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MnCl2 + Na2S 💧→ MnS↓ + 2NaCl

塩化マンガン(II)硫化ナトリウムが反応すると,硫化マンガン(II)塩化ナトリウムが生成します。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

沈殿反応
水と混和/水に易溶/水に可溶ルイス酸 + 水と混和/水に易溶/水に可溶ルイス塩基
💧
水に不溶/水に難溶/水に微溶ルイス共役体 + 生成物(非酸化還元生成物)

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
MnCl2塩化マンガン(II)1
ルイス酸
水に易溶
Na2S硫化ナトリウム1
ルイス塩基
水に可溶

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
MnS硫化マンガン(II)1
ルイス共役体
水に不溶
NaCl塩化ナトリウム2
非酸化還元生成物

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

塩化マンガン(II)硫化ナトリウムの反応
ΔrG−196.4 kJ/mol
K2.56 × 1034
pK−34.41
MnCl2結晶性固体 + Na2S結晶性固体
💧
MnS結晶性固体緑色 + 2NaCl結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−190.4−196.420.5
1 mol あたり
−190.4−196.420.5
1 mol あたり
−190.4−196.420.5
1 mol あたり
−190.4−196.420.5
1 mol あたり
−95.20−98.2010.3

標準状態における変化 (2)

塩化マンガン(II)硫化ナトリウムの反応
MnCl2結晶性固体 + Na2S結晶性固体
💧
MnS非晶質固体桃色, 沈殿物 + 2NaCl結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−190.0
1 mol あたり
−190.0
1 mol あたり
−190.0
1 mol あたり
−190.0
1 mol あたり
−95.00

水溶液における変化 (1)

塩化マンガン(II)硫化ナトリウムの反応
ΔrG−75.8 kJ/mol
K1.90 × 1013
pK−13.28
MnCl2水溶液 (解離状態) + Na2S水溶液 (解離状態)
💧
MnS結晶性固体緑色 + 2NaCl水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−26.4−75.8167.0
1 mol あたり
−26.4−75.8167.0
1 mol あたり
−26.4−75.8167.0
1 mol あたり
−26.4−75.8167.0
1 mol あたり
−13.2−37.983.50

水溶液における変化 (2)

塩化マンガン(II)硫化ナトリウムの反応
ΔrG−74.6 kJ/mol
K1.17 × 1013
pK−13.07
MnCl2水溶液 (非解離状態) + Na2S水溶液 (解離状態)
💧
MnS結晶性固体緑色 + 2NaCl水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−74.6
1 mol あたり
−74.6
1 mol あたり
−74.6
1 mol あたり
−74.6
1 mol あたり
−37.3

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
MnCl2 (cr)-481.29[1]-440.50[1]118.24[1]72.93[1]
MnCl2 (g)-263.6[1]
MnCl2 (ai)-555.05[1]-490.8[1]38.9[1]-222[1]
MnCl2 (ao)-492.0[1]
MnCl2 (cr)
1水和物
-789.9[1]-696.1[1]174.1[1]
MnCl2 (cr)
2水和物
-1092.0[1]-942.1[1]218.8[1]
MnCl2 (cr)
4水和物
-1687.4[1]-1423.6[1]303.3[1]
Na2S (cr)-364.8[1]-349.8[1]83.7[1]
Na2S (ai)-447.3[1]-438.1[1]103.3[1]
Na2S (cr)
4.5水和物
-1725.9[1]
Na2S (cr)
5水和物
-1886.6[1]
Na2S (cr)
9水和物
-3074.0[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
MnS (cr)
緑色
-214.2[1]-218.4[1]78.2[1]49.96[1]
MnS (am)
桃色, 沈殿物
-213.8[1]
NaCl (cr)-411.153[1]-384.138[1]72.13[1]50.50[1]
NaCl (g)-176.65[1]-196.66[1]229.81[1]35.77[1]
NaCl (ai)-407.27[1]-393.133[1]115.5[1]-90.0[1]
* (cr):結晶性固体, (am):非晶質固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)