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6NaCl + Na2MnO4 + 8H+ → 8Na+ + 2Cl2↑ + MnCl2 + 4H2O

塩化ナトリウムマンガン酸ナトリウム水素イオンが反応すると,ナトリウムイオン塩素塩化マンガン(II)が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

難酸化性化学種と酸化性化学種の反応 (酸性条件下)
難酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤 + H+非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物 + H2O非酸化還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaCl塩化ナトリウム6
還元剤
難酸化性
Na2MnO4マンガン酸ナトリウム1
酸化剤
酸性条件下で酸化性
H+水素イオン8
水素イオン

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Na+ナトリウムイオン8
Cl2塩素2
酸化生成物
MnCl2塩化マンガン(II)1
還元生成物
H2O4

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

塩化ナトリウムマンガン酸ナトリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG−151.2 kJ/mol
K3.08 × 1026
pK−26.49
6NaCl水溶液 (解離状態) + Na2MnO4水溶液 (解離状態) + 8H+水溶液 (非解離状態)
8Na+水溶液 (非解離状態) + 2Cl2気体 + MnCl2水溶液 (解離状態) + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−42−151.2368
1 mol あたり
−7.0−25.2061.3
−42−151.2368
水素イオン
1 mol あたり
−5.3−18.9046.0
ナトリウムイオン
1 mol あたり
−5.3−18.9046.0
1 mol あたり
−21−75.60184
1 mol あたり
−42−151.2368
1 mol あたり
−11−37.8092.0

標準状態における変化 (2)

塩化ナトリウムマンガン酸ナトリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG−152.4 kJ/mol
K5.00 × 1026
pK−26.70
6NaCl水溶液 (解離状態) + Na2MnO4水溶液 (解離状態) + 8H+水溶液 (非解離状態)
8Na+水溶液 (非解離状態) + 2Cl2気体 + MnCl2水溶液 (非解離状態) + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−152.4
1 mol あたり
−25.40
−152.4
水素イオン
1 mol あたり
−19.05
ナトリウムイオン
1 mol あたり
−19.05
1 mol あたり
−76.20
1 mol あたり
−152.4
1 mol あたり
−38.10

標準状態における変化 (3)

塩化ナトリウムマンガン酸ナトリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG−137.3 kJ/mol
K1.13 × 1024
pK−24.05
6NaCl水溶液 (解離状態) + Na2MnO4水溶液 (解離状態) + 8H+水溶液 (非解離状態)
8Na+水溶液 (非解離状態) + 2Cl2水溶液 (非解離状態) + MnCl2水溶液 (解離状態) + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−89−137.3164
1 mol あたり
−15−22.8827.3
−89−137.3164
水素イオン
1 mol あたり
−11−17.1620.5
ナトリウムイオン
1 mol あたり
−11−17.1620.5
1 mol あたり
−45−68.6582.0
1 mol あたり
−89−137.3164
1 mol あたり
−22−34.3341.0

標準状態における変化 (4)

塩化ナトリウムマンガン酸ナトリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG−138.5 kJ/mol
K1.84 × 1024
pK−24.26
6NaCl水溶液 (解離状態) + Na2MnO4水溶液 (解離状態) + 8H+水溶液 (非解離状態)
8Na+水溶液 (非解離状態) + 2Cl2水溶液 (非解離状態) + MnCl2水溶液 (非解離状態) + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−138.5
1 mol あたり
−23.08
−138.5
水素イオン
1 mol あたり
−17.31
ナトリウムイオン
1 mol あたり
−17.31
1 mol あたり
−69.25
1 mol あたり
−138.5
1 mol あたり
−34.63

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaCl (cr)-411.153[1]-384.138[1]72.13[1]50.50[1]
NaCl (g)-176.65[1]-196.66[1]229.81[1]35.77[1]
NaCl (ai)-407.27[1]-393.133[1]115.5[1]-90.0[1]
Na2MnO4 (cr)-1156.0[1]
Na2MnO4 (ai)-1134[1]-1024.6[1]176[1]
H+ (g)1536.202[1]
H+ (ao)0[1]0[1]0[1]0[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Na+ (g)609.358[1]
Na+ (ao)-240.12[1]-261.905[1]59.0[1]46.4[1]
Cl2 (g)0[1]0[1]223.066[1]33.907[1]
Cl2 (ao)-23.4[1]6.94[1]121[1]
MnCl2 (cr)-481.29[1]-440.50[1]118.24[1]72.93[1]
MnCl2 (g)-263.6[1]
MnCl2 (ai)-555.05[1]-490.8[1]38.9[1]-222[1]
MnCl2 (ao)-492.0[1]
MnCl2 (cr)
1水和物
-789.9[1]-696.1[1]174.1[1]
MnCl2 (cr)
2水和物
-1092.0[1]-942.1[1]218.8[1]
MnCl2 (cr)
4水和物
-1687.4[1]-1423.6[1]303.3[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)