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2NaClO + 2HBr → 2NaBr + Cl2O + H2O

次亜塩素酸ナトリウム臭化水素が反応すると,臭化ナトリウム一酸化二塩素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

弱酸の塩と強酸の反応 (弱酸性酸化物の遊離)
弱酸の塩ブレンステッド塩基 + 強酸ブレンステッド酸
強酸の塩共役塩基 + 酸性酸化物 + H2O共役酸

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaClO次亜塩素酸ナトリウム2
ブレンステッド塩基
弱酸の塩
HBr臭化水素2
ブレンステッド酸
強酸

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaBr臭化ナトリウム2
共役塩基
強酸の塩
Cl2O一酸化二塩素1
酸性酸化物
H2O1
共役酸

熱力学的変化

標準状態における変化

次亜塩素酸ナトリウム臭化水素の反応
ΔrG−65.6 kJ/mol
K3.11 × 1011
pK−11.49
2NaClO水溶液 (解離状態) + 2HBr水溶液 (解離状態)
2NaBr水溶液 (解離状態) + Cl2O気体 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
8.8−65.6254
4.4−32.8127
1 mol あたり
4.4−32.8127
1 mol あたり
4.4−32.8127
1 mol あたり
8.8−65.6254
1 mol あたり
8.8−65.6254

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaClO (ai)-347.3[1]-298.7[1]100[1]
HBr (g)-36.40[1]-53.45[1]198.695[1]29.142[1]
HBr (ai)-121.55[1]-103.96[1]82.4[1]-141.8[1]
* (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaBr (cr)-361.062[1]-348.983[1]86.82[1]51.38[1]
NaBr (g)-143.1[1]-177.06[1]241.19[1]36.32[1]
NaBr (ai)-361.665[1]-365.849[1]141.4[1]-95.4[1]
NaBr (cr)
2水和物
-951.94[1]-828.29[1]179.1[1]
Cl2O (g)80.3[1]97.9[1]266.21[1]45.40[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

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