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4NO + H4SiO4 🔥→ 2N2O + 2H2O2 + SiO2

一酸化窒素ケイ酸が反応すると,一酸化二窒素過酸化水素二酸化ケイ素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

自己酸化還元化学種と酸の反応
自己酸化還元性化学種自己酸化還元剤 + 非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

一酸化窒素ケイ酸の反応

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NO一酸化窒素4
酸化剤
自己酸化還元性
H4SiO4ケイ酸1

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
N2O一酸化二窒素2
還元生成物
H2O2過酸化水素2
SiO2二酸化ケイ素1

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

一酸化窒素ケイ酸の反応
ΔrG97.8 kJ/mol
K0.73 × 10−17
pK17.13
4NO気体 + H4SiO4結晶性固体
🔥
2N2O気体 + 2H2O2液体 + SiO2結晶性固体α-石英
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−2.397.8−334
1 mol あたり
−0.5724.4−83.5
ケイ酸
1 mol あたり
−2.397.8−334
1 mol あたり
−1.148.9−167
1 mol あたり
−1.148.9−167
1 mol あたり
−2.397.8−334

標準状態における変化 (2)

一酸化窒素ケイ酸の反応
ΔrG99.0 kJ/mol
K0.45 × 10−17
pK17.34
4NO気体 + H4SiO4結晶性固体
🔥
2N2O気体 + 2H2O2液体 + SiO2結晶性固体α-クリストバライト
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−0.899.0−333
1 mol あたり
−0.2024.8−83.3
ケイ酸
1 mol あたり
−0.8099.0−333
1 mol あたり
−0.4049.5−167
1 mol あたり
−0.4049.5−167
1 mol あたり
−0.8099.0−333

標準状態における変化 (3)

一酸化窒素ケイ酸の反応
ΔrG99.1 kJ/mol
K0.43 × 10−17
pK17.36
4NO気体 + H4SiO4結晶性固体
🔥
2N2O気体 + 2H2O2液体 + SiO2結晶性固体α-トリディマイト
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−0.499.1−333
1 mol あたり
−0.1024.8−83.3
ケイ酸
1 mol あたり
−0.4099.1−333
1 mol あたり
−0.2049.5−167
1 mol あたり
−0.2049.5−167
1 mol あたり
−0.4099.1−333

標準状態における変化 (4)

一酸化窒素ケイ酸の反応
ΔrG103.7 kJ/mol
K0.68 × 10−18
pK18.17
4NO気体 + H4SiO4結晶性固体
🔥
2N2O気体 + 2H2O2液体 + SiO2非晶質固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
5.1103.7−329
1 mol あたり
1.325.93−82.3
ケイ酸
1 mol あたり
5.1103.7−329
1 mol あたり
2.551.85−165
1 mol あたり
2.551.85−165
1 mol あたり
5.1103.7−329

水溶液における変化 (1)

一酸化窒素ケイ酸の反応
4NO気体 + H4SiO4水溶液 (非解離状態)
🔥
2N2O気体 + 2H2O2水溶液 (非解離状態) + SiO2水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−7.6
1 mol あたり
−1.9
ケイ酸
1 mol あたり
−7.6
1 mol あたり
−3.8
1 mol あたり
−3.8
1 mol あたり
−7.6

水溶液における変化 (2)

一酸化窒素ケイ酸の反応
4NO気体 + H4SiO4水溶液 (非解離状態)
🔥
2N2O水溶液 + 2H2O2水溶液 (非解離状態) + SiO2水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−59.5
1 mol あたり
−14.9
ケイ酸
1 mol あたり
−59.5
1 mol あたり
−29.8
1 mol あたり
−29.8
1 mol あたり
−59.5

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NO (g)90.25[1]86.55[1]210.761[1]29.844[1]
H4SiO4 (cr)-1481.1[1]-1332.9[1]192[1]
H4SiO4 (ao)-1468.6[1]-1316.6[1]180[1]
* (g):気体, (cr):結晶性固体, (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
N2O (g)82.05[1]104.20[1]219.85[1]38.45[1]
N2O (aq)56.1[1]
H2O2 (l)-187.78[1]-120.35[1]109.6[1]89.1[1]
H2O2 (g)-136.31[1]-105.57[1]232.7[1]43.1[1]
H2O2 (ao)-191.17[1]-134.03[1]143.9[1]
SiO2 (cr)
α-石英
-910.94[1]-856.64[1]41.84[1]44.43[1]
SiO2 (cr)
α-クリストバライト
-909.48[1]-855.43[1]42.68[1]44.18[1]
SiO2 (cr)
α-トリディマイト
-909.06[1]-855.26[1]43.5[1]44.60[1]
SiO2 (am)-903.49[1]-850.70[1]46.9[1]44.4[1]
SiO2 (g)-322[1]
SiO2 (ao)-897.0[1]
* (g):気体, (aq):水溶液, (l):液体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (am):非晶質固体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)