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化学反応
MgHCO3^+ → Mg^2+ + H^+ + CO3^2−

MgHCO₃⁺ → Mg²⁺ + H⁺ + CO₃²⁻

更新日：2023/8/25

炭酸水素マグネシウムイオンの電離: MgHCO₃⁺炭酸水素マグネシウムイオン
⟶
Mg²⁺マグネシウムイオン + H⁺水素イオン + CO₃²⁻炭酸イオン

炭酸水素マグネシウムイオンが電離すると，マグネシウムイオンと水素イオン，炭酸イオンが生成します（その他の反応はこちら）。この反応は酸塩基反応で，

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

炭酸水素マグネシウムイオンの電離: MgHCO₃⁺炭酸水素マグネシウムイオン
⟶
Mg²⁺マグネシウムイオン + H⁺水素イオン + CO₃²⁻炭酸イオン

一般反応式

イオンの電離: 多原子イオン
⟶
陽イオン/電気的中性 + 陰イオン/電気的中性

プロトン供与性イオンの電離: プロトン供与性イオンブレンステッド酸
⟶
H⁺ + プロトン受容性/プロトン受容性イオン共役塩基

各原子の酸化数

炭酸水素マグネシウムイオンの電離

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
MgHCO₃⁺	炭酸水素マグネシウムイオン	1	– ブレンステッド酸	多原子イオンプロトン供与性イオン

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Mg²⁺	マグネシウムイオン	1	–	陽イオン
H⁺	水素イオン	1	–	陽イオン
CO₃²⁻	炭酸イオン	1	–	陰イオン

熱力学的変化

標準状態における変化

炭酸水素マグネシウムイオンの電離 ◆ Δ_rG 64.6 kJ/mol K 0.48 × 10⁻¹¹ pK 11.32: MgHCO₃⁺水溶液 (非解離状態)
⟶
Mg²⁺水溶液 (非解離状態) + H⁺水溶液 (非解離状態) + CO₃²⁻水溶液 (非解離状態)

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	64.6	–	–
炭酸水素マグネシウムイオン 1 mol あたり	–	64.6	–	–
マグネシウムイオン 1 mol あたり	–	64.6	–	–
水素イオン 1 mol あたり	–	64.6	–	–
炭酸イオン 1 mol あたり	–	64.6	–	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
MgHCO₃⁺ (ao)	–	-1047.2^[1]	–	–

* (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Mg²⁺ (g)	2348.504^[1]	–	–	–
Mg²⁺ (ao)	-466.85^[1]	-454.8^[1]	-138.1^[1]	–
H⁺ (g)	1536.202^[1]	–	–	–
H⁺ (ao)	0^[1]	0^[1]	0^[1]	0^[1]
CO₃²⁻ (ao)	-677.14^[1]	-527.81^[1]	-56.9^[1]	–

* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト