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5NiS + 2KMnO4 → 5NiO + 5S + 2MnO + K2O

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムが反応すると,酸化ニッケル(II)硫黄酸化マンガン(II)酸化カリウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NiS硫化ニッケル(II)5
還元剤
還元性
KMnO4過マンガン酸カリウム2
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NiO酸化ニッケル(II)5
S硫黄5
酸化生成物
MnO酸化マンガン(II)2
還元生成物
K2O酸化カリウム1

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−233.7 kJ/mol
K8.76 × 1040
pK−40.94
5NiS結晶性固体 + 2KMnO4結晶性固体
5NiO結晶性固体 + 5S結晶性固体斜方硫黄 + 2MnO結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−246.0−233.7−45.838.6
1 mol あたり
−49.20−46.74−9.167.72
−123.0−116.8−22.919.3
1 mol あたり
−49.20−46.74−9.167.72
1 mol あたり
−49.20−46.74−9.167.72
1 mol あたり
−123.0−116.8−22.919.3
1 mol あたり
−246.0−233.7−45.838.6

標準状態における変化 (2)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
5NiS結晶性固体 + 2KMnO4結晶性固体
5NiO結晶性固体 + 5S結晶性固体単斜硫黄 + 2MnO結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−244.4
1 mol あたり
−48.88
−122.2
1 mol あたり
−48.88
1 mol あたり
−48.88
1 mol あたり
−122.2
1 mol あたり
−244.4

標準状態における変化 (3)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
5NiS結晶性固体沈殿物 + 2KMnO4結晶性固体
5NiO結晶性固体 + 5S結晶性固体斜方硫黄 + 2MnO結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−269.0
1 mol あたり
−53.80
−134.5
1 mol あたり
−53.80
1 mol あたり
−53.80
1 mol あたり
−134.5
1 mol あたり
−269.0

標準状態における変化 (4)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
5NiS結晶性固体沈殿物 + 2KMnO4結晶性固体
5NiO結晶性固体 + 5S結晶性固体単斜硫黄 + 2MnO結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−267.4
1 mol あたり
−53.48
−133.7
1 mol あたり
−53.48
1 mol あたり
−53.48
1 mol あたり
−133.7
1 mol あたり
−267.4

水溶液における変化

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−247.9 kJ/mol
K2.69 × 1043
pK−43.43
5NiS結晶性固体 + 2KMnO4水溶液 (解離状態)
5NiO結晶性固体 + 5S結晶性固体斜方硫黄 + 2MnO結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−332.8−247.9−289.8394.2
1 mol あたり
−66.56−49.58−57.9678.84
−166.4−124.0−144.9197.1
1 mol あたり
−66.56−49.58−57.9678.84
1 mol あたり
−66.56−49.58−57.9678.84
1 mol あたり
−166.4−124.0−144.9197.1
1 mol あたり
−332.8−247.9−289.8394.2

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NiS (cr)-82.0[1]-79.5[1]52.97[1]47.11[1]
NiS (cr)
沈殿物
-77.4[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NiO (cr)-239.7[1]-211.7[1]37.99[1]44.31[1]
NiO (g)314[1]
S (cr)
斜方硫黄
0[1]0[1]31.80[1]22.64[1]
S (cr)
単斜硫黄
0.33[1]
S (g)278.805[1]238.250[1]167.821[1]23.673[1]
MnO (cr)-385.22[1]-362.90[1]59.71[1]45.44[1]
MnO (g)124.22[1]
K2O (cr)-361.5[1]-322.1[2]94.1[2]83.7[2]
K2O (g)-63[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
  2. 2
    James G. Speight (2017)
    Lange's Handbook of Chemistry, 17th edition
    McGraw Hill Education