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Ni(NO3)2 + 2LiOH → 2LiNO3 + Ni(OH)2

硝酸ニッケル(II)水酸化リチウムが反応すると,硝酸リチウム水酸化ニッケル(II)が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

弱塩基の塩と強塩基の反応
弱塩基の塩ブレンステッド酸 + 強塩基ブレンステッド塩基
強塩基の塩共役酸 + 弱塩基共役塩基 + (H2O)
沈殿反応
水と混和/水に易溶/水に可溶ルイス酸 + 水と混和/水に易溶/水に可溶ルイス塩基
💧
水に不溶/水に難溶/水に微溶ルイス共役体 + 生成物(非酸化還元生成物)

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Ni(NO3)2硝酸ニッケル(II)1
ブレンステッド酸
ルイス酸
弱塩基の塩
水に易溶
LiOH水酸化リチウム2
ブレンステッド塩基
ルイス塩基
強塩基
水に可溶

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
LiNO3硝酸リチウム2
共役酸
非酸化還元生成物
強塩基の塩
Ni(OH)2水酸化ニッケル(II)1
共役塩基
ルイス共役体
弱塩基
水に難溶

熱力学的変化

標準状態における変化

硝酸ニッケル(II)水酸化リチウムの反応
Ni(NO3)2結晶性固体 + 2LiOH結晶性固体
2LiNO3結晶性固体 + Ni(OH)2結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−111.0
1 mol あたり
−111.0
1 mol あたり
−55.50
1 mol あたり
−55.50
−111.0

水溶液における変化 (1)

硝酸ニッケル(II)水酸化リチウムの反応
ΔrG−86.5 kJ/mol
K1.43 × 1015
pK−15.15
Ni(NO3)2水溶液 (解離状態) + 2LiOH水溶液 (解離状態)
2LiNO3水溶液 (解離状態) + Ni(OH)2結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−15.8−86.5239
1 mol あたり
−15.8−86.5239
1 mol あたり
−7.90−43.3120
1 mol あたり
−7.90−43.3120
−15.8−86.5239

水溶液における変化 (2)

硝酸ニッケル(II)水酸化リチウムの反応
ΔrG−90.7 kJ/mol
K7.76 × 1015
pK−15.89
Ni(NO3)2水溶液 (解離状態) + 2LiOH水溶液 (解離状態)
2LiNO3水溶液 (非解離状態) + Ni(OH)2結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−90.7
1 mol あたり
−90.7
1 mol あたり
−45.4
1 mol あたり
−45.4
−90.7

水溶液における変化 (3)

硝酸ニッケル(II)水酸化リチウムの反応
ΔrG−84.1 kJ/mol
K5.42 × 1014
pK−14.73
Ni(NO3)2水溶液 (解離状態) + 2LiOH水溶液 (非解離状態)
2LiNO3水溶液 (解離状態) + Ni(OH)2結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−16.0−84.1230
1 mol あたり
−16.0−84.1230
1 mol あたり
−8.00−42.0115
1 mol あたり
−8.00−42.0115
−16.0−84.1230

水溶液における変化 (4)

硝酸ニッケル(II)水酸化リチウムの反応
ΔrG−88.3 kJ/mol
K2.95 × 1015
pK−15.47
Ni(NO3)2水溶液 (解離状態) + 2LiOH水溶液 (非解離状態)
2LiNO3水溶液 (非解離状態) + Ni(OH)2結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−88.3
1 mol あたり
−88.3
1 mol あたり
−44.1
1 mol あたり
−44.1
−88.3

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Ni(NO3)2 (cr)-415.1[1]
Ni(NO3)2 (ai)-468.6[1]-268.5[1]164.0[1]
Ni(NO3)2 (cr)
3水和物
-1326.3[1]
Ni(NO3)2 (cr)
6水和物
-2211.7[1]464[1]
LiOH (cr)-484.93[1]-438.95[1]42.80[1]49.66[1]
LiOH (g)-238.1[1]-242.3[1]210.90[1]46.02[1]
LiOH (ai)-508.48[1]-450.58[1]2.80[1]-79.9[1]
LiOH (ao)-508.4[1]-451.8[1]7.1[1]
LiOH (cr)
1水和物
-788.01[1]-680.95[1]71.21[1]79.50[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
LiNO3 (cr)-483.13[1]-381.1[1]90.0[1]
LiNO3 (ai)-485.85[1]-404.5[1]160.2[1]-18.0[1]
LiNO3 (ao)-406.6[1]
LiNO3 (cr)
3水和物
-1374.4[1]-1103.5[1]223.4[1]
Ni(OH)2 (cr)-529.7[1]-447.2[1]88[1]
Ni(OH)2 (ai)-513.8[1]-360.2[1]-150.2[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)