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2KHCO3 🔥→ K2O + O2↑ + 2CO↑ + H2O

炭酸水素カリウムが分解すると,酸化カリウム酸素一酸化炭素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

熱分解 (酸化還元反応)
熱分解性物質自己酸化還元剤
🔥
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物
オキソ酸塩の熱分解 (酸化還元反応)
オキソ酸塩自己酸化還元剤
🔥
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KHCO3炭酸水素カリウム2
自己酸化還元剤
熱分解性
オキソ酸塩

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
K2O酸化カリウム1
O2酸素1
酸化生成物
CO一酸化炭素2
還元生成物
H2O1

熱力学的変化

標準状態における変化

炭酸水素カリウムの分解
ΔrG893.4 kJ/mol
K0.30 × 10−156
pK156.52
2KHCO3結晶性固体
🔥
K2O結晶性固体 + O2気体 + 2CO気体 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1058.0893.4533.5
529.00446.7266.8
1 mol あたり
1058.0893.4533.5
1 mol あたり
1058.0893.4533.5
1 mol あたり
529.00446.7266.8
1 mol あたり
1058.0893.4533.5

水溶液における変化 (1)

炭酸水素カリウムの分解
ΔrG906.5 kJ/mol
K0.15 × 10−158
pK158.81
2KHCO3水溶液 (解離状態)
🔥
K2O結晶性固体 + O2気体 + 2CO気体 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1020.4906.5377.1
510.20453.3188.6
1 mol あたり
1020.4906.5377.1
1 mol あたり
1020.4906.5377.1
1 mol あたり
510.20453.3188.6
1 mol あたり
1020.4906.5377.1

水溶液における変化 (2)

炭酸水素カリウムの分解
ΔrG941.1 kJ/mol
K0.13 × 10−164
pK164.87
2KHCO3水溶液 (解離状態)
🔥
K2O結晶性固体 + O2気体 + 2CO水溶液 (非解離状態) + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
999.5941.1190.9
499.8470.695.45
1 mol あたり
999.5941.1190.9
1 mol あたり
999.5941.1190.9
1 mol あたり
499.8470.695.45
1 mol あたり
999.5941.1190.9

水溶液における変化 (3)

炭酸水素カリウムの分解
ΔrG922.9 kJ/mol
K0.21 × 10−161
pK161.69
2KHCO3水溶液 (解離状態)
🔥
K2O結晶性固体 + O2水溶液 (非解離状態) + 2CO気体 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1008.7922.9282.9
504.35461.4141.4
1 mol あたり
1008.7922.9282.9
1 mol あたり
1008.7922.9282.9
1 mol あたり
504.35461.4141.4
1 mol あたり
1008.7922.9282.9

水溶液における変化 (4)

炭酸水素カリウムの分解
ΔrG957.5 kJ/mol
K0.18 × 10−167
pK167.75
2KHCO3水溶液 (解離状態)
🔥
K2O結晶性固体 + O2水溶液 (非解離状態) + 2CO水溶液 (非解離状態) + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
987.8957.596.7
493.9478.848.4
1 mol あたり
987.8957.596.7
1 mol あたり
987.8957.596.7
1 mol あたり
493.9478.848.4
1 mol あたり
987.8957.596.7

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KHCO3 (cr)-963.2[1]-863.5[1]115.5[1]
KHCO3 (ai)-944.37[1]-870.04[1]193.7[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
K2O (cr)-361.5[1]-322.1[2]94.1[2]83.7[2]
K2O (g)-63[1]
O2 (g)0[1]0[1]205.138[1]29.355[1]
O2 (ao)-11.7[1]16.4[1]110.9[1]
CO (g)-110.525[1]-137.168[1]197.674[1]29.142[1]
CO (ao)-120.96[1]-119.90[1]104.6[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
  2. 2
    James G. Speight (2017)
    Lange's Handbook of Chemistry, 17th edition
    McGraw Hill Education