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化学反応
PbO + 2HBr → PbBr2 + H2O

PbO + 2HBr → PbBr₂ + H₂O

更新日：2022/6/13

酸化鉛(II)と臭化水素の反応: PbO酸化鉛(II) + 2HBr臭化水素
⟶
PbBr₂臭化鉛(II) + H₂O水

酸化鉛(II)と臭化水素が反応すると，臭化鉛(II)と水が生成します。この反応は酸塩基反応で，

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

酸化鉛(II)と臭化水素の反応: PbO酸化鉛(II) + 2HBr臭化水素
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PbBr₂臭化鉛(II) + H₂O水

一般反応式

塩基性酸化物と酸の反応: 塩基性酸化物ブレンステッド塩基 + 酸ブレンステッド酸
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塩共役塩基 + H₂O共役酸

弱塩基性酸化物と強酸の反応: 弱塩基性酸化物ブレンステッド塩基 + 強酸ブレンステッド酸
⟶
強酸と弱塩基の塩共役塩基 + H₂O共役酸

両性酸化物と酸の反応: 両性酸化物ブレンステッド塩基 + 酸ブレンステッド酸
⟶
塩共役塩基 + H₂O共役酸

両性酸化物と強酸の反応: 両性酸化物ブレンステッド塩基 + 強酸ブレンステッド酸
⟶
強酸と弱塩基の塩共役塩基 + H₂O共役酸

各原子の酸化数

酸化鉛(II)と臭化水素の反応

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
PbO	酸化鉛(II)	1	ブレンステッド塩基	塩基性酸化物弱塩基性酸化物両性酸化物
HBr	臭化水素	2	ブレンステッド酸	酸強酸

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
PbBr₂	臭化鉛(II)	1	共役塩基	塩強酸と弱塩基の塩
H₂O	水	1	共役酸	水

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

酸化鉛(II)と臭化水素の反応 ◆ Δ_rG −204.26 kJ/mol K 6.09 × 10³⁵ pK −35.78: PbO結晶性固体マシコット (黄色) + 2HBr気体
⟶
PbBr₂結晶性固体 + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−274.4	−204.26	−234.7	51.36
酸化鉛(II) 1 mol あたり	−274.4	−204.26	−234.7	51.36
臭化水素 1 mol あたり	−137.2	−102.13	−117.3	25.68
臭化鉛(II) 1 mol あたり	−274.4	−204.26	−234.7	51.36
水 1 mol あたり	−274.4	−204.26	−234.7	51.36

標準状態における変化 (2)

酸化鉛(II)と臭化水素の反応 ◆ Δ_rG −203.22 kJ/mol K 4.01 × 10³⁵ pK −35.60: PbO結晶性固体リサージ (赤色) + 2HBr気体
⟶
PbBr₂結晶性固体 + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−272.7	−203.22	−232.5	51.32
酸化鉛(II) 1 mol あたり	−272.7	−203.22	−232.5	51.32
臭化水素 1 mol あたり	−136.3	−101.61	−116.3	25.66
臭化鉛(II) 1 mol あたり	−272.7	−203.22	−232.5	51.32
水 1 mol あたり	−272.7	−203.22	−232.5	51.32

水溶液における変化 (1)

酸化鉛(II)と臭化水素の反応 ◆ Δ_rG −73.66 kJ/mol K 8.03 × 10¹² pK −12.90: PbO結晶性固体マシコット (黄色) + 2HBr水溶液 (解離状態)
⟶
PbBr₂水溶液 (解離状態) + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−70.2	−73.66	11.7	–
酸化鉛(II) 1 mol あたり	−70.2	−73.66	11.7	–
臭化水素 1 mol あたり	−35.1	−36.83	5.85	–
臭化鉛(II) 1 mol あたり	−70.2	−73.66	11.7	–
水 1 mol あたり	−70.2	−73.66	11.7	–

水溶液における変化 (2)

酸化鉛(II)と臭化水素の反応 ◆ Δ_rG −81.9 kJ/mol K 2.23 × 10¹⁴ pK −14.35: PbO結晶性固体マシコット (黄色) + 2HBr水溶液 (解離状態)
⟶
PbBr₂水溶液 (非解離状態) + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	−81.9	–	–
酸化鉛(II) 1 mol あたり	–	−81.9	–	–
臭化水素 1 mol あたり	–	−41.0	–	–
臭化鉛(II) 1 mol あたり	–	−81.9	–	–
水 1 mol あたり	–	−81.9	–	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
PbO (cr) マシコット (黄色)	-217.32^[1]	-187.89^[1]	68.70^[1]	45.77^[1]
PbO (cr) リサージ (赤色)	-218.99^[1]	-188.93^[1]	66.5^[1]	45.81^[1]
PbO (cr) 1/3水和物	–	-266.5^[1]	–	–
HBr (g)	-36.40^[1]	-53.45^[1]	198.695^[1]	29.142^[1]
HBr (ai)	-121.55^[1]	-103.96^[1]	82.4^[1]	-141.8^[1]

* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
PbBr₂ (cr)	-278.7^[1]	-261.92^[1]	161.5^[1]	80.12^[1]
PbBr₂ (ai)	-244.8^[1]	-232.34^[1]	175.3^[1]	–
PbBr₂ (ao)	–	-240.6^[1]	–	–
H₂O (cr)	–	–	–	–
H₂O (l)	-285.830^[1]	-237.129^[1]	69.91^[1]	75.291^[1]
H₂O (g)	-241.818^[1]	-228.572^[1]	188.825^[1]	33.577^[1]

* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体, (g):気体

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト