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化学反応
Sn + 2Cl2O → SnO2 + 2Cl2

Sn + 2Cl₂O → SnO₂ + 2Cl₂

更新日：2022/6/13

スズと一酸化二塩素の反応: Snスズ + 2Cl₂O一酸化二塩素
⟶
SnO₂酸化スズ(IV) + 2Cl₂塩素

スズと一酸化二塩素が反応すると，酸化スズ(IV)と塩素が生成します（その他の反応はこちら）。この反応は酸化還元反応で，

還元性化学種と酸化性化学種の反応

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

スズと一酸化二塩素の反応: Snスズ + 2Cl₂O一酸化二塩素
⟶
SnO₂酸化スズ(IV) + 2Cl₂塩素

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応: 還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
⟶
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

スズと一酸化二塩素の反応

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Sn	スズ	1	還元剤	還元性
Cl₂O	一酸化二塩素	2	酸化剤	酸化性

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
SnO₂	酸化スズ(IV)	1	酸化生成物	–
Cl₂	塩素	2	還元生成物	–

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

スズと一酸化二塩素の反応 ◆ Δ_rG −715.4 kJ/mol K 2.15 × 10¹²⁵ pK −125.33: Sn結晶性固体白色スズ + 2Cl₂O気体
⟶
SnO₂結晶性固体 + 2Cl₂気体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−741.3	−715.4	−85.5	2.61
スズ 1 mol あたり	−741.3	−715.4	−85.5	2.61
一酸化二塩素 1 mol あたり	−370.6	−357.7	−42.8	1.30
酸化スズ(IV) 1 mol あたり	−741.3	−715.4	−85.5	2.61
塩素 1 mol あたり	−370.6	−357.7	−42.8	1.30

標準状態における変化 (2)

スズと一酸化二塩素の反応 ◆ Δ_rG −715.5 kJ/mol K 2.24 × 10¹²⁵ pK −125.35: Sn結晶性固体灰色スズ + 2Cl₂O気体
⟶
SnO₂結晶性固体 + 2Cl₂気体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−739.2	−715.5	−78.1	3.83
スズ 1 mol あたり	−739.2	−715.5	−78.1	3.83
一酸化二塩素 1 mol あたり	−369.6	−357.8	−39.0	1.92
酸化スズ(IV) 1 mol あたり	−739.2	−715.5	−78.1	3.83
塩素 1 mol あたり	−369.6	−357.8	−39.0	1.92

水溶液における変化 (1)

スズと一酸化二塩素の反応 ◆ Δ_rG −715.4 kJ/mol K 2.15 × 10¹²⁵ pK −125.33: Sn結晶性固体白色スズ + 2Cl₂O気体
⟶
SnO₂結晶性固体 + 2Cl₂気体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−741.3	−715.4	−85.5	2.61
スズ 1 mol あたり	−741.3	−715.4	−85.5	2.61
一酸化二塩素 1 mol あたり	−370.6	−357.7	−42.8	1.30
酸化スズ(IV) 1 mol あたり	−741.3	−715.4	−85.5	2.61
塩素 1 mol あたり	−370.6	−357.7	−42.8	1.30

水溶液における変化 (2)

スズと一酸化二塩素の反応 ◆ Δ_rG −701.5 kJ/mol K 7.90 × 10¹²² pK −122.90: Sn結晶性固体白色スズ + 2Cl₂O気体
⟶
SnO₂結晶性固体 + 2Cl₂水溶液 (非解離状態)

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−788.1	−701.5	−290	–
スズ 1 mol あたり	−788.1	−701.5	−290	–
一酸化二塩素 1 mol あたり	−394.1	−350.8	−145	–
酸化スズ(IV) 1 mol あたり	−788.1	−701.5	−290	–
塩素 1 mol あたり	−394.1	−350.8	−145	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Sn (cr) 白色スズ	0^[1]	0^[1]	51.55^[1]	26.99^[1]
Sn (cr) 灰色スズ	-2.09^[1]	0.13^[1]	44.14^[1]	25.77^[1]
Sn (g)	302.1^[1]	267.3^[1]	168.486^[1]	21.259^[1]
Cl₂O (g)	80.3^[1]	97.9^[1]	266.21^[1]	45.40^[1]

* (cr):結晶性固体, (g):気体

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
SnO₂ (cr)	-580.7^[1]	-519.6^[1]	52.3^[1]	52.59^[1]
Cl₂ (g)	0^[1]	0^[1]	223.066^[1]	33.907^[1]
Cl₂ (ao)	-23.4^[1]	6.94^[1]	121^[1]	–

* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト