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15Co(OH)2 + 2KMnO4 → 5Co3O4 + 2MnO + K2O + 15H2O

水酸化コバルト(II)過マンガン酸カリウムが反応すると,酸化コバルト(II,III)酸化マンガン(II)酸化カリウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

難酸化性化学種と酸化性化学種の反応
難酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Co(OH)2水酸化コバルト(II)15
還元剤
難酸化性
KMnO4過マンガン酸カリウム2
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Co3O4酸化コバルト(II,III)5
酸化生成物
MnO酸化マンガン(II)2
還元生成物
K2O酸化カリウム1
H2O15

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

水酸化コバルト(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−248 kJ/mol
K2.80 × 1043
pK−43.45
15Co(OH)2結晶性固体青色沈殿物 + 2KMnO4結晶性固体
5Co3O4結晶性固体 + 2MnO結晶性固体 + K2O結晶性固体 + 15H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−248
−16.5
−124
−49.6
1 mol あたり
−124
1 mol あたり
−248
1 mol あたり
−16.5

標準状態における変化 (2)

水酸化コバルト(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−185 kJ/mol
K2.57 × 1032
pK−32.41
15Co(OH)2結晶性固体桃色沈殿物 + 2KMnO4結晶性固体
5Co3O4結晶性固体 + 2MnO結晶性固体 + K2O結晶性固体 + 15H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−104−185246
−6.93−12.316.4
−52.0−92.5123
−20.8−37.049.2
1 mol あたり
−52.0−92.5123
1 mol あたり
−104−185246
1 mol あたり
−6.93−12.316.4

標準状態における変化 (3)

水酸化コバルト(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−128 kJ/mol
K2.66 × 1022
pK−22.42
15Co(OH)2結晶性固体桃色沈殿物 (熟成) + 2KMnO4結晶性固体
5Co3O4結晶性固体 + 2MnO結晶性固体 + K2O結晶性固体 + 15H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−128
−8.53
−64.0
−25.6
1 mol あたり
−64.0
1 mol あたり
−128
1 mol あたり
−8.53

水溶液における変化 (1)

水酸化コバルト(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−688 kJ/mol
K3.41 × 10120
pK−120.53
15Co(OH)2水溶液 (非解離状態) + 2KMnO4水溶液 (解離状態)
5Co3O4結晶性固体 + 2MnO結晶性固体 + K2O結晶性固体 + 15H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−688
−45.9
−344
−138
1 mol あたり
−344
1 mol あたり
−688
1 mol あたり
−45.9

水溶液における変化 (2)

水酸化コバルト(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−262 kJ/mol
K7.95 × 1045
pK−45.90
15Co(OH)2結晶性固体青色沈殿物 + 2KMnO4水溶液 (解離状態)
5Co3O4結晶性固体 + 2MnO結晶性固体 + K2O結晶性固体 + 15H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−262
−17.5
−131
−52.4
1 mol あたり
−131
1 mol あたり
−262
1 mol あたり
−17.5

水溶液における変化 (3)

水酸化コバルト(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−199 kJ/mol
K7.30 × 1034
pK−34.86
15Co(OH)2結晶性固体桃色沈殿物 + 2KMnO4水溶液 (解離状態)
5Co3O4結晶性固体 + 2MnO結晶性固体 + K2O結晶性固体 + 15H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−191−1992
−12.7−13.30.1
−95.5−99.51
−38.2−39.80.4
1 mol あたり
−95.5−99.51
1 mol あたり
−191−1992
1 mol あたり
−12.7−13.30.1

水溶液における変化 (4)

水酸化コバルト(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−142 kJ/mol
K7.54 × 1024
pK−24.88
15Co(OH)2結晶性固体桃色沈殿物 (熟成) + 2KMnO4水溶液 (解離状態)
5Co3O4結晶性固体 + 2MnO結晶性固体 + K2O結晶性固体 + 15H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−142
−9.47
−71.0
−28.4
1 mol あたり
−71.0
1 mol あたり
−142
1 mol あたり
−9.47

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Co(OH)2 (cr)
青色沈殿物
-450.1[1]
Co(OH)2 (cr)
桃色沈殿物
-539.7[1]-454.3[1]79[1]
Co(OH)2 (cr)
桃色沈殿物 (熟成)
-458.1[1]
Co(OH)2 (ai)-518.0[1]-369.0[1]-134[1]
Co(OH)2 (ao)-421.7[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Co3O4 (cr)-891[1]-774[1]102.5[1]123.4[1]
MnO (cr)-385.22[1]-362.90[1]59.71[1]45.44[1]
MnO (g)124.22[1]
K2O (cr)-361.5[1]-322.1[2]94.1[2]83.7[2]
K2O (g)-63[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
  2. 2
    James G. Speight (2017)
    Lange's Handbook of Chemistry, 17th edition
    McGraw Hill Education