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化学物質
過塩素酸マグネシウム

過塩素酸マグネシウム

更新日：2023/3/19

過塩素酸マグネシウム（Magnesium perchlorate）は，化学式 Mg(ClO₄)₂ で表される無機化合物です。

名称

物質名称一覧

命名法

Nomenclature

名称

Name

代表的名称
Typical name: 過塩素酸マグネシウム; Magnesium perchlorate

組成命名法
Compositional nomenclature: 過塩素酸マグネシウム; Magnesium perchlorate

付加命名法
Additive nomenclature: テトラオキシド塩素酸(1−)マグネシウム; Magnesium tetraoxidochlorate(1−)

化学式と構造

化学式一覧

化学式名称

Formula name

化学式

Formula

代表的化学式
Typical formula: Mg(ClO₄)₂

組成式
Compositional formula: Mg(ClO₄)₂

構造式
Structural formula

その他の構造式
Other structural formulas

電子式 (ルイス構造式)
Lewis structure

電子式 (ルイス構造式, 色付き)
Colored Lewis structure

物質情報

物質情報一覧

項目

Item

値

Value

名称
Name: 過塩素酸マグネシウム; Magnesium perchlorate

化学式
Formula: Mg(ClO₄)₂

外観
Appearance: 無色の固体; Colorless solid

臭気
Odor: 無臭; Odorless

モル質量
Molar mass: 223.20 g/mol

密度
Density: 2.21 g/cm³^[1]
固体; 2.2 g/cm³^[2]
固体

融点
Melting point: >251 °C^[1]
分解 → MgCl₂, O₂; 250 °C^[2]
分解 → MgCl₂, O₂

沸点
Boiling point: –

構成要素

構成イオン

イオン Ion	名称 Name	電荷数 Charge number	個数 Number
Mg²⁺	マグネシウムイオン	2	1
ClO₄⁻	過塩素酸イオン	-1	2

構成原子

原子 Atom	名称 Name	酸化数 Oxidation state	個数 Number
Mg	マグネシウム	+2	1
Cl	塩素	+7	2
O	酸素	−2	8

原子の比率

原子 Atom	原子量 Atomic weight	個数 Number	原子比率 Atomic ratio	重量比率 Weight ratio
Mg	24.305	1	9.09%	10.89%
Cl	35.45	2	18.18%	31.77%
O	15.999	8	72.73%	57.34%

熱力学的性質

相転移特性

項目

Item

値

Value

融解熱
Enthalpy of fusion: –

蒸発熱
Enthalpy of vaporization: –

蒸発熱 (25°C)
Enthalpy of vaporization at 25°C: –

その他転移エンタルピー
Enthalpy of other transition: –

標準熱力学特性

状態 State	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
結晶性固体	−568.90^[3]	–	–	–
水溶液 (解離状態)	−725.51^[3]	−471.8^[3]	225.9^[3]	–
結晶性固体 2水和物	−1218.8^[3]	–	–	–
結晶性固体 4水和物	−1837.2^[3]	–	–	–
結晶性固体 6水和物	−2445.5^[3]	−1862.7^[3]	520.9^[3]	–

溶解度

溶解性

反応 Reactive

混和 Miscible

易溶 Very soluble: H₂O水
CH₃COOC₂H₅酢酸エチル
C₄H₉OH1-ブタノール
CH₃COCH₃アセトン

可溶 Soluble: C₂H₅OHエタノール

微溶 Slightly soluble

難溶 Very slightly soluble

不溶 Insoluble

水への溶解度 (g/100 mL)^[1]

25°C
73

酢酸エチルへの溶解度 (g/100 mL)^[4]

25°C
54

1-ブタノールへの溶解度 (g/100 mL)^[4]

25°C
44.6

アセトンへの溶解度 (g/100 mL)^[4]

25°C
32

エタノールへの溶解度 (g/100 mL)^[4]

25°C
18

溶解度曲線 (g/100 mL)

危険有害性

GHSラベル^[5]

項目

Item

値

Value

危険有害性絵表示
Hazard pictograms: GHS03: 円上の炎

注意喚起語
Signal word: 危険

危険有害性情報
Hazard statements: H272: 火災激化のおそれ; 酸化剤

物理的危険性^[5]

分類	区分	表示	危険有害性情報
爆発物	区分外
引火性気体	分類対象外
エアゾール	分類対象外
酸化性気体	分類対象外
高圧ガス	分類対象外
引火性液体	分類対象外
引火性固体	区分外
自己反応性化学品	分類対象外
自然発火性液体	分類対象外
自然発火性固体	区分外
自己発熱性化学品	区分外
水反応引火性化学品	区分外
酸化性液体	分類対象外
酸化性固体	区分2	危険	H272: 火災激化のおそれ; 酸化剤
有機過酸化物	分類対象外
金属腐食性物質	分類不可 (データ不足)
鈍性化爆発物	データなし

健康有害性^[5]

分類	区分	表示	危険有害性情報
急性経口毒性	分類不可 (データ不足)
急性経皮毒性	分類不可 (データ不足)
急性吸入毒性 (気体)	分類対象外
急性吸入毒性 (蒸気)	分類不可 (データ不足)
急性吸入毒性 (粉塵・ミスト)	分類不可 (データ不足)
皮膚腐食性/刺激性	分類不可 (データ不足)
重篤な眼損傷性/眼刺激性	分類不可 (データ不足)
呼吸器感作性	分類不可 (データ不足)
皮膚感作性	分類不可 (データ不足)
生殖細胞変異原性	分類不可 (データ不足)
発がん性	分類不可 (データ不足)
生殖毒性	分類不可 (データ不足)
特定標的臓器毒性 (単回ばく露)	分類不可 (データ不足)
特定標的臓器毒性 (反復ばく露)	分類不可 (データ不足)
誤えん有害性	分類不可 (データ不足)

環境有害性^[5]

分類	区分	表示	危険有害性情報
水生環境有害性 (短期)	分類不可 (データ不足)
水生環境有害性 (長期)	分類不可 (データ不足)
オゾン層への有害性	データなし

製法

化学反応

電離反応

過塩素酸マグネシウムが電離すると，マグネシウムイオンと過塩素酸イオンが生成します。

過塩素酸マグネシウムの電離: Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
⟶
Mg²⁺マグネシウムイオン + 2ClO₄⁻過塩素酸イオン

還元性化学種との反応

還元性化学種と過塩素酸マグネシウムが反応すると，種々の生成物が生成します。

水素と過塩素酸マグネシウムの反応 ◆ Δ_rG −2283.1 kJ/mol K 9.59 × 10³⁹⁹ pK −399.98: 8H₂水素 + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
⟶
MgCl₂塩化マグネシウム + 8H₂O水

ナトリウムと過塩素酸マグネシウムの反応 ◆ Δ_rG −3249.0 kJ/mol K 1.59 × 10⁵⁶⁹ pK −569.20: 16Naナトリウム + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
⟶
8Na₂O酸化ナトリウム + MgCl₂塩化マグネシウム

硫化水素と過塩素酸マグネシウムの反応 ◆ Δ_rG −1678.7 kJ/mol K 1.25 × 10²⁹⁴ pK −294.10: 2H₂S硫化水素 + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
⟶
2H₂SO₄硫酸 + MgCl₂塩化マグネシウム

硫化水素と過塩素酸マグネシウムの反応 ◆ Δ_rG −1919.7 kJ/mol K 2.07 × 10³³⁶ pK −336.32: 8H₂S硫化水素 + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
⟶
8S硫黄 + MgCl₂塩化マグネシウム + 8H₂O水

水素と過塩素酸マグネシウムの反応 ◆ Δ_rG −1877.3 kJ/mol K 7.74 × 10³²⁸ pK −328.89: 7H₂水素 + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
⟶
Cl₂塩素 + MgO酸化マグネシウム + 7H₂O水

被酸化性化学種との反応

被酸化性化学種と過塩素酸マグネシウムが反応すると，種々の生成物が生成します。

銅と過塩素酸マグネシウムの反応 ◆ Δ_rG −1282.9 kJ/mol K 5.68 × 10²²⁴ pK −224.75: 8Cu銅 + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
⟶
8CuO酸化銅(II) + MgCl₂塩化マグネシウム

銅と過塩素酸マグネシウムの反応 ◆ Δ_rG −1413.3 kJ/mol K 3.98 × 10²⁴⁷ pK −247.60: 16Cu銅 + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
⟶
8Cu₂O酸化銅(I) + MgCl₂塩化マグネシウム

ヨウ化カリウムと過塩素酸マグネシウムの反応 ◆ Δ_rG −1346.7 kJ/mol K 8.54 × 10²³⁵ pK −235.93: 8KIヨウ化カリウム + 3Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
⟶
8KIO₃ヨウ素酸カリウム + 3MgCl₂塩化マグネシウム

ヨウ化カリウムと過塩素酸マグネシウムの反応 ◆ Δ_rG −816.9 kJ/mol K 1.30 × 10¹⁴³ pK −143.11: 7KIヨウ化カリウム + 3Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
⟶
7KIO₃ヨウ素酸カリウム + 3Cl₂↑塩素 + 3MgO酸化マグネシウム

被酸化性化学種との反応 (酸性条件下)

被酸化性化学種と過塩素酸マグネシウム，水素イオンが反応すると，種々の生成物が生成します。

銅と過塩素酸マグネシウムの反応 (酸性条件下) ◆ Δ_rG −1618.4 kJ/mol K 3.40 × 10²⁸³ pK −283.53: 8Cu銅 + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 16H⁺水素イオン
⟶
8Cu²⁺銅(II)イオン + MgCl₂塩化マグネシウム + 8H₂O水

銅と過塩素酸マグネシウムの反応 (酸性条件下) ◆ Δ_rG −1421.6 kJ/mol K 1.13 × 10²⁴⁹ pK −249.05: 7Cu銅 + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 16H⁺水素イオン
⟶
7Cu²⁺銅(II)イオン + Cl₂↑塩素 + Mg²⁺マグネシウムイオン + 8H₂O水

ヨウ化カリウムと過塩素酸マグネシウムの反応 (酸性条件下) ◆ Δ_rG −1185.9 kJ/mol K 5.76 × 10²⁰⁷ pK −207.76: 16KIヨウ化カリウム + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 16H⁺水素イオン
⟶
16K⁺カリウムイオン + 8I₂ヨウ素 + MgCl₂塩化マグネシウム + 8H₂O水

ヨウ化カリウムと過塩素酸マグネシウムの反応 (酸性条件下) ◆ Δ_rG −1043.1 kJ/mol K 5.54 × 10¹⁸² pK −182.74: 14KIヨウ化カリウム + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 16H⁺水素イオン
⟶
14K⁺カリウムイオン + 7I₂ヨウ素 + Cl₂↑塩素 + Mg²⁺マグネシウムイオン + 8H₂O水

被酸化性化学種との反応 (中性条件下)

被酸化性化学種と過塩素酸マグネシウム，水が反応すると，種々の生成物が生成します。

銅と過塩素酸マグネシウムの反応 (中性条件下) ◆ Δ_rG −1032.5 kJ/mol K 7.69 × 10¹⁸⁰ pK −180.89: 7Cu銅 + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + H₂O水
⟶
7CuO酸化銅(II) + Cl₂↑塩素 + Mg(OH)₂水酸化マグネシウム

銅と過塩素酸マグネシウムの反応 (中性条件下) ◆ Δ_rG −1146.6 kJ/mol K 7.51 × 10²⁰⁰ pK −200.88: 14Cu銅 + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + H₂O水
⟶
7Cu₂O酸化銅(I) + Cl₂↑塩素 + Mg(OH)₂水酸化マグネシウム

ヨウ化カリウムと過塩素酸マグネシウムの反応 (中性条件下) ◆ Δ_rG −908.2 kJ/mol K 1.29 × 10¹⁵⁹ pK −159.11: 7KIヨウ化カリウム + 3Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 3H₂O水
⟶
7KIO₃ヨウ素酸カリウム + 3Cl₂↑塩素 + 3Mg(OH)₂水酸化マグネシウム

ヨウ化カリウムと過塩素酸マグネシウムの反応 (中性条件下) ◆ Δ_rG −715.9 kJ/mol K 2.63 × 10¹²⁵ pK −125.42: 13KIヨウ化カリウム + 3Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 3H₂O水
⟶
7KIO₃ヨウ素酸カリウム + 6KOH水酸化カリウム + 3Cl₂↑塩素 + 3MgI₂ヨウ化マグネシウム

難酸化性化学種との反応

難酸化性化学種と過塩素酸マグネシウムが反応すると，種々の生成物が生成します。

塩化水素と過塩素酸マグネシウムの反応 ◆ Δ_rG −42.7 kJ/mol K 3.02 × 10⁷ pK −7.48: 16HCl塩化水素 + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
🔥
⟶
8Cl₂塩素 + MgCl₂塩化マグネシウム + 8H₂O水

金と過塩素酸マグネシウムの反応: 16Au金 + 3Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
🔥
⟶
8Au₂O₃酸化金(III) + 3MgCl₂塩化マグネシウム

塩化ナトリウムと過塩素酸マグネシウムの反応 ◆ Δ_rG 250.4 kJ/mol K 0.14 × 10⁻⁴³ pK 43.87: 8NaCl塩化ナトリウム + 3Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
🔥
⟶
8NaClO₃塩素酸ナトリウム + 3MgCl₂塩化マグネシウム

塩化ナトリウムと過塩素酸マグネシウムの反応 ◆ Δ_rG 2781.5 kJ/mol K 0.50 × 10⁻⁴⁸⁷ pK 487.30: 14NaCl塩化ナトリウム + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
🔥
⟶
7Na₂O酸化ナトリウム + 8Cl₂↑塩素 + MgO酸化マグネシウム

金と過塩素酸マグネシウムの反応: 14Au金 + 3Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
🔥
⟶
7Au₂O₃酸化金(III) + 3Cl₂↑塩素 + 3MgO酸化マグネシウム

難酸化性化学種との反応 (酸性条件下)

難酸化性化学種と過塩素酸マグネシウム，水素イオンが反応すると，種々の生成物が生成します。

塩化水素と過塩素酸マグネシウムの反応 (酸性条件下) ◆ Δ_rG −42.8 kJ/mol K 3.15 × 10⁷ pK −7.50: 14HCl塩化水素 + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 2H⁺水素イオン
🔥
⟶
8Cl₂塩素 + Mg²⁺マグネシウムイオン + 8H₂O水

塩化ナトリウムと過塩素酸マグネシウムの反応 (酸性条件下) ◆ Δ_rG −42.8 kJ/mol K 3.15 × 10⁷ pK −7.50: 14NaCl塩化ナトリウム + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 16H⁺水素イオン
🔥
⟶
14Na⁺ナトリウムイオン + 8Cl₂↑塩素 + Mg²⁺マグネシウムイオン + 8H₂O水

塩化ナトリウムと過塩素酸マグネシウムの反応 (酸性条件下) ◆ Δ_rG −42.7 kJ/mol K 3.02 × 10⁷ pK −7.48: 16NaCl塩化ナトリウム + Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 16H⁺水素イオン
🔥
⟶
16Na⁺ナトリウムイオン + 8Cl₂↑塩素 + MgCl₂塩化マグネシウム + 8H₂O水

塩化水素と過塩素酸マグネシウムの反応 (酸性条件下) ◆ Δ_rG −496.0 kJ/mol K 7.86 × 10⁸⁶ pK −86.90: 161HCl塩化水素 + 95Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 190H⁺水素イオン
🔥
⟶
167HClO₄過塩素酸 + 92Cl₂塩素 + 95Mg²⁺マグネシウムイオン + 92H₂O水

難酸化性化学種との反応 (中性条件下)

難酸化性化学種と過塩素酸マグネシウム，水が反応すると，種々の生成物が生成します。

金と過塩素酸マグネシウムの反応 (中性条件下) ◆ Δ_rG 421.3 kJ/mol K 0.16 × 10⁻⁷³ pK 73.81: 16Au金 + 3Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 24H₂O水
🔥
⟶
16Au(OH)₃水酸化金(III) + 3MgCl₂塩化マグネシウム

金と過塩素酸マグネシウムの反応 (中性条件下) ◆ Δ_rG 638.8 kJ/mol K 0.12 × 10⁻¹¹¹ pK 111.91: 14Au金 + 3Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 24H₂O水
🔥
⟶
14Au(OH)₃水酸化金(III) + 3Cl₂↑塩素 + 3Mg(OH)₂水酸化マグネシウム

塩化ナトリウムと過塩素酸マグネシウムの反応 (中性条件下) ◆ Δ_rG 360.7 kJ/mol K 0.64 × 10⁻⁶³ pK 63.19: 7NaCl塩化ナトリウム + 4Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 4H₂O水
🔥
⟶
7NaClO₄過塩素酸ナトリウム + 4Cl₂↑塩素 + 4Mg(OH)₂水酸化マグネシウム

塩化ナトリウムと過塩素酸マグネシウムの反応 (中性条件下) ◆ Δ_rG 489.3 kJ/mol K 0.19 × 10⁻⁸⁵ pK 85.72: 7NaCl塩化ナトリウム + 3Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 3H₂O水
🔥
⟶
7NaClO₃塩素酸ナトリウム + 3Cl₂↑塩素 + 3Mg(OH)₂水酸化マグネシウム

沈殿反応

水溶液中に特定の化学種が存在すると，過塩素酸マグネシウムと反応して沈殿が生成します。

過塩素酸マグネシウムとフッ化ナトリウムの反応 ◆ Δ_rG −57.9 kJ/mol K 1.39 × 10¹⁰ pK −10.14: Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 2NaFフッ化ナトリウム
💧
⟶
MgF₂↓フッ化マグネシウム + 2NaClO₄過塩素酸ナトリウム

過塩素酸マグネシウムとフッ化カリウムの反応 ◆ Δ_rG −57.9 kJ/mol K 1.39 × 10¹⁰ pK −10.14: Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 2KFフッ化カリウム
💧
⟶
MgF₂↓フッ化マグネシウム + 2KClO₄過塩素酸カリウム

過塩素酸マグネシウムとフッ化ルビジウムの反応 ◆ Δ_rG −57.9 kJ/mol K 1.39 × 10¹⁰ pK −10.14: Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 2RbFフッ化ルビジウム
💧
⟶
MgF₂↓フッ化マグネシウム + 2RbClO₄過塩素酸ルビジウム

過塩素酸マグネシウムとフッ化セシウムの反応 ◆ Δ_rG −57.9 kJ/mol K 1.39 × 10¹⁰ pK −10.14: Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 2CsFフッ化セシウム
💧
⟶
MgF₂↓フッ化マグネシウム + 2CsClO₄過塩素酸セシウム

過塩素酸マグネシウムとフッ化アンモニウムの反応 ◆ Δ_rG −57.9 kJ/mol K 1.39 × 10¹⁰ pK −10.14: Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 2NH₄Fフッ化アンモニウム
💧
⟶
MgF₂↓フッ化マグネシウム + 2NH₄ClO₄過塩素酸アンモニウム

水溶液の電気分解

過塩素酸マグネシウム水溶液を電気分解すると，種々の生成物が生成します。

過塩素酸マグネシウム水溶液の電気分解 (水≠反応物) ◆ Δ_rG 471.8 kJ/mol K 0.22 × 10⁻⁸² pK 82.66: Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
💧⚡
⟶
Mgマグネシウム + Cl₂↑塩素 + 4O₂↑酸素

過塩素酸マグネシウム水溶液の電気分解 (水≠反応物) ◆ Δ_rG −188.3 kJ/mol K 9.74 × 10³² pK −32.99: 2Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
💧⚡
⟶
2MgO酸化マグネシウム + 2Cl₂↑塩素 + 7O₂↑酸素

過塩素酸マグネシウム水溶液の電気分解 (水=非酸化還元剤) ◆ Δ_rG −249.2 kJ/mol K 4.55 × 10⁴³ pK −43.66: 2Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 2H₂O水
💧⚡
⟶
2Mg(OH)₂水酸化マグネシウム + 2Cl₂↑塩素 + 7O₂↑酸素

水の電気分解 ◆ Δ_rG 474.258 kJ/mol K 0.82 × 10⁻⁸³ pK 83.09: 2H₂O水
⚡
⟶
2H₂↑水素 + O₂↑酸素

過塩素酸マグネシウム水溶液の電気分解 (水=非酸化還元剤) ◆ Δ_rG 1383.8 kJ/mol K 0.37 × 10⁻²⁴² pK 242.43: 2Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム + 2H₂O水
💧⚡
⟶
2Mgマグネシウム + O₂↑酸素 + 4HClO₄過塩素酸

分解反応

過塩素酸マグネシウムが分解すると，種々の生成物が生成します。

過塩素酸マグネシウムの分解 ◆ Δ_rG −245.3 kJ/mol K 9.43 × 10⁴² pK −42.97: Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
🔥
⟶
MgCl₂塩化マグネシウム + 4O₂↑酸素

過塩素酸マグネシウムの分解 ◆ Δ_rG 3.7 kJ/mol K 0.22 × 10⁰ pK 0.65: Mg(ClO₄)₂過塩素酸マグネシウム
🔥
⟶
MgO酸化マグネシウム + Cl₂O↑一酸化二塩素 + 3O₂↑酸素

参考文献

参考文献一覧

1
James G. Speight (2017)
Lange's Handbook of Chemistry, 17th edition
https://www.accessengineeringlibrary.com/content/book/9781259586095
McGraw Hill Education
- Amazon
引用リスト
- ^ 密度, 2.21 g/cm³ - p.51
- ^ 融点, >251 °C - p.51
- ^ 水への溶解度 (g/100 mL), 表を参照 - p.51
2
John R. Rumble Jr, David R. Lide, Thomas J. Bruno (2019)
CRC Handbook of Chemistry and Physics 100th Edition
https://www.routledge.com/CRC-Handbook-of-Chemistry-and-Physics/book-series/CRCHANCHEPHY
CRC Press
- Amazon
引用リスト
- ^ 密度, 2.2 g/cm³ - p.4-46
- ^ 融点, 250 °C - p.4-46
3
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト
4
Atherton Seidell (1919)
Solubilities of Inorganic and Organic Compounds: A Compilation of Quantitative Solubility Data From the Periodical Literature
D. Van Nostrand Company
- Amazon
引用リスト
5
化学物質管理センター
GHS分類結果
https://www.nite.go.jp/chem/ghs/all_fy.html
独立行政法人製品評価技術基盤機構
引用リスト

Δ_rG	−95.5 kJ/mol
K	5.38 × 10¹⁶
pK	−16.73

Δ_rG	−125.9 kJ/mol
K	1.14 × 10²²
pK	−22.06

Δ_rG	30.2 kJ/mol
K	0.51 × 10⁻⁵
pK	5.29

Δ_rG	−776.0 kJ/mol
K	8.90 × 10¹³⁵
pK	−135.95

過塩素酸マグネシウム

名称

物質名称一覧

化学式と構造

化学式一覧

物質情報

物質情報一覧

構成要素

構成イオン

構成原子

原子の比率

熱力学的性質

相転移特性

標準熱力学特性

溶解度

溶解性

水への溶解度 (g/100 mL)[1]

酢酸エチルへの溶解度 (g/100 mL)[4]

1-ブタノールへの溶解度 (g/100 mL)[4]

アセトンへの溶解度 (g/100 mL)[4]

エタノールへの溶解度 (g/100 mL)[4]

溶解度曲線 (g/100 mL)

危険有害性

GHSラベル[5]

物理的危険性[5]

健康有害性[5]

環境有害性[5]

製法

酸と塩基の反応

塩基と酸性酸化物の反応

塩基性酸化物と酸の反応

塩基性酸化物と酸性酸化物の反応

弱塩基の塩と強塩基の反応

非金属と水酸化物塩基の反応

化学反応

電離反応

還元性化学種との反応

被酸化性化学種との反応

被酸化性化学種との反応 (酸性条件下)

被酸化性化学種との反応 (中性条件下)

難酸化性化学種との反応

難酸化性化学種との反応 (酸性条件下)

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沈殿反応

水溶液の電気分解

分解反応

参考文献

参考文献一覧

関連物質

アルカリ土類金属の過塩素酸塩

酸と酸性酸化物

塩基と塩基性酸化物

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物質の状態

物質の性質

物質の溶解性

物質の色

物質のにおい

水への溶解度 (g/100 mL)^[1]

酢酸エチルへの溶解度 (g/100 mL)^[4]

1-ブタノールへの溶解度 (g/100 mL)^[4]

アセトンへの溶解度 (g/100 mL)^[4]

エタノールへの溶解度 (g/100 mL)^[4]

GHSラベル^[5]

物理的危険性^[5]

健康有害性^[5]

環境有害性^[5]