You-iggy

6KClO3 🔥→ 4KClO4 + K2O + Cl2O↑

塩素酸カリウムが分解すると,過塩素酸カリウム酸化カリウム一酸化二塩素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

熱分解 (酸化還元反応)
熱分解性物質自己酸化還元剤
🔥
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物
オキソ酸塩の熱分解 (酸化還元反応)
オキソ酸塩自己酸化還元剤
🔥
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KClO3塩素酸カリウム6
熱分解性
オキソ酸塩

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KClO4過塩素酸カリウム4
酸化生成物
K2O酸化カリウム1
Cl2O一酸化二塩素1
還元生成物

熱力学的変化

標準状態における変化

塩素酸カリウムの分解
ΔrG340.9 kJ/mol
K0.19 × 10−59
pK59.72
6KClO3結晶性固体
🔥
4KClO4結晶性固体 + K2O結晶性固体 + Cl2O気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
374.2340.9105.7−22.9
1 mol あたり
62.3756.8217.62−3.82
93.5585.2226.43−5.72
1 mol あたり
374.2340.9105.7−22.9
1 mol あたり
374.2340.9105.7−22.9

水溶液における変化

塩素酸カリウムの分解
ΔrG356.0 kJ/mol
K0.43 × 10−62
pK62.37
6KClO3水溶液 (解離状態)
🔥
4KClO4水溶液 (解離状態) + K2O結晶性固体 + Cl2O気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
330.1356.0−90.5
1 mol あたり
55.0259.33−15.1
82.5389.00−22.6
1 mol あたり
330.1356.0−90.5
1 mol あたり
330.1356.0−90.5

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KClO3 (cr)-397.73[1]-296.25[1]143.1[1]100.25[1]
KClO3 (ai)-356.35[1]-291.22[1]264.8[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KClO4 (cr)-432.75[1]-303.09[1]151.0[1]112.38[1]
KClO4 (ai)-381.71[1]-291.79[1]284.5[1]
K2O (cr)-361.5[1]-322.1[2]94.1[2]83.7[2]
K2O (g)-63[1]
Cl2O (g)80.3[1]97.9[1]266.21[1]45.40[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
  2. 2
    James G. Speight (2017)
    Lange's Handbook of Chemistry, 17th edition
    McGraw Hill Education