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3FeCl2 + 2KMnO4 + H2O → Fe3O4 + 3Cl2↑ + Mn2O3 + 2KOH

塩化鉄(II)過マンガン酸カリウムが反応すると,酸化鉄(II,III)塩素酸化マンガン(III)水酸化カリウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

被酸化性化学種と酸化性化学種の反応 (中性条件下)
被酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤 + H2O非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

塩化鉄(II)過マンガン酸カリウムの反応 (中性条件下)

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
FeCl2塩化鉄(II)3
還元剤
被酸化性
KMnO4過マンガン酸カリウム2
酸化剤
酸化性
H2O1

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Fe3O4酸化鉄(II,III)1
酸化生成物
Cl2塩素3
酸化生成物
Mn2O3酸化マンガン(III)1
還元生成物
KOH水酸化カリウム2

熱力学的変化

標準状態における変化

塩化鉄(II)過マンガン酸カリウムの反応 (中性条件下)
ΔrG−35.4 kJ/mol
K1.59 × 106
pK−6.20
3FeCl2結晶性固体 + 2KMnO4結晶性固体 + H2O液体
Fe3O4結晶性固体 + 3Cl2気体 + Mn2O3結晶性固体 + 2KOH結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
58.7−35.4316.7−57.8
1 mol あたり
19.6−11.8105.6−19.3
29.4−17.7158.3−28.9
1 mol あたり
58.7−35.4316.7−57.8
1 mol あたり
58.7−35.4316.7−57.8
1 mol あたり
19.6−11.8105.6−19.3
58.7−35.4316.7−57.8
1 mol あたり
29.4−17.7158.3−28.9

水溶液における変化 (1)

塩化鉄(II)過マンガン酸カリウムの反応 (中性条件下)
ΔrG−242.1 kJ/mol
K2.59 × 1042
pK−42.41
3FeCl2水溶液 (非解離状態) + 2KMnO4水溶液 (解離状態) + H2O液体
Fe3O4結晶性固体 + 3Cl2気体 + Mn2O3結晶性固体 + 2KOH水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−242.1
1 mol あたり
−80.70
−121.0
1 mol あたり
−242.1
1 mol あたり
−242.1
1 mol あたり
−80.70
−242.1
1 mol あたり
−121.0

水溶液における変化 (2)

塩化鉄(II)過マンガン酸カリウムの反応 (中性条件下)
ΔrG−221.3 kJ/mol
K5.89 × 1038
pK−38.77
3FeCl2水溶液 (非解離状態) + 2KMnO4水溶液 (解離状態) + H2O液体
Fe3O4結晶性固体 + 3Cl2水溶液 (非解離状態) + Mn2O3結晶性固体 + 2KOH水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−221.3
1 mol あたり
−73.77
−110.7
1 mol あたり
−221.3
1 mol あたり
−221.3
1 mol あたり
−73.77
−221.3
1 mol あたり
−110.7

水溶液における変化 (3)

塩化鉄(II)過マンガン酸カリウムの反応 (中性条件下)
ΔrG−55.4 kJ/mol
K5.08 × 109
pK−9.71
3FeCl2水溶液 (解離状態) + 2KMnO4水溶液 (解離状態) + H2O液体
Fe3O4結晶性固体 + 3Cl2気体 + Mn2O3結晶性固体 + 2KOH水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
101.5−55.4526.1
1 mol あたり
33.83−18.5175.4
50.75−27.7263.1
1 mol あたり
101.5−55.4526.1
1 mol あたり
101.5−55.4526.1
1 mol あたり
33.83−18.5175.4
101.5−55.4526.1
1 mol あたり
50.75−27.7263.1

水溶液における変化 (4)

塩化鉄(II)過マンガン酸カリウムの反応 (中性条件下)
ΔrG−34.5 kJ/mol
K1.11 × 106
pK−6.04
3FeCl2水溶液 (解離状態) + 2KMnO4水溶液 (解離状態) + H2O液体
Fe3O4結晶性固体 + 3Cl2水溶液 (非解離状態) + Mn2O3結晶性固体 + 2KOH水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
31.3−34.5220
1 mol あたり
10.4−11.573.3
15.7−17.3110
1 mol あたり
31.3−34.5220
1 mol あたり
31.3−34.5220
1 mol あたり
10.4−11.573.3
31.3−34.5220
1 mol あたり
15.7−17.3110

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
FeCl2 (cr)-341.79[1]-302.30[1]117.95[1]76.65[1]
FeCl2 (g)-148.5[1]
FeCl2 (ai)-423.4[1]-341.34[1]-24.7[1]
FeCl2 (ao)-279.1[1]
FeCl2 (cr)
2水和物
-953.1[1]
FeCl2 (cr)
4水和物
-1549.3[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Fe3O4 (cr)-1118.4[1]-1015.4[1]146.4[1]143.43[1]
Cl2 (g)0[1]0[1]223.066[1]33.907[1]
Cl2 (ao)-23.4[1]6.94[1]121[1]
Mn2O3 (cr)-959.0[1]-881.1[1]110.5[1]107.65[1]
KOH (cr)-424.764[1]-379.08[1]78.9[1]64.9[1]
KOH (g)-231.0[1]-232.6[1]238.3[1]49.20[1]
KOH (ai)-482.37[1]-440.50[1]91.6[1]-126.8[1]
KOH (cr)
1水和物
-748.9[1]-645.1[1]117.2[1]
KOH (cr)
2水和物
-1051.0[1]-887.3[1]150.6[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (ai):水溶液 (解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)