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4KHCO3 + 2Cl2 → 4KCl + O2 + 4CO2 + 2H2O

炭酸水素カリウム塩素が反応すると,塩化カリウム酸素二酸化炭素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

難酸化性化学種と酸化性化学種の反応
難酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KHCO3炭酸水素カリウム4
還元剤
難酸化性
Cl2塩素2
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KCl塩化カリウム4
還元生成物
O2酸素1
酸化生成物
CO2二酸化炭素4
H2O2

熱力学的変化

標準状態における変化

炭酸水素カリウム塩素の反応
ΔrG−234.3 kJ/mol
K1.12 × 1041
pK−41.05
4KHCO3結晶性固体 + 2Cl2気体
4KCl結晶性固体 + O2気体 + 4CO2気体 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−39.9−234.3622.1
−9.97−58.58155.5
1 mol あたり
−19.9−117.2311.1
1 mol あたり
−9.97−58.58155.5
1 mol あたり
−39.9−234.3622.1
1 mol あたり
−9.97−58.58155.5
1 mol あたり
−19.9−117.2311.1

水溶液における変化 (1)

炭酸水素カリウム塩素の反応
ΔrG−243.37 kJ/mol
K4.33 × 1042
pK−42.64
4KHCO3水溶液 (解離状態) + 2Cl2水溶液 (非解離状態)
4KCl水溶液 (解離状態) + O2気体 + 4CO2気体 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
0.5−243.37819
0.13−60.843205
1 mol あたり
0.25−121.69410
1 mol あたり
0.13−60.843205
1 mol あたり
0.50−243.37819
1 mol あたり
0.13−60.843205
1 mol あたり
0.25−121.69410

水溶液における変化 (2)

炭酸水素カリウム塩素の反応
ΔrG−209.86 kJ/mol
K5.83 × 1036
pK−36.77
4KHCO3水溶液 (解離状態) + 2Cl2水溶液 (非解離状態)
4KCl水溶液 (解離状態) + O2気体 + 4CO2水溶液 (非解離状態) + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−80.7−209.86435
−20.2−52.465109
1 mol あたり
−40.4−104.93218
1 mol あたり
−20.2−52.465109
1 mol あたり
−80.7−209.86435
1 mol あたり
−20.2−52.465109
1 mol あたり
−40.4−104.93218

水溶液における変化 (3)

炭酸水素カリウム塩素の反応
ΔrG−227.0 kJ/mol
K5.87 × 1039
pK−39.77
4KHCO3水溶液 (解離状態) + 2Cl2水溶液 (非解離状態)
4KCl水溶液 (解離状態) + O2水溶液 (非解離状態) + 4CO2気体 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−11.2−227.0725
−2.80−56.75181
1 mol あたり
−5.60−113.5363
1 mol あたり
−2.80−56.75181
1 mol あたり
−11.2−227.0725
1 mol あたり
−2.80−56.75181
1 mol あたり
−5.60−113.5363

水溶液における変化 (4)

炭酸水素カリウム塩素の反応
ΔrG−193.5 kJ/mol
K7.94 × 1033
pK−33.90
4KHCO3水溶液 (解離状態) + 2Cl2水溶液 (非解離状態)
4KCl水溶液 (解離状態) + O2水溶液 (非解離状態) + 4CO2水溶液 (非解離状態) + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−92.4−193.5340
−23.1−48.3885.0
1 mol あたり
−46.2−96.75170
1 mol あたり
−23.1−48.3885.0
1 mol あたり
−92.4−193.5340
1 mol あたり
−23.1−48.3885.0
1 mol あたり
−46.2−96.75170

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KHCO3 (cr)-963.2[1]-863.5[1]115.5[1]
KHCO3 (ai)-944.37[1]-870.04[1]193.7[1]
Cl2 (g)0[1]0[1]223.066[1]33.907[1]
Cl2 (ao)-23.4[1]6.94[1]121[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KCl (cr)-436.747[1]-409.14[1]82.59[1]51.30[1]
KCl (g)-214.14[1]-233.0[1]239.10[1]36.48[1]
KCl (ai)-419.53[1]-414.49[1]159.0[1]-114.6[1]
O2 (g)0[1]0[1]205.138[1]29.355[1]
O2 (ao)-11.7[1]16.4[1]110.9[1]
CO2 (g)-393.509[1]-394.359[1]213.74[1]37.11[1]
CO2 (ao)-413.80[1]-385.98[1]117.6[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)