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2HSCN + 3Ca(OH)2 → (NH4)2S + CaS + 2CaCO3

チオシアン酸水酸化カルシウムが反応すると,硫化アンモニウム硫化カルシウム炭酸カルシウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

酸と塩基の反応
ブレンステッド酸 + 塩基ブレンステッド塩基
共役塩基 + (H2O)(共役酸)

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
HSCNチオシアン酸2
ブレンステッド酸
Ca(OH)2水酸化カルシウム3
ブレンステッド塩基
塩基

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
(NH4)2S硫化アンモニウム1
共役塩基
CaS硫化カルシウム1
共役塩基
CaCO3炭酸カルシウム2
共役塩基

熱力学的変化

水溶液における変化 (1)

チオシアン酸水酸化カルシウムの反応
ΔrG−295.5 kJ/mol
K5.88 × 1051
pK−51.77
2HSCN水溶液 (解離状態) + 3Ca(OH)2結晶性固体
(NH4)2S水溶液 (解離状態) + CaS結晶性固体 + 2CaCO3結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−323.1−295.5−92.8
1 mol あたり
−161.6−147.8−46.4
−107.7−98.50−30.9
−323.1−295.5−92.8
1 mol あたり
−323.1−295.5−92.8
1 mol あたり
−161.6−147.8−46.4

水溶液における変化 (2)

チオシアン酸水酸化カルシウムの反応
ΔrG−305.2 kJ/mol
K2.94 × 1053
pK−53.47
2HSCN水溶液 (非解離状態) + 3Ca(OH)2結晶性固体
(NH4)2S水溶液 (解離状態) + CaS結晶性固体 + 2CaCO3結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−305.2
1 mol あたり
−152.6
−101.7
−305.2
1 mol あたり
−305.2
1 mol あたり
−152.6

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
HSCN (ai)76.44[1]92.71[1]144.3[1]-40.2[1]
HSCN (ao)97.56[1]
Ca(OH)2 (cr)-986.09[1]-898.49[1]83.39[1]87.49[1]
Ca(OH)2 (g)-544[1]
Ca(OH)2 (ai)-1002.82[1]-868.07[1]-74.5[1]
Ca(OH)2 (cr)
2水和物
-1218.4[1]
* (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (g):気体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
(NH4)2S (ai)-231.8[1]-72.6[1]212.1[1]
CaS (cr)-482.4[1]-477.4[1]56.5[1]47.40[1]
CaS (g)
CaCO3 (cr)-1207.13[1]-1127.75[1]88.7[1]81.25[1]
CaCO3 (ai)-1219.97[1]-1081.39[1]-110.0[1]
* (ai):水溶液 (解離状態), (cr):結晶性固体, (g):気体

参考文献

参考文献一覧

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