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化学反応
Cd + 2MnO2 → CdO + Mn2O3

Cd + 2MnO₂ → CdO + Mn₂O₃

更新日：2022/6/13

カドミウムと酸化マンガン(IV)の反応: Cdカドミウム + 2MnO₂酸化マンガン(IV)
⟶
CdO酸化カドミウム + Mn₂O₃酸化マンガン(III)

カドミウムと酸化マンガン(IV)が反応すると，酸化カドミウムと酸化マンガン(III)が生成します（その他の反応はこちら）。この反応は酸化還元反応で，

還元性化学種と被還元性化学種の反応

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

カドミウムと酸化マンガン(IV)の反応: Cdカドミウム + 2MnO₂酸化マンガン(IV)
⟶
CdO酸化カドミウム + Mn₂O₃酸化マンガン(III)

一般反応式

還元性化学種と被還元性化学種の反応: 還元性化学種還元剤 + 被還元性化学種酸化剤
⟶
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

カドミウムと酸化マンガン(IV)の反応

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Cd	カドミウム	1	還元剤	還元性
MnO₂	酸化マンガン(IV)	2	酸化剤	被還元性

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
CdO	酸化カドミウム	1	酸化生成物	–
Mn₂O₃	酸化マンガン(III)	1	還元生成物	–

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

カドミウムと酸化マンガン(IV)の反応 ◆ Δ_rG −179.2 kJ/mol K 2.48 × 10³¹ pK −31.39: Cd結晶性固体γ + 2MnO₂結晶性固体
⟶
CdO結晶性固体 + Mn₂O₃結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−177.1	−179.2	7.4	16.82
カドミウム 1 mol あたり	−177.1	−179.2	7.4	16.82
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−88.55	−89.60	3.7	8.410
酸化カドミウム 1 mol あたり	−177.1	−179.2	7.4	16.82
酸化マンガン(III) 1 mol あたり	−177.1	−179.2	7.4	16.82

標準状態における変化 (2)

カドミウムと酸化マンガン(IV)の反応: Cd結晶性固体γ + 2MnO₂非晶質固体沈殿物
⟶
CdO結晶性固体 + Mn₂O₃結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−212.2	–	–	–
カドミウム 1 mol あたり	−212.2	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−106.1	–	–	–
酸化カドミウム 1 mol あたり	−212.2	–	–	–
酸化マンガン(III) 1 mol あたり	−212.2	–	–	–

標準状態における変化 (3)

カドミウムと酸化マンガン(IV)の反応 ◆ Δ_rG −178.6 kJ/mol K 1.95 × 10³¹ pK −31.29: Cd結晶性固体α + 2MnO₂結晶性固体
⟶
CdO結晶性固体 + Mn₂O₃結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−176.6	−178.6	7.4	–
カドミウム 1 mol あたり	−176.6	−178.6	7.4	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−88.30	−89.30	3.7	–
酸化カドミウム 1 mol あたり	−176.6	−178.6	7.4	–
酸化マンガン(III) 1 mol あたり	−176.6	−178.6	7.4	–

標準状態における変化 (4)

カドミウムと酸化マンガン(IV)の反応: Cd結晶性固体α + 2MnO₂非晶質固体沈殿物
⟶
CdO結晶性固体 + Mn₂O₃結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−211.6	–	–	–
カドミウム 1 mol あたり	−211.6	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−105.8	–	–	–
酸化カドミウム 1 mol あたり	−211.6	–	–	–
酸化マンガン(III) 1 mol あたり	−211.6	–	–	–

水溶液における変化

カドミウムと酸化マンガン(IV)の反応 ◆ Δ_rG −179.2 kJ/mol K 2.48 × 10³¹ pK −31.39: Cd結晶性固体γ + 2MnO₂結晶性固体
⟶
CdO結晶性固体 + Mn₂O₃結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−177.1	−179.2	7.4	16.82
カドミウム 1 mol あたり	−177.1	−179.2	7.4	16.82
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−88.55	−89.60	3.7	8.410
酸化カドミウム 1 mol あたり	−177.1	−179.2	7.4	16.82
酸化マンガン(III) 1 mol あたり	−177.1	−179.2	7.4	16.82

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Cd (cr) γ	0^[1]	0^[1]	51.76^[1]	25.98^[1]
Cd (cr) α	-0.59^[1]	-0.59^[1]	51.76^[1]	–
Cd (g)	112.01^[1]	77.41^[1]	167.746^[1]	20.786^[1]
MnO₂ (cr)	-520.03^[1]	-465.14^[1]	53.05^[1]	54.14^[1]
MnO₂ (am) 沈殿物	-502.5^[1]	–	–	–

* (cr):結晶性固体, (g):気体, (am):非晶質固体

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
CdO (cr)	-258.2^[1]	-228.4^[1]	54.8^[1]	43.43^[1]
Mn₂O₃ (cr)	-959.0^[1]	-881.1^[1]	110.5^[1]	107.65^[1]

* (cr):結晶性固体

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト