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6SnS + 4KMnO4 → 6SnO2 + MnSO4 + 3MnS + 2K2S

硫化スズ(II)過マンガン酸カリウムが反応すると,酸化スズ(IV)硫酸マンガン(II)硫化マンガン(II)硫化カリウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
SnS硫化スズ(II)6
還元剤
還元性
KMnO4過マンガン酸カリウム4
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
SnO2酸化スズ(IV)6
酸化生成物
MnSO4硫酸マンガン(II)1
酸化還元生成物
MnS硫化マンガン(II)3
還元生成物
K2S硫化カリウム2

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

硫化スズ(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−1918.0 kJ/mol
K1.04 × 10336
pK−336.02
6SnS結晶性固体 + 4KMnO4結晶性固体
6SnO2結晶性固体 + MnSO4結晶性固体 + 3MnS結晶性固体緑色 + 2K2S結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−2005−1918.0−278
1 mol あたり
−334.2−319.67−46.3
−501.3−479.50−69.5
1 mol あたり
−334.2−319.67−46.3
1 mol あたり
−2005−1918.0−278
1 mol あたり
−668.3−639.33−92.7
1 mol あたり
−1003−959.00−139

標準状態における変化 (2)

硫化スズ(II)過マンガン酸カリウムの反応
6SnS結晶性固体 + 4KMnO4結晶性固体
6SnO2結晶性固体 + MnSO4結晶性固体 + 3MnS非晶質固体桃色, 沈殿物 + 2K2S結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−2003
1 mol あたり
−333.8
−500.8
1 mol あたり
−333.8
1 mol あたり
−2003
1 mol あたり
−667.7
1 mol あたり
−1002

水溶液における変化 (1)

硫化スズ(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−2208.1 kJ/mol
K6.96 × 10386
pK−386.84
6SnS結晶性固体 + 4KMnO4水溶液 (解離状態)
6SnO2結晶性固体 + MnSO4水溶液 (非解離状態) + 3MnS結晶性固体緑色 + 2K2S水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−2411−2208.1−671.2
1 mol あたり
−401.8−368.02−111.9
−602.8−552.02−167.8
1 mol あたり
−401.8−368.02−111.9
1 mol あたり
−2411−2208.1−671.2
1 mol あたり
−803.7−736.03−223.7
1 mol あたり
−1206−1104.0−335.6

水溶液における変化 (2)

硫化スズ(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−2195.1 kJ/mol
K3.67 × 10384
pK−384.56
6SnS結晶性固体 + 4KMnO4水溶液 (解離状態)
6SnO2結晶性固体 + MnSO4水溶液 (解離状態) + 3MnS結晶性固体緑色 + 2K2S水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−2425−2195.1−761.2
1 mol あたり
−404.2−365.85−126.9
−606.3−548.77−190.3
1 mol あたり
−404.2−365.85−126.9
1 mol あたり
−2425−2195.1−761.2
1 mol あたり
−808.3−731.70−253.7
1 mol あたり
−1213−1097.5−380.6

水溶液における変化 (3)

硫化スズ(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−2208.1 kJ/mol
K6.96 × 10386
pK−386.84
6SnS結晶性固体 + 4KMnO4水溶液 (解離状態)
6SnO2結晶性固体 + MnSO4水溶液 (非解離状態) + 3MnS結晶性固体緑色 + 2K2S水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−2411−2208.1−671.2
1 mol あたり
−401.8−368.02−111.9
−602.8−552.02−167.8
1 mol あたり
−401.8−368.02−111.9
1 mol あたり
−2411−2208.1−671.2
1 mol あたり
−803.7−736.03−223.7
1 mol あたり
−1206−1104.0−335.6

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
SnS (cr)-100[1]-98.3[1]77.0[1]49.25[1]
SnS (g)119.2[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
SnO2 (cr)-580.7[1]-519.6[1]52.3[1]52.59[1]
MnSO4 (cr)-1065.25[1]-957.36[1]112.1[1]100.50[1]
MnSO4 (ai)-1130.1[1]-972.7[1]-53.6[1]-243[1]
MnSO4 (ao)-1115.9[1]-985.7[1]36.4[1]
MnSO4 (cr)
1水和物
α
-1376.5[1]
MnSO4 (cr)
1水和物
β
-1348.1[1]
MnSO4 (cr)
4水和物
-2258.1[1]
MnSO4 (cr)
5水和物
-2553.1[1]326[1]
MnSO4 (cr)
7水和物
-3139.3[1]
MnS (cr)
緑色
-214.2[1]-218.4[1]78.2[1]49.96[1]
MnS (am)
桃色, 沈殿物
-213.8[1]
K2S (cr)-380.7[1]-364.0[1]105[1]
K2S (ai)-471.5[1]-480.7[1]190.4[1]
K2S (cr)
2水和物
-975.3[1]
K2S (cr)
5水和物
-1871.5[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (am):非晶質固体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)