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2KI + 6AgNO3 🔥→ 2KIO3 + 6Ag + 3N2O4

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)が反応すると,ヨウ素酸カリウム四酸化二窒素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

被酸化性化学種と酸化性化学種の反応
被酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KIヨウ化カリウム2
還元剤
被酸化性
AgNO3硝酸銀(I)6
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KIO3ヨウ素酸カリウム2
酸化生成物
Ag6
還元生成物
N2O4四酸化二窒素3
還元生成物

熱力学的変化

標準状態における変化

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)の反応
ΔrG306.16 kJ/mol
K0.23 × 10−53
pK53.64
2KI結晶性固体 + 6AgNO3結晶性固体
🔥
2KIO3結晶性固体 + 6Ag結晶性固体 + 3N2O4液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
340.90306.16127.7129.0
1 mol あたり
170.45153.0863.8564.50
1 mol あたり
56.81751.02721.2821.50
170.45153.0863.8564.50
1 mol あたり
56.81751.02721.2821.50
1 mol あたり
113.63102.0542.5743.00

水溶液における変化 (1)

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)の反応
ΔrG344.9 kJ/mol
K0.38 × 10−60
pK60.42
2KI水溶液 (解離状態) + 6AgNO3水溶液 (解離状態)
🔥
2KIO3水溶液 (解離状態) + 6Ag結晶性固体 + 3N2O4液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
220.2344.9−418.1
1 mol あたり
110.1172.4−209.1
1 mol あたり
36.7057.48−69.68
110.1172.4−209.1
1 mol あたり
36.7057.48−69.68
1 mol あたり
73.40115.0−139.4

水溶液における変化 (2)

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)の反応
ΔrG334.9 kJ/mol
K0.21 × 10−58
pK58.67
2KI水溶液 (解離状態) + 6AgNO3水溶液 (非解離状態)
🔥
2KIO3水溶液 (解離状態) + 6Ag結晶性固体 + 3N2O4液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
334.9
1 mol あたり
167.4
1 mol あたり
55.82
167.4
1 mol あたり
55.82
1 mol あたり
111.6

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KI (cr)-327.900[1]-324.892[1]106.32[1]52.93[1]
KI (g)-125.5[1]-166.1[1]258.3[1]37.11[1]
KI (ai)-307.57[1]-334.85[1]213.8[1]-120.5[1]
AgNO3 (cr)-124.39[1]-33.41[1]140.92[1]93.05[1]
AgNO3 (ai)-101.80[1]-34.16[1]219.2[1]-64.9[1]
AgNO3 (ao)-32.49[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KIO3 (cr)-501.37[1]-418.35[1]151.46[1]106.48[1]
KIO3 (ai)-473.6[1]-411.2[1]220.9[1]
Ag (cr)0[1]0[1]42.55[1]25.351[1]
Ag (g)284.55[1]245.65[1]172.997[1]20.786[1]
N2O4 (l)-19.50[1]97.54[1]209.2[1]142.7[1]
N2O4 (g)9.16[1]97.89[1]304.29[1]77.28[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)