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化学反応
BaO + 2HF 💧→ BaF2↓ + H2O

BaO + 2HF 💧→ BaF₂↓ + H₂O

更新日：2022/6/13

酸化バリウムとフッ化水素の反応: BaO酸化バリウム + 2HFフッ化水素
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BaF₂↓フッ化バリウム + H₂O水

酸化バリウムとフッ化水素が反応すると，フッ化バリウムと水が生成します。この反応は酸塩基反応で，

沈殿反応

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

酸化バリウムとフッ化水素の反応: BaO酸化バリウム + 2HFフッ化水素
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BaF₂↓フッ化バリウム + H₂O水

一般反応式

沈殿反応: 水と混和/水に易溶/水に可溶ルイス酸 + 水と混和/水に易溶/水に可溶ルイス塩基
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水に不溶/水に難溶/水に微溶ルイス共役体 + 生成物(非酸化還元生成物)

各原子の酸化数

酸化バリウムとフッ化水素の反応

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
BaO	酸化バリウム	1	ルイス酸	水に可溶
HF	フッ化水素	2	ルイス塩基	水に易溶

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
BaF₂	フッ化バリウム	1	ルイス共役体	水に微溶
H₂O	水	1	非酸化還元生成物	–

熱力学的変化

標準状態における変化

酸化バリウムとフッ化水素の反応 ◆ Δ_rG −322.4 kJ/mol K 3.03 × 10⁵⁶ pK −56.48: BaO結晶性固体 + 2HF気体
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BaF₂↓結晶性固体 + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−397.2	−322.4	−251.71	40.46
酸化バリウム 1 mol あたり	−397.2	−322.4	−251.71	40.46
フッ化水素 1 mol あたり	−198.6	−161.2	−125.86	20.23
フッ化バリウム 1 mol あたり	−397.2	−322.4	−251.71	40.46
水 1 mol あたり	−397.2	−322.4	−251.71	40.46

水溶液における変化 (1)

酸化バリウムとフッ化水素の反応 ◆ Δ_rG −275.2 kJ/mol K 1.63 × 10⁴⁸ pK −48.21: BaO結晶性固体 + 2HF水溶液 (非解離状態)
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BaF₂↓結晶性固体 + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−299.3	−275.2	−81.6	–
酸化バリウム 1 mol あたり	−299.3	−275.2	−81.6	–
フッ化水素 1 mol あたり	−149.7	−137.6	−40.8	–
フッ化バリウム 1 mol あたり	−299.3	−275.2	−81.6	–
水 1 mol あたり	−299.3	−275.2	−81.6	–

水溶液における変化 (2)

酸化バリウムとフッ化水素の反応 ◆ Δ_rG −311.2 kJ/mol K 3.31 × 10⁵⁴ pK −54.52: BaO結晶性固体 + 2HF水溶液 (解離状態)
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BaF₂↓結晶性固体 + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−274.2	−311.2	123.5	312.1
酸化バリウム 1 mol あたり	−274.2	−311.2	123.5	312.1
フッ化水素 1 mol あたり	−137.1	−155.6	61.75	156.1
フッ化バリウム 1 mol あたり	−274.2	−311.2	123.5	312.1
水 1 mol あたり	−274.2	−311.2	123.5	312.1

水溶液における変化 (3)

酸化バリウムとフッ化水素の反応 ◆ Δ_rG −275.2 kJ/mol K 1.63 × 10⁴⁸ pK −48.21: BaO結晶性固体 + 2HF水溶液 (非解離状態)
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BaF₂↓結晶性固体 + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−299.3	−275.2	−81.6	–
酸化バリウム 1 mol あたり	−299.3	−275.2	−81.6	–
フッ化水素 1 mol あたり	−149.7	−137.6	−40.8	–
フッ化バリウム 1 mol あたり	−299.3	−275.2	−81.6	–
水 1 mol あたり	−299.3	−275.2	−81.6	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
BaO (cr)	-553.5^[1]	-525.1^[1]	70.42^[1]	47.78^[1]
BaO (g)	-117^[1]	–	–	33.1^[1]
HF (l) xは未確定の残余エントロピー	-299.78^[1]	–	75.40+x^[1]	–
HF (g)	-271.1^[1]	-273.2^[1]	173.779^[1]	29.133^[1]
HF (ai)	-332.63^[1]	-278.79^[1]	-13.8^[1]	-106.7^[1]
HF (ao)	-320.08^[1]	-296.82^[1]	88.7^[1]	–

* (cr):結晶性固体, (g):気体, (l):液体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
BaF₂ (cr)	-1207.1^[1]	-1156.8^[1]	96.36^[1]	71.21^[1]
BaF₂ (g)	-818.0^[1]	-828.4^[1]	300.98^[1]	53.76^[1]
BaF₂ (ai)	-1202.90^[1]	-1118.35^[1]	-18.0^[1]	–
H₂O (cr)	–	–	–	–
H₂O (l)	-285.830^[1]	-237.129^[1]	69.91^[1]	75.291^[1]
H₂O (g)	-241.818^[1]	-228.572^[1]	188.825^[1]	33.577^[1]

* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト