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12Na4[Fe(CN)6] + 20HNO3 → 11Na3[Fe(CN)6] + 15NaNO3 + Fe(NO3)3 + 4NH4CN + 2H2CO3

ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウム硝酸が反応すると,ヘキサシアニド鉄(III)酸ナトリウム硝酸ナトリウム硝酸鉄(III)シアン化アンモニウム炭酸が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Na4[Fe(CN)6]ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウム12
還元剤
還元性
HNO3硝酸20
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Na3[Fe(CN)6]ヘキサシアニド鉄(III)酸ナトリウム11
酸化還元生成物
NaNO3硝酸ナトリウム15
Fe(NO3)3硝酸鉄(III)1
酸化生成物
NH4CNシアン化アンモニウム4
H2CO3炭酸2
酸化生成物

熱力学的変化

水溶液における変化 (1)

ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウム硝酸の反応
ΔrG−974.8 kJ/mol
K5.99 × 10170
pK−170.78
12Na4[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 20HNO3水溶液 (解離状態)
11Na3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 15NaNO3水溶液 (解離状態) + Fe(NO3)3水溶液 (解離状態) + 4NH4CN水溶液 (解離状態) + 2H2CO3水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−247.6−974.82429.5
−20.63−81.23202.46
1 mol あたり
−12.38−48.74121.47
−22.51−88.62220.86
1 mol あたり
−16.51−64.99161.97
1 mol あたり
−247.6−974.82429.5
−61.90−243.7607.38
1 mol あたり
−123.8−487.41214.8

水溶液における変化 (2)

ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウム硝酸の反応
12Na4[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 20HNO3水溶液 (解離状態)
11Na3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 15NaNO3水溶液 (解離状態) + Fe(NO3)3水溶液 (解離状態) + 4NH4CN水溶液 + 2H2CO3水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−190.8
−15.90
1 mol あたり
−9.540
−17.35
1 mol あたり
−12.72
1 mol あたり
−190.8
−47.70
1 mol あたり
−95.40

水溶液における変化 (3)

ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウム硝酸の反応
12Na4[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 20HNO3水溶液 (解離状態)
11Na3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 15NaNO3水溶液 (解離状態) + Fe(NO3)3水溶液 + 4NH4CN水溶液 (解離状態) + 2H2CO3水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−251.8
−20.98
1 mol あたり
−12.59
−22.89
1 mol あたり
−16.79
1 mol あたり
−251.8
−62.95
1 mol あたり
−125.9

水溶液における変化 (4)

ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウム硝酸の反応
12Na4[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 20HNO3水溶液 (解離状態)
11Na3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 15NaNO3水溶液 (解離状態) + Fe(NO3)3水溶液 + 4NH4CN水溶液 + 2H2CO3水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−195.0
−16.25
1 mol あたり
−9.750
−17.73
1 mol あたり
−13.00
1 mol あたり
−195.0
−48.75
1 mol あたり
−97.50

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Na4[Fe(CN)6] (ai)-505.0[1]-352.53[1]331.0[1]
HNO3 (l)-174.10[1]-80.71[1]155.60[1]109.87[1]
HNO3 (g)-135.06[1]-74.72[1]266.38[1]53.35[1]
HNO3 (ai)-207.36[1]-111.25[1]146.4[1]-86.6[1]
HNO3 (l)
1水和物
-473.46[1]-328.77[1]216.90[1]182.46[1]
HNO3 (l)
3水和物
-1056.04[1]-811.09[1]346.98[1]325.14[1]
* (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体, (g):気体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Na3[Fe(CN)6] (ai)-158.6[1]-56.4[1]447.3[1]
NaNO3 (cr)-467.85[1]-367.00[1]116.52[1]92.88[1]
NaNO3 (ai)-447.48[1]-373.15[1]205.4[1]-40.2[1]
Fe(NO3)3 (ai)-670.7[1]-338.3[1]123.4[1]
Fe(NO3)3 (aq)-674.9[1]
Fe(NO3)3 (cr)
9水和物
-3285.3[1]
NH4CN (cr)0.42[1]134[1]
NH4CN (ai)18.0[1]93.0[1]207.5[1]
NH4CN (aq)32.2[1]
H2CO3 (ao)-699.65[1]-623.08[1]187.4[1]
* (ai):水溶液 (解離状態), (cr):結晶性固体, (aq):水溶液, (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)