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9HCl + 4AgNO3 🔥→ 5HClO2 + 2N2 + 4AgCl + 2H2O

塩化水素硝酸銀(I)が反応すると,亜塩素酸窒素塩化銀(I)が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

難酸化性化学種と酸化性化学種の反応
難酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
HCl塩化水素9
還元剤
難酸化性
AgNO3硝酸銀(I)4
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
HClO2亜塩素酸5
酸化生成物
N2窒素2
還元生成物
AgCl塩化銀(I)4
H2O2

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

塩化水素硝酸銀(I)の反応
ΔrG656.5 kJ/mol
K0.97 × 10−115
pK115.01
9HCl水溶液 (解離状態) + 4AgNO3水溶液 (解離状態)
🔥
5HClO2水溶液 (非解離状態) + 2N2気体 + 4AgCl水溶液 (解離状態) + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
834.2656.5596.4
1 mol あたり
92.6972.9466.27
1 mol あたり
208.6164.1149.1
1 mol あたり
166.8131.3119.3
1 mol あたり
417.1328.3298.2
1 mol あたり
208.6164.1149.1
1 mol あたり
417.1328.3298.2

標準状態における変化 (2)

塩化水素硝酸銀(I)の反応
ΔrG581.7 kJ/mol
K0.12 × 10−101
pK101.91
9HCl水溶液 (解離状態) + 4AgNO3水溶液 (解離状態)
🔥
5HClO2水溶液 (非解離状態) + 2N2気体 + 4AgCl水溶液 (非解離状態) + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
789.3581.7695.2
1 mol あたり
87.7064.6377.24
1 mol あたり
197.3145.4173.8
1 mol あたり
157.9116.3139.0
1 mol あたり
394.6290.9347.6
1 mol あたり
197.3145.4173.8
1 mol あたり
394.6290.9347.6

標準状態における変化 (3)

塩化水素硝酸銀(I)の反応
ΔrG649.8 kJ/mol
K0.14 × 10−113
pK113.84
9HCl水溶液 (解離状態) + 4AgNO3水溶液 (非解離状態)
🔥
5HClO2水溶液 (非解離状態) + 2N2気体 + 4AgCl水溶液 (解離状態) + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
649.8
1 mol あたり
72.20
1 mol あたり
162.4
1 mol あたり
130.0
1 mol あたり
324.9
1 mol あたり
162.4
1 mol あたり
324.9

標準状態における変化 (4)

塩化水素硝酸銀(I)の反応
ΔrG575.1 kJ/mol
K0.18 × 10−100
pK100.75
9HCl水溶液 (解離状態) + 4AgNO3水溶液 (非解離状態)
🔥
5HClO2水溶液 (非解離状態) + 2N2気体 + 4AgCl水溶液 (非解離状態) + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
575.1
1 mol あたり
63.90
1 mol あたり
143.8
1 mol あたり
115.0
1 mol あたり
287.6
1 mol あたり
143.8
1 mol あたり
287.6

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
HCl (g)-92.307[1]-95.299[1]186.908[1]29.12[1]
HCl (ai)-167.159[1]-131.228[1]56.5[1]-136.4[1]
AgNO3 (cr)-124.39[1]-33.41[1]140.92[1]93.05[1]
AgNO3 (ai)-101.80[1]-34.16[1]219.2[1]-64.9[1]
AgNO3 (ao)-32.49[1]
* (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (cr):結晶性固体, (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
HClO2 (ao)-51.9[1]5.9[1]188.3[1]
N2 (g)0[1]0[1]191.61[1]29.125[1]
AgCl (cr)-127.068[1]-109.789[1]96.2[1]50.79[1]
AgCl (g)245.92[1]35.86[1]
AgCl (ai)-61.580[1]-54.120[1]129.3[1]-114.6[1]
AgCl (ao)-72.8[1]-72.8[1]154.0[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (ao):水溶液 (非解離状態), (g):気体, (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)