK−1.56
H2S気体 + 2NaHCO3結晶性固体
🔥
Na2SO4結晶性固体直方晶 + 2H2O液体 + 2C結晶性固体黒鉛
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−36.49−8.9−108.386.39
1 mol あたり
−36.49−8.9−108.386.39
−18.25−4.5−54.1543.20
1 mol あたり
−36.49−8.9−108.386.39
1 mol あたり
−18.25−4.5−54.1543.20
1 mol あたり
−18.25−4.5−54.1543.20

標準状態における変化 (2)

硫化水素炭酸水素ナトリウムの反応
ΔrG−3.1 kJ/mol
K3.49 × 100
pK−0.54
H2S気体 + 2NaHCO3結晶性固体
🔥
Na2SO4結晶性固体直方晶 + 2H2O液体 + 2C結晶性固体ダイヤモンド
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−32.70−3.1−115.081.56
1 mol あたり
−32.70−3.1−115.081.56
−16.35−1.6−57.5040.78
1 mol あたり
−32.70−3.1−115.081.56
1 mol あたり
−16.35−1.6−57.5040.78
1 mol あたり
−16.35−1.6−57.5040.78

標準状態における変化 (3)

硫化水素炭酸水素ナトリウムの反応
H2S気体 + 2NaHCO3結晶性固体
🔥
Na2SO4結晶性固体準安定型 + 2H2O液体 + 2C結晶性固体黒鉛
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−103.087.48
1 mol あたり
−103.087.48
−51.5043.74
1 mol あたり
−103.087.48
1 mol あたり
−51.5043.74
1 mol あたり
−51.5043.74

標準状態における変化 (4)

硫化水素炭酸水素ナトリウムの反応
H2S気体 + 2NaHCO3結晶性固体
🔥
Na2SO4結晶性固体準安定型 + 2H2O液体 + 2C結晶性固体ダイヤモンド
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−109.782.65
1 mol あたり
−109.782.65
−54.8541.33
1 mol あたり
−109.782.65
1 mol あたり
−54.8541.33
1 mol あたり
−54.8541.33

水溶液における変化 (1)

硫化水素炭酸水素ナトリウムの反応
ΔrG−17.47 kJ/mol
K1.15 × 103
pK−3.06
H2S水溶液 (非解離状態) + 2NaHCO3水溶液 (解離状態)
🔥
Na2SO4水溶液 (解離状態) + 2H2O液体 + 2C結晶性固体黒鉛
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−57.2−17.47−132
1 mol あたり
−57.2−17.47−132
−28.6−8.735−66.0
1 mol あたり
−57.2−17.47−132
1 mol あたり
−28.6−8.735−66.0
1 mol あたり
−28.6−8.735−66.0

水溶液における変化 (2)

硫化水素炭酸水素ナトリウムの反応
ΔrG−15.4 kJ/mol
K4.99 × 102
pK−2.70
H2S水溶液 (非解離状態) + 2NaHCO3水溶液 (非解離状態)
🔥
Na2SO4水溶液 (解離状態) + 2H2O液体 + 2C結晶性固体黒鉛
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−33.7−15.4−59
1 mol あたり
−33.7−15.4−59
−16.9−7.70−30
1 mol あたり
−33.7−15.4−59
1 mol あたり
−16.9−7.70−30
1 mol あたり
−16.9−7.70−30

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
H2S (g)-20.63[1]-33.56[1]205.79[1]34.23[1]
H2S (ao)-39.7[1]-27.83[1]121[1]
NaHCO3 (cr)-950.81[1]-851.0[1]101.7[1]87.61[1]
NaHCO3 (ai)-932.11[1]-848.66[1]150.2[1]
NaHCO3 (ao)-943.9[1]-849.7[1]113.8[1]
* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Na2SO4 (cr)
直方晶
-1387.08[1]-1270.16[1]149.58[1]128.20[1]
Na2SO4 (cr)
準安定型
154.934[1]129.29[1]
Na2SO4 (ai)-1389.51[1]-1268.36[1]138.1[1]-201[1]
Na2SO4 (cr)
10水和物
-4327.26[1]-3646.85[1]592.0[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
C (cr)
黒鉛
0[1]0[1]5.740[1]8.527[1]
C (cr)
ダイヤモンド
1.895[1]2.900[1]2.377[1]6.113[1]
C (g)716.682[1]671.257[1]158.096[1]20.838[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体, (g):気体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)