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2Na + 2NH4Cl → 2NaCl + 2NH3↑ + H2

ナトリウム塩化アンモニウムが反応すると,塩化ナトリウムアンモニア水素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と被還元性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 被還元性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Naナトリウム2
還元剤
還元性
NH4Cl塩化アンモニウム2
酸化剤
被還元性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaCl塩化ナトリウム2
酸化生成物
NH3アンモニア2
H2水素1
還元生成物

熱力学的変化

標準状態における変化

ナトリウム塩化アンモニウムの反応
ΔrG−395.44 kJ/mol
K1.90 × 1069
pK−69.28
2Na結晶性固体 + 2NH4Cl結晶性固体
2NaCl結晶性固体 + 2NH3気体 + H2気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−285.67−395.44368.2−24.7
1 mol あたり
−142.84−197.72184.1−12.3
−142.84−197.72184.1−12.3
1 mol あたり
−142.84−197.72184.1−12.3
1 mol あたり
−142.84−197.72184.1−12.3
1 mol あたり
−285.67−395.44368.2−24.7

水溶液における変化 (1)

ナトリウム塩化アンモニウムの反応
ΔrG−398.13 kJ/mol
K5.62 × 1069
pK−69.75
2Na結晶性固体 + 2NH4Cl水溶液 (解離状態)
2NaCl水溶液 (解離状態) + 2NH3気体 + H2気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−307.44−398.13304.4−24.5
1 mol あたり
−153.72−199.06152.2−12.3
−153.72−199.06152.2−12.3
1 mol あたり
−153.72−199.06152.2−12.3
1 mol あたり
−153.72−199.06152.2−12.3
1 mol あたり
−307.44−398.13304.4−24.5

水溶液における変化 (2)

ナトリウム塩化アンモニウムの反応
ΔrG−380.5 kJ/mol
K4.58 × 1066
pK−66.66
2Na結晶性固体 + 2NH4Cl水溶液 (解離状態)
2NaCl水溶液 (解離状態) + 2NH3気体 + H2水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−311.6−380.5751
1 mol あたり
−155.8−190.3376
−155.8−190.3376
1 mol あたり
−155.8−190.3376
1 mol あたり
−155.8−190.3376
1 mol あたり
−311.6−380.5751

水溶液における変化 (3)

ナトリウム塩化アンモニウムの反応
ΔrG−418.23 kJ/mol
K1.87 × 1073
pK−73.27
2Na結晶性固体 + 2NH4Cl水溶液 (解離状態)
2NaCl水溶液 (解離状態) + 2NH3水溶液 (非解離状態) + H2気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−375.80−418.23142.1
1 mol あたり
−187.90−209.1271.05
−187.90−209.1271.05
1 mol あたり
−187.90−209.1271.05
1 mol あたり
−187.90−209.1271.05
1 mol あたり
−375.80−418.23142.1

水溶液における変化 (4)

ナトリウム塩化アンモニウムの反応
ΔrG−400.6 kJ/mol
K1.52 × 1070
pK−70.18
2Na結晶性固体 + 2NH4Cl水溶液 (解離状態)
2NaCl水溶液 (解離状態) + 2NH3水溶液 (非解離状態) + H2水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−380.0−400.6588
1 mol あたり
−190.0−200.3294
−190.0−200.3294
1 mol あたり
−190.0−200.3294
1 mol あたり
−190.0−200.3294
1 mol あたり
−380.0−400.6588

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Na (cr)0[1]0[1]51.21[1]28.24[1]
Na (g)107.32[1]76.761[1]153.712[1]20.786[1]
NH4Cl (cr)-314.43[1]-202.87[1]94.6[1]84.1[1]
NH4Cl (ai)-299.66[1]-210.52[1]169.9[1]-56.5[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaCl (cr)-411.153[1]-384.138[1]72.13[1]50.50[1]
NaCl (g)-176.65[1]-196.66[1]229.81[1]35.77[1]
NaCl (ai)-407.27[1]-393.133[1]115.5[1]-90.0[1]
NH3 (g)-46.11[1]-16.45[1]192.45[1]35.06[1]
NH3 (ao)-80.29[1]-26.50[1]111.3[1]
H2 (g)0[1]0[1]130.684[1]28.824[1]
H2 (ao)-4.2[1]17.6[1]577[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)