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6KI + 4H2SeO3 🔥→ 3K2SeO3 + 3I2 + H2Se↑ + 3H2O

ヨウ化カリウム亜セレン酸が反応すると,亜セレン酸カリウムヨウ素セレン化水素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

被酸化性化学種と被還元性化学種の反応
被酸化性化学種還元剤 + 被還元性化学種酸化剤
🔥
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KIヨウ化カリウム6
還元剤
被酸化性
H2SeO3亜セレン酸4
酸化剤
被還元性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
K2SeO3亜セレン酸カリウム3
I2ヨウ素3
酸化生成物
H2Seセレン化水素1
還元生成物
H2O3

熱力学的変化

標準状態における変化

ヨウ化カリウム亜セレン酸の反応
6KI結晶性固体 + 4H2SeO3結晶性固体
🔥
3K2SeO3結晶性固体 + 3I2結晶性固体 + H2Se気体 + 3H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
291.5
1 mol あたり
48.58
1 mol あたり
72.88
97.17
1 mol あたり
97.17
1 mol あたり
291.5
1 mol あたり
97.17

水溶液における変化 (1)

ヨウ化カリウム亜セレン酸の反応
ΔrG258.5 kJ/mol
K0.52 × 10−45
pK45.29
6KI水溶液 (解離状態) + 4H2SeO3水溶液 (非解離状態)
🔥
3K2SeO3水溶液 (解離状態) + 3I2水溶液 (非解離状態) + H2Se気体 + 3H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
74.0258.5−620.1
1 mol あたり
12.343.08−103.4
1 mol あたり
18.564.63−155.0
24.786.17−206.7
1 mol あたり
24.786.17−206.7
1 mol あたり
74.0258.5−620.1
1 mol あたり
24.786.17−206.7

水溶液における変化 (2)

ヨウ化カリウム亜セレン酸の反応
ΔrG264.8 kJ/mol
K0.41 × 10−46
pK46.39
6KI水溶液 (解離状態) + 4H2SeO3水溶液 (非解離状態)
🔥
3K2SeO3水溶液 (解離状態) + 3I2水溶液 (非解離状態) + H2Se水溶液 (非解離状態) + 3H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
63.5264.8−675.5
1 mol あたり
10.644.13−112.6
1 mol あたり
15.966.20−168.9
21.288.27−225.2
1 mol あたり
21.288.27−225.2
1 mol あたり
63.5264.8−675.5
1 mol あたり
21.288.27−225.2

水溶液における変化 (3)

ヨウ化カリウム亜セレン酸の反応
6KI水溶液 (解離状態) + 4H2SeO3水溶液
🔥
3K2SeO3水溶液 (解離状態) + 3I2水溶液 (非解離状態) + H2Se気体 + 3H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
73.1
1 mol あたり
12.2
1 mol あたり
18.3
24.4
1 mol あたり
24.4
1 mol あたり
73.1
1 mol あたり
24.4

水溶液における変化 (4)

ヨウ化カリウム亜セレン酸の反応
6KI水溶液 (解離状態) + 4H2SeO3水溶液
🔥
3K2SeO3水溶液 (解離状態) + 3I2水溶液 (非解離状態) + H2Se水溶液 (非解離状態) + 3H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
62.6
1 mol あたり
10.4
1 mol あたり
15.7
20.9
1 mol あたり
20.9
1 mol あたり
62.6
1 mol あたり
20.9

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KI (cr)-327.900[1]-324.892[1]106.32[1]52.93[1]
KI (g)-125.5[1]-166.1[1]258.3[1]37.11[1]
KI (ai)-307.57[1]-334.85[1]213.8[1]-120.5[1]
H2SeO3 (cr)-524.46[1]
H2SeO3 (ao)-507.48[1]-426.14[1]207.9[1]
H2SeO3 (aq)-507.27[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (aq):水溶液

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
K2SeO3 (cr)-982.0[1]
K2SeO3 (ai)-1013.8[1]-936.3[1]218.0[1]
I2 (cr)0[1]0[1]116.135[1]54.438[1]
I2 (g)62.438[1]19.327[1]260.69[1]36.90[1]
I2 (ao)22.6[1]16.40[1]137.2[1]
H2Se (g)29.7[1]15.9[1]219.02[1]34.73[1]
H2Se (ao)19.2[1]22.2[1]163.6[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)