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6KI + 4(NH4)2Cr2O7 → 3K2Cr2O7 + 3I2 + 2Cr(OH)3 + 8NH3↑ + H2O

ヨウ化カリウム二クロム酸アンモニウムが反応すると,二クロム酸カリウムヨウ素水酸化クロム(III)アンモニアが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

被酸化性化学種と酸化性化学種の反応
被酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KIヨウ化カリウム6
還元剤
被酸化性
(NH4)2Cr2O7二クロム酸アンモニウム4
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
K2Cr2O7二クロム酸カリウム3
I2ヨウ素3
酸化生成物
Cr(OH)3水酸化クロム(III)2
還元生成物
NH3アンモニア8
H2O1

熱力学的変化

標準状態における変化

ヨウ化カリウム二クロム酸アンモニウムの反応
6KI結晶性固体 + 4(NH4)2Cr2O7結晶性固体
3K2Cr2O7結晶性固体 + 3I2結晶性固体 + 2Cr(OH)3結晶性固体沈殿物 + 8NH3気体 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
227.0
1 mol あたり
37.83
56.75
75.67
1 mol あたり
75.67
113.5
1 mol あたり
28.38
1 mol あたり
227.0

水溶液における変化 (1)

ヨウ化カリウム二クロム酸アンモニウムの反応
6KI水溶液 (解離状態) + 4(NH4)2Cr2O7水溶液 (解離状態)
3K2Cr2O7水溶液 (解離状態) + 3I2水溶液 (非解離状態) + 2Cr(OH)3結晶性固体沈殿物 + 8NH3気体 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
166.6
1 mol あたり
27.77
41.65
55.53
1 mol あたり
55.53
83.30
1 mol あたり
20.82
1 mol あたり
166.6

水溶液における変化 (2)

ヨウ化カリウム二クロム酸アンモニウムの反応
6KI水溶液 (解離状態) + 4(NH4)2Cr2O7水溶液 (解離状態)
3K2Cr2O7水溶液 (解離状態) + 3I2水溶液 (非解離状態) + 2Cr(OH)3結晶性固体沈殿物 + 8NH3水溶液 (非解離状態) + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−106.8
1 mol あたり
−17.80
−26.70
−35.60
1 mol あたり
−35.60
−53.40
1 mol あたり
−13.35
1 mol あたり
−106.8

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KI (cr)-327.900[1]-324.892[1]106.32[1]52.93[1]
KI (g)-125.5[1]-166.1[1]258.3[1]37.11[1]
KI (ai)-307.57[1]-334.85[1]213.8[1]-120.5[1]
(NH4)2Cr2O7 (cr)-1806.7[1]
(NH4)2Cr2O7 (ai)-1755.2[1]-1459.5[1]488.7[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
K2Cr2O7 (cr)-2061.5[1]-1881.8[1]291.2[1]219.24[1]
K2Cr2O7 (ai)-1994.9[1]-1867.6[1]466.9[1]
I2 (cr)0[1]0[1]116.135[1]54.438[1]
I2 (g)62.438[1]19.327[1]260.69[1]36.90[1]
I2 (ao)22.6[1]16.40[1]137.2[1]
Cr(OH)3 (cr)
沈殿物
-1064.0[1]
NH3 (g)-46.11[1]-16.45[1]192.45[1]35.06[1]
NH3 (ao)-80.29[1]-26.50[1]111.3[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)