You-iggy

2HCl + 5Ni(NO3)2 + 10H+ 🔥→ 2ClO2 + 10NO2 + 5Ni2+ + 6H2O

塩化水素硝酸ニッケル(II)の反応 (酸性条件下)
2HCl塩化水素 + 5Ni(NO3)2硝酸ニッケル(II) + 10H+水素イオン
🔥
2ClO2二酸化塩素 + 10NO2二酸化窒素 + 5Ni2+ニッケル(II)イオン + 6H2O

塩化水素硝酸ニッケル(II)水素イオンが反応すると,二酸化塩素二酸化窒素ニッケル(II)イオンが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

塩化水素硝酸ニッケル(II)の反応 (酸性条件下)
2HCl塩化水素 + 5Ni(NO3)2硝酸ニッケル(II) + 10H+水素イオン
🔥
2ClO2二酸化塩素 + 10NO2二酸化窒素 + 5Ni2+ニッケル(II)イオン + 6H2O

一般反応式

難酸化性化学種と酸化性化学種の反応 (酸性条件下)
難酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤 + H+非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物 + H2O非酸化還元生成物

各原子の酸化数

塩化水素硝酸ニッケル(II)の反応 (酸性条件下)

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
HCl塩化水素2
還元剤
難酸化性
Ni(NO3)2硝酸ニッケル(II)5
酸化剤
酸性条件下で酸化性
H+水素イオン10
水素イオン

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
ClO2二酸化塩素2
酸化生成物
NO2二酸化窒素10
還元生成物
Ni2+ニッケル(II)イオン5
H2O6

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

塩化水素硝酸ニッケル(II)の反応 (酸性条件下)
ΔrG708.3 kJ/mol
K0.82 × 10−124
pK124.09
2HCl水溶液 (解離状態) + 5Ni(NO3)2水溶液 (解離状態) + 10H+水溶液 (非解離状態)
🔥
2ClO2気体 + 10NO2気体 + 5Ni2+水溶液 (非解離状態) + 6H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1229.1708.31756.2
1 mol あたり
614.55354.1878.10
1 mol あたり
245.82141.7351.24
水素イオン
1 mol あたり
122.9170.83175.62
1 mol あたり
614.55354.1878.10
1 mol あたり
122.9170.83175.62
ニッケル(II)イオン
1 mol あたり
245.82141.7351.24
1 mol あたり
204.85118.0292.70

標準状態における変化 (2)

塩化水素硝酸ニッケル(II)の反応 (酸性条件下)
ΔrG707.5 kJ/mol
K0.11 × 10−123
pK123.95
2HCl水溶液 (解離状態) + 5Ni(NO3)2水溶液 (解離状態) + 10H+水溶液 (非解離状態)
🔥
2ClO2水溶液 (非解離状態) + 10NO2気体 + 5Ni2+水溶液 (非解離状態) + 6H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1173.9707.51572.2
1 mol あたり
586.95353.8786.10
1 mol あたり
234.78141.5314.44
水素イオン
1 mol あたり
117.3970.75157.22
1 mol あたり
586.95353.8786.10
1 mol あたり
117.3970.75157.22
ニッケル(II)イオン
1 mol あたり
234.78141.5314.44
1 mol あたり
195.65117.9262.03

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
HCl (g)-92.307[1]-95.299[1]186.908[1]29.12[1]
HCl (ai)-167.159[1]-131.228[1]56.5[1]-136.4[1]
Ni(NO3)2 (cr)-415.1[1]
Ni(NO3)2 (ai)-468.6[1]-268.5[1]164.0[1]
Ni(NO3)2 (cr)
3水和物
-1326.3[1]
Ni(NO3)2 (cr)
6水和物
-2211.7[1]464[1]
H+ (g)1536.202[1]
H+ (ao)0[1]0[1]0[1]0[1]
* (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (cr):結晶性固体, (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
ClO2 (g)102.5[1]120.5[1]256.84[1]41.97[1]
ClO2 (ao)74.9[1]120.1[1]164.8[1]
NO2 (g)33.18[1]51.31[1]240.06[1]37.20[1]
Ni2+ (g)2931.390[1]
Ni2+ (ao)-54.0[1]-45.6[1]-128.9[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)