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化学反応
Na2SO3 + 2MnO2 → Na2SO4 + Mn2O3

Na₂SO₃ + 2MnO₂ → Na₂SO₄ + Mn₂O₃

更新日：2022/6/13

亜硫酸ナトリウムと酸化マンガン(IV)の反応: Na₂SO₃亜硫酸ナトリウム + 2MnO₂酸化マンガン(IV)
⟶
Na₂SO₄硫酸ナトリウム + Mn₂O₃酸化マンガン(III)

亜硫酸ナトリウムと酸化マンガン(IV)が反応すると，硫酸ナトリウムと酸化マンガン(III)が生成します（その他の反応はこちら）。この反応は酸化還元反応で，

還元性化学種と被還元性化学種の反応

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

亜硫酸ナトリウムと酸化マンガン(IV)の反応: Na₂SO₃亜硫酸ナトリウム + 2MnO₂酸化マンガン(IV)
⟶
Na₂SO₄硫酸ナトリウム + Mn₂O₃酸化マンガン(III)

一般反応式

還元性化学種と被還元性化学種の反応: 還元性化学種還元剤 + 被還元性化学種酸化剤
⟶
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

亜硫酸ナトリウムと酸化マンガン(IV)の反応

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Na₂SO₃	亜硫酸ナトリウム	1	還元剤	還元性
MnO₂	酸化マンガン(IV)	2	酸化剤	被還元性

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Na₂SO₄	硫酸ナトリウム	1	酸化生成物	–
Mn₂O₃	酸化マンガン(III)	1	還元生成物	–

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

亜硫酸ナトリウムと酸化マンガン(IV)の反応 ◆ Δ_rG −208.5 kJ/mol K 3.37 × 10³⁶ pK −36.53: Na₂SO₃結晶性固体 + 2MnO₂結晶性固体
⟶
Na₂SO₄結晶性固体直方晶 + Mn₂O₃結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−205.2	−208.5	8.0	7.32
亜硫酸ナトリウム 1 mol あたり	−205.2	−208.5	8.0	7.32
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−102.6	−104.3	4.0	3.66
硫酸ナトリウム 1 mol あたり	−205.2	−208.5	8.0	7.32
酸化マンガン(III) 1 mol あたり	−205.2	−208.5	8.0	7.32

標準状態における変化 (2)

亜硫酸ナトリウムと酸化マンガン(IV)の反応: Na₂SO₃結晶性固体 + 2MnO₂結晶性固体
⟶
Na₂SO₄結晶性固体準安定型 + Mn₂O₃結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	–	13.4	8.41
亜硫酸ナトリウム 1 mol あたり	–	–	13.4	8.41
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	–	–	6.70	4.21
硫酸ナトリウム 1 mol あたり	–	–	13.4	8.41
酸化マンガン(III) 1 mol あたり	–	–	13.4	8.41

標準状態における変化 (3)

亜硫酸ナトリウムと酸化マンガン(IV)の反応: Na₂SO₃結晶性固体 + 2MnO₂非晶質固体沈殿物
⟶
Na₂SO₄結晶性固体直方晶 + Mn₂O₃結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−240.3	–	–	–
亜硫酸ナトリウム 1 mol あたり	−240.3	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−120.2	–	–	–
硫酸ナトリウム 1 mol あたり	−240.3	–	–	–
酸化マンガン(III) 1 mol あたり	−240.3	–	–	–

標準状態における変化 (4)

亜硫酸ナトリウムと酸化マンガン(IV)の反応: Na₂SO₃結晶性固体 + 2MnO₂非晶質固体沈殿物
⟶
Na₂SO₄結晶性固体準安定型 + Mn₂O₃結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	–	–	–
亜硫酸ナトリウム 1 mol あたり	–	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	–	–	–	–
硫酸ナトリウム 1 mol あたり	–	–	–	–
酸化マンガン(III) 1 mol あたり	–	–	–	–

水溶液における変化

亜硫酸ナトリウムと酸化マンガン(IV)の反応 ◆ Δ_rG −208.8 kJ/mol K 3.80 × 10³⁶ pK −36.58: Na₂SO₃水溶液 (解離状態) + 2MnO₂結晶性固体
⟶
Na₂SO₄水溶液 (解離状態) + Mn₂O₃結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−192.6	−208.8	54.6	–
亜硫酸ナトリウム 1 mol あたり	−192.6	−208.8	54.6	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−96.30	−104.4	27.3	–
硫酸ナトリウム 1 mol あたり	−192.6	−208.8	54.6	–
酸化マンガン(III) 1 mol あたり	−192.6	−208.8	54.6	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Na₂SO₃ (cr)	-1100.8^[1]	-1012.5^[1]	145.94^[1]	120.25^[1]
Na₂SO₃ (ai)	-1115.87^[1]	-1010.39^[1]	87.9^[1]	–
Na₂SO₃ (cr) 7水和物	-3162.3^[1]	-2676.1^[1]	444^[1]	–
MnO₂ (cr)	-520.03^[1]	-465.14^[1]	53.05^[1]	54.14^[1]
MnO₂ (am) 沈殿物	-502.5^[1]	–	–	–

* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (am):非晶質固体

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Na₂SO₄ (cr) 直方晶	-1387.08^[1]	-1270.16^[1]	149.58^[1]	128.20^[1]
Na₂SO₄ (cr) 準安定型	–	–	154.934^[1]	129.29^[1]
Na₂SO₄ (ai)	-1389.51^[1]	-1268.36^[1]	138.1^[1]	-201^[1]
Na₂SO₄ (cr) 10水和物	-4327.26^[1]	-3646.85^[1]	592.0^[1]	–
Mn₂O₃ (cr)	-959.0^[1]	-881.1^[1]	110.5^[1]	107.65^[1]

* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト