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2H2S + K2SeO4 → S + H2SeO3 + K2S + H2O

硫化水素セレン酸カリウムが反応すると,硫黄亜セレン酸硫化カリウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と被還元性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 被還元性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
H2S硫化水素2
還元剤
還元性
K2SeO4セレン酸カリウム1
酸化剤
被還元性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
S硫黄1
酸化生成物
H2SeO3亜セレン酸1
還元生成物
K2S硫化カリウム1
H2O1

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

硫化水素セレン酸カリウムの反応
2H2S気体 + K2SeO4結晶性固体
S結晶性固体斜方硫黄 + H2SeO3結晶性固体 + K2S結晶性固体 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−39.7
1 mol あたり
−19.9
−39.7
1 mol あたり
−39.7
1 mol あたり
−39.7
1 mol あたり
−39.7
1 mol あたり
−39.7

標準状態における変化 (2)

硫化水素セレン酸カリウムの反応
2H2S気体 + K2SeO4結晶性固体
S結晶性固体単斜硫黄 + H2SeO3結晶性固体 + K2S結晶性固体 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−39.4
1 mol あたり
−19.7
−39.4
1 mol あたり
−39.4
1 mol あたり
−39.4
1 mol あたり
−39.4
1 mol あたり
−39.4

水溶液における変化 (1)

硫化水素セレン酸カリウムの反応
ΔrG−80.4 kJ/mol
K1.22 × 1014
pK−14.09
2H2S水溶液 (非解離状態) + K2SeO4水溶液 (解離状態)
S結晶性固体斜方硫黄 + H2SeO3水溶液 (非解離状態) + K2S水溶液 (解離状態) + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−81.7−80.4−1
1 mol あたり
−40.9−40.2−0.5
−81.7−80.4−1
1 mol あたり
−81.7−80.4−1
1 mol あたり
−81.7−80.4−1
1 mol あたり
−81.7−80.4−1
1 mol あたり
−81.7−80.4−1

水溶液における変化 (2)

硫化水素セレン酸カリウムの反応
2H2S水溶液 (非解離状態) + K2SeO4水溶液 (解離状態)
S結晶性固体斜方硫黄 + H2SeO3水溶液 + K2S水溶液 (解離状態) + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−81.5
1 mol あたり
−40.8
−81.5
1 mol あたり
−81.5
1 mol あたり
−81.5
1 mol あたり
−81.5
1 mol あたり
−81.5

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
H2S (g)-20.63[1]-33.56[1]205.79[1]34.23[1]
H2S (ao)-39.7[1]-27.83[1]121[1]
K2SeO4 (cr)-1110.02[1]-1002.8[1]222[1]
K2SeO4 (ai)-1103.7[1]-1007.9[1]259.0[1]
* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
S (cr)
斜方硫黄
0[1]0[1]31.80[1]22.64[1]
S (cr)
単斜硫黄
0.33[1]
S (g)278.805[1]238.250[1]167.821[1]23.673[1]
H2SeO3 (cr)-524.46[1]
H2SeO3 (ao)-507.48[1]-426.14[1]207.9[1]
H2SeO3 (aq)-507.27[1]
K2S (cr)-380.7[1]-364.0[1]105[1]
K2S (ai)-471.5[1]-480.7[1]190.4[1]
K2S (cr)
2水和物
-975.3[1]
K2S (cr)
5水和物
-1871.5[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (aq):水溶液, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)