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16HCl + 2Ag2CrO4 → 3Cl2 + 2CrCl3 + 4AgCl + 8H2O

塩化水素クロム酸銀(I)が反応すると,塩素塩化クロム(III)塩化銀(I)が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

難酸化性化学種と酸化性化学種の反応
難酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
HCl塩化水素16
還元剤
難酸化性
Ag2CrO4クロム酸銀(I)2
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Cl2塩素3
酸化生成物
CrCl3塩化クロム(III)2
還元生成物
AgCl塩化銀(I)4
H2O8

熱力学的変化

標準状態における変化

塩化水素クロム酸銀(I)の反応
ΔrG−500.1 kJ/mol
K4.11 × 1087
pK−87.61
16HCl気体 + 2Ag2CrO4結晶性固体
3Cl2気体 + 2CrCl3結晶性固体 + 4AgCl結晶性固体 + 8H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−967.5−500.1−1566.5340.37
1 mol あたり
−60.47−31.26−97.90621.273
1 mol あたり
−483.8−250.1−783.25170.19
1 mol あたり
−322.5−166.7−522.17113.46
1 mol あたり
−483.8−250.1−783.25170.19
1 mol あたり
−241.9−125.0−391.6385.093
1 mol あたり
−120.9−62.51−195.8142.546

水溶液における変化 (1)

塩化水素クロム酸銀(I)の反応
ΔrG161.0 kJ/mol
K0.62 × 10−28
pK28.21
16HCl水溶液 (解離状態) + 2Ag2CrO4水溶液 (解離状態)
3Cl2気体 + 2CrCl3結晶性固体 + 4AgCl水溶液 (解離状態) + 8H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
368.5161.0696.1
1 mol あたり
23.0310.0643.51
1 mol あたり
184.380.50348.1
1 mol あたり
122.853.67232.0
1 mol あたり
184.380.50348.1
1 mol あたり
92.1340.25174.0
1 mol あたり
46.0620.1387.01

水溶液における変化 (2)

塩化水素クロム酸銀(I)の反応
ΔrG86.3 kJ/mol
K0.76 × 10−15
pK15.12
16HCl水溶液 (解離状態) + 2Ag2CrO4水溶液 (解離状態)
3Cl2気体 + 2CrCl3結晶性固体 + 4AgCl水溶液 (非解離状態) + 8H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
323.786.3794.9
1 mol あたり
20.235.3949.68
1 mol あたり
161.843.1397.4
1 mol あたり
107.928.8265.0
1 mol あたり
161.843.1397.4
1 mol あたり
80.9221.6198.7
1 mol あたり
40.4610.899.36

水溶液における変化 (3)

塩化水素クロム酸銀(I)の反応
ΔrG181.8 kJ/mol
K0.14 × 10−31
pK31.85
16HCl水溶液 (解離状態) + 2Ag2CrO4水溶液 (解離状態)
3Cl2水溶液 (非解離状態) + 2CrCl3結晶性固体 + 4AgCl水溶液 (解離状態) + 8H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
298.3181.8390
1 mol あたり
18.6411.3624.4
1 mol あたり
149.290.90195
1 mol あたり
99.4360.60130
1 mol あたり
149.290.90195
1 mol あたり
74.5845.4597.5
1 mol あたり
37.2922.7348.8

水溶液における変化 (4)

塩化水素クロム酸銀(I)の反応
ΔrG107.1 kJ/mol
K0.17 × 10−18
pK18.76
16HCl水溶液 (解離状態) + 2Ag2CrO4水溶液 (解離状態)
3Cl2水溶液 (非解離状態) + 2CrCl3結晶性固体 + 4AgCl水溶液 (非解離状態) + 8H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
253.5107.1489
1 mol あたり
15.846.69430.6
1 mol あたり
126.853.55245
1 mol あたり
84.5035.70163
1 mol あたり
126.853.55245
1 mol あたり
63.3826.77122
1 mol あたり
31.6913.3961.1

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
HCl (g)-92.307[1]-95.299[1]186.908[1]29.12[1]
HCl (ai)-167.159[1]-131.228[1]56.5[1]-136.4[1]
Ag2CrO4 (cr)-731.74[1]-641.76[1]217.6[1]142.26[1]
Ag2CrO4 (ai)-669.98[1]-573.52[1]195.8[1]
* (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (cr):結晶性固体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Cl2 (g)0[1]0[1]223.066[1]33.907[1]
Cl2 (ao)-23.4[1]6.94[1]121[1]
CrCl3 (cr)-556.5[1]-486.1[1]123.0[1]91.80[1]
AgCl (cr)-127.068[1]-109.789[1]96.2[1]50.79[1]
AgCl (g)245.92[1]35.86[1]
AgCl (ai)-61.580[1]-54.120[1]129.3[1]-114.6[1]
AgCl (ao)-72.8[1]-72.8[1]154.0[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)