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化学反応
MgO + 2HF → MgF2 + H2O

MgO + 2HF → MgF₂ + H₂O

更新日：2022/6/13

酸化マグネシウムとフッ化水素の反応: MgO酸化マグネシウム + 2HFフッ化水素
⟶
MgF₂フッ化マグネシウム + H₂O水

酸化マグネシウムとフッ化水素が反応すると，フッ化マグネシウムと水が生成します。この反応は酸塩基反応で，

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

酸化マグネシウムとフッ化水素の反応: MgO酸化マグネシウム + 2HFフッ化水素
⟶
MgF₂フッ化マグネシウム + H₂O水

一般反応式

塩基性酸化物と酸の反応: 塩基性酸化物ブレンステッド塩基 + 酸ブレンステッド酸
⟶
塩共役塩基 + H₂O共役酸

強塩基性酸化物と弱酸の反応: 強塩基性酸化物ブレンステッド塩基 + 弱酸ブレンステッド酸
⟶
弱酸と強塩基の塩共役塩基 + H₂O共役酸

各原子の酸化数

酸化マグネシウムとフッ化水素の反応

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
MgO	酸化マグネシウム	1	ブレンステッド塩基	塩基性酸化物強塩基性酸化物
HF	フッ化水素	2	ブレンステッド酸	酸弱酸

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
MgF₂	フッ化マグネシウム	1	共役塩基	塩弱酸と強塩基の塩
H₂O	水	1	共役酸	水

熱力学的変化

標準状態における変化

酸化マグネシウムとフッ化水素の反応 ◆ Δ_rG −195.0 kJ/mol K 1.45 × 10³⁴ pK −34.16: MgO結晶性固体 + 2HF気体
⟶
MgF₂結晶性固体 + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−269.1	−195.0	−248.32	40.96
酸化マグネシウム 1 mol あたり	−269.1	−195.0	−248.32	40.96
フッ化水素 1 mol あたり	−134.6	−97.50	−124.16	20.48
フッ化マグネシウム 1 mol あたり	−269.1	−195.0	−248.32	40.96
水 1 mol あたり	−269.1	−195.0	−248.32	40.96

水溶液における変化 (1)

酸化マグネシウムとフッ化水素の反応 ◆ Δ_rG −147.7 kJ/mol K 7.51 × 10²⁵ pK −25.88: MgO結晶性固体 + 2HF水溶液 (非解離状態)
⟶
MgF₂結晶性固体 + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−171.1	−147.7	−78.2	–
酸化マグネシウム 1 mol あたり	−171.1	−147.7	−78.2	–
フッ化水素 1 mol あたり	−85.55	−73.85	−39.1	–
フッ化マグネシウム 1 mol あたり	−171.1	−147.7	−78.2	–
水 1 mol あたり	−171.1	−147.7	−78.2	–

水溶液における変化 (2)

酸化マグネシウムとフッ化水素の反応 ◆ Δ_rG −183.8 kJ/mol K 1.59 × 10³² pK −32.20: MgO結晶性固体 + 2HF水溶液 (解離状態)
⟶
MgF₂結晶性固体 + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−146.0	−183.8	126.8	312.6
酸化マグネシウム 1 mol あたり	−146.0	−183.8	126.8	312.6
フッ化水素 1 mol あたり	−73.00	−91.90	63.40	156.3
フッ化マグネシウム 1 mol あたり	−146.0	−183.8	126.8	312.6
水 1 mol あたり	−146.0	−183.8	126.8	312.6

水溶液における変化 (3)

酸化マグネシウムとフッ化水素の反応 ◆ Δ_rG −147.7 kJ/mol K 7.51 × 10²⁵ pK −25.88: MgO結晶性固体 + 2HF水溶液 (非解離状態)
⟶
MgF₂結晶性固体 + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−171.1	−147.7	−78.2	–
酸化マグネシウム 1 mol あたり	−171.1	−147.7	−78.2	–
フッ化水素 1 mol あたり	−85.55	−73.85	−39.1	–
フッ化マグネシウム 1 mol あたり	−171.1	−147.7	−78.2	–
水 1 mol あたり	−171.1	−147.7	−78.2	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
MgO (cr)	-597.98^[1]	-565.95^[1]	27.91^[1]	37.66^[1]
MgO (g)	17^[1]	–	–	–
HF (l) xは未確定の残余エントロピー	-299.78^[1]	–	75.40+x^[1]	–
HF (g)	-271.1^[1]	-273.2^[1]	173.779^[1]	29.133^[1]
HF (ai)	-332.63^[1]	-278.79^[1]	-13.8^[1]	-106.7^[1]
HF (ao)	-320.08^[1]	-296.82^[1]	88.7^[1]	–

* (cr):結晶性固体, (g):気体, (l):液体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
MgF₂ (cr)	-1123.4^[1]	-1070.2^[1]	57.24^[1]	61.59^[1]
MgF₂ (g)	-723.8^[1]	-730.5^[1]	258.39^[1]	48.62^[1]
H₂O (cr)	–	–	–	–
H₂O (l)	-285.830^[1]	-237.129^[1]	69.91^[1]	75.291^[1]
H₂O (g)	-241.818^[1]	-228.572^[1]	188.825^[1]	33.577^[1]

* (cr):結晶性固体, (g):気体, (l):液体

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト