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4NaCl + 2AgNO3 + 2H+ 🔥→ 2NaNO2 + 2Na+ + Cl2O↑ + 2AgCl + H2O

塩化ナトリウム硝酸銀(I)の反応 (酸性条件下)
4NaCl塩化ナトリウム + 2AgNO3硝酸銀(I) + 2H+水素イオン
🔥
2NaNO2亜硝酸ナトリウム + 2Na+ナトリウムイオン + Cl2O一酸化二塩素 + 2AgCl塩化銀(I) + H2O

塩化ナトリウム硝酸銀(I)水素イオンが反応すると,亜硝酸ナトリウムナトリウムイオン一酸化二塩素塩化銀(I)が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

塩化ナトリウム硝酸銀(I)の反応 (酸性条件下)
4NaCl塩化ナトリウム + 2AgNO3硝酸銀(I) + 2H+水素イオン
🔥
2NaNO2亜硝酸ナトリウム + 2Na+ナトリウムイオン + Cl2O一酸化二塩素 + 2AgCl塩化銀(I) + H2O

一般反応式

難酸化性化学種と酸化性化学種の反応 (酸性条件下)
難酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤 + H+非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物 + H2O非酸化還元生成物

各原子の酸化数

塩化ナトリウム硝酸銀(I)の反応 (酸性条件下)

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaCl塩化ナトリウム4
還元剤
難酸化性
AgNO3硝酸銀(I)2
酸化剤
酸性条件下で酸化性
H+水素イオン2
水素イオン

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaNO2亜硝酸ナトリウム2
還元生成物
Na+ナトリウムイオン2
Cl2O一酸化二塩素1
酸化生成物
AgCl塩化銀(I)2
H2O1

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

塩化ナトリウム硝酸銀(I)の反応 (酸性条件下)
ΔrG281.4 kJ/mol
K0.50 × 10−49
pK49.30
4NaCl水溶液 (解離状態) + 2AgNO3水溶液 (解離状態) + 2H+水溶液 (非解離状態)
🔥
2NaNO2水溶液 (解離状態) + 2Na+水溶液 (非解離状態) + Cl2O気体 + 2AgCl水溶液 (解離状態) + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
334.2281.4176.3372.1
1 mol あたり
83.5570.3544.0893.03
1 mol あたり
167.1140.788.15186.1
水素イオン
1 mol あたり
167.1140.788.15186.1
167.1140.788.15186.1
ナトリウムイオン
1 mol あたり
167.1140.788.15186.1
1 mol あたり
334.2281.4176.3372.1
1 mol あたり
167.1140.788.15186.1
1 mol あたり
334.2281.4176.3372.1

標準状態における変化 (2)

塩化ナトリウム硝酸銀(I)の反応 (酸性条件下)
ΔrG244.0 kJ/mol
K0.18 × 10−42
pK42.75
4NaCl水溶液 (解離状態) + 2AgNO3水溶液 (解離状態) + 2H+水溶液 (非解離状態)
🔥
2NaNO2水溶液 (解離状態) + 2Na+水溶液 (非解離状態) + Cl2O気体 + 2AgCl水溶液 (非解離状態) + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
311.7244.0225.7
1 mol あたり
77.9261.0056.42
1 mol あたり
155.8122.0112.8
水素イオン
1 mol あたり
155.8122.0112.8
155.8122.0112.8
ナトリウムイオン
1 mol あたり
155.8122.0112.8
1 mol あたり
311.7244.0225.7
1 mol あたり
155.8122.0112.8
1 mol あたり
311.7244.0225.7

標準状態における変化 (3)

塩化ナトリウム硝酸銀(I)の反応 (酸性条件下)
ΔrG278.0 kJ/mol
K0.20 × 10−48
pK48.70
4NaCl水溶液 (解離状態) + 2AgNO3水溶液 (非解離状態) + 2H+水溶液 (非解離状態)
🔥
2NaNO2水溶液 (解離状態) + 2Na+水溶液 (非解離状態) + Cl2O気体 + 2AgCl水溶液 (解離状態) + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
278.0
1 mol あたり
69.50
1 mol あたり
139.0
水素イオン
1 mol あたり
139.0
139.0
ナトリウムイオン
1 mol あたり
139.0
1 mol あたり
278.0
1 mol あたり
139.0
1 mol あたり
278.0

標準状態における変化 (4)

塩化ナトリウム硝酸銀(I)の反応 (酸性条件下)
ΔrG240.7 kJ/mol
K0.68 × 10−42
pK42.17
4NaCl水溶液 (解離状態) + 2AgNO3水溶液 (非解離状態) + 2H+水溶液 (非解離状態)
🔥
2NaNO2水溶液 (解離状態) + 2Na+水溶液 (非解離状態) + Cl2O気体 + 2AgCl水溶液 (非解離状態) + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
240.7
1 mol あたり
60.17
1 mol あたり
120.3
水素イオン
1 mol あたり
120.3
120.3
ナトリウムイオン
1 mol あたり
120.3
1 mol あたり
240.7
1 mol あたり
120.3
1 mol あたり
240.7

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaCl (cr)-411.153[1]-384.138[1]72.13[1]50.50[1]
NaCl (g)-176.65[1]-196.66[1]229.81[1]35.77[1]
NaCl (ai)-407.27[1]-393.133[1]115.5[1]-90.0[1]
AgNO3 (cr)-124.39[1]-33.41[1]140.92[1]93.05[1]
AgNO3 (ai)-101.80[1]-34.16[1]219.2[1]-64.9[1]
AgNO3 (ao)-32.49[1]
H+ (g)1536.202[1]
H+ (ao)0[1]0[1]0[1]0[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaNO2 (cr)-358.65[1]-284.55[1]103.8[1]
NaNO2 (ai)-344.8[1]-294.1[1]182.0[1]-51.0[1]
Na+ (g)609.358[1]
Na+ (ao)-240.12[1]-261.905[1]59.0[1]46.4[1]
Cl2O (g)80.3[1]97.9[1]266.21[1]45.40[1]
AgCl (cr)-127.068[1]-109.789[1]96.2[1]50.79[1]
AgCl (g)245.92[1]35.86[1]
AgCl (ai)-61.580[1]-54.120[1]129.3[1]-114.6[1]
AgCl (ao)-72.8[1]-72.8[1]154.0[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)