水酸化ストロンチウム
水酸化ストロンチウム（Strontium hydroxide）は，化学式 Sr(OH)2 で表される無機化合物です。
名称
物質名称一覧
- 代表的名称
- Typical name
- 水酸化ストロンチウム
- Strontium hydroxide
- 組成命名法
- Compositional nomenclature
- 水酸化ストロンチウム
- Strontium hydroxide
- 二水酸化ストロンチウム
- Strontium dihydroxide
- 置換命名法
- Substitutive nomenclature
- オキシダニドストロンチウム
- Strontium oxidanide
- 付加命名法
- Additive nomenclature
- ヒドリド酸素酸(1−)ストロンチウム
- Strontium hydridooxygenate(1−)
- 水素命名法
- Hydrogen nomenclature
- (オキシド)水素(1−)ストロンチウム
- Strontium hydrogen(oxide)(1−)
化学式と構造
化学式一覧
- 代表的化学式
- Typical formula
- Sr(OH)2
- 組成式
- Compositional formula
- Sr(OH)2
- 構造式
- Structural formula
- 電子式 (ルイス構造式)
- Lewis structure
- 電子式 (ルイス構造式, 色付き)
- Colored Lewis structure
物質情報
物質情報一覧
構成要素
構成イオン
イオン Ion | 名称 Name | 電荷数 Charge number | 個数 Number |
|---|---|---|---|
| Sr2+ | ストロンチウムイオン | 2 | 1 |
| OH− | 水酸化物イオン | -1 | 1 |
構成原子
原子 Atom | 名称 Name | 酸化数 Oxidation state | 個数 Number |
|---|---|---|---|
| Sr | ストロンチウム | +2 | 1 |
| O | 酸素 | −2 | 2 |
| H | 水素 | +1 | 2 |
原子の比率
原子 Atom | 原子量 Atomic weight | 個数 Number | 原子比率 Atomic ratio | 重量比率 Weight ratio |
|---|---|---|---|---|
| Sr | 87.62 | 1 | 20.00% | 72.04% |
| O | 15.999 | 2 | 40.00% | 26.31% |
| H | 1.008 | 2 | 40.00% | 1.66% |
熱力学的性質
相転移特性
標準熱力学特性
溶解度
溶解性
水への溶解度 (g/100 g)[1]
| 0°C | 10°C | 20°C | 30°C | 40°C | 60°C | 80°C | 90°C | 100°C |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0.91 | 1.25 | 1.77 | 2.64 | 3.95 | 8.42 | 20.2 | 44.5 | 91.2 |
水への溶解度 (g/100 g)[1]
| 20°C |
|---|
| 0.8 |
溶解度曲線 (g/100 g)
製法
塩基性酸化物と水の反応
酸化ストロンチウムと水が反応すると，水酸化ストロンチウムが生成します。
水酸化物塩基と脱水性塩基性酸化物の反応
水酸化物塩基と脱水性塩基性酸化物が反応すると，水酸化ストロンチウムが生成する場合があります。
活性金属と水の反応
と水が反応すると，水酸化ストロンチウムとが生成します。
水溶液の電気分解
水溶液を電気分解すると，水酸化ストロンチウムが生成する場合があります。
化学反応
電離反応
水酸化ストロンチウムが電離すると，陽イオンと水酸化物イオンが生成します。
酸との反応
酸と水酸化ストロンチウムが反応すると，塩と水が生成します。
酸性酸化物との反応
水酸化ストロンチウムと酸性酸化物が反応すると，オキソ酸塩が生成します。
弱塩基の塩との反応
弱塩基の塩と水酸化ストロンチウムが反応すると，強塩基の塩と弱塩基が生成します。
酸性塩との反応
酸性塩と水酸化ストロンチウムが反応すると，塩と水が生成します。
揮発性の塩基の塩との反応
揮発性の塩基の塩と水酸化ストロンチウムが反応すると，不揮発性の塩基の塩とアンモニア，水が生成します。
脱水性塩基性酸化物との反応
水酸化ストロンチウムと脱水性塩基性酸化物が反応すると，酸化ストロンチウムと水酸化物塩基が生成します。
陽イオンとの反応
水酸化ストロンチウムとストロンチウムイオンが反応すると，水酸化ストロンチウムイオンが生成します。
自己酸化還元性化学種との反応
自己酸化還元性化学種と水酸化ストロンチウムが反応すると，種々の生成物が生成します。
非金属との反応
と水酸化ストロンチウムが反応すると，オキソ酸塩と水素酸塩/水素化物，酸化物が生成します。
非金属と水との反応
と水酸化ストロンチウム，水が反応すると，種々の生成物が生成します。
還元性化学種との反応
還元性化学種と水酸化ストロンチウムが反応すると，種々の生成物が生成します。
被酸化性化学種との反応
被酸化性化学種と水酸化ストロンチウムが反応すると，種々の生成物が生成します。
酸化性化学種との反応
水酸化ストロンチウムと酸化性化学種が反応すると，種々の生成物が生成します。
沈殿反応
水溶液中に特定の化学種が存在すると，水酸化ストロンチウムと反応して沈殿が生成します。
分解反応
水酸化ストロンチウムが分解すると，酸化ストロンチウムと水が生成します。
参考文献
参考文献一覧
- 1James G. Speight (2017)Lange's Handbook of Chemistry, 17th editionMcGraw Hill Education
- ^ 密度, 3.625 g/cm3 - p.66
- ^ 融点, 535 °C - p.66
- ^ 沸点, 744 °C - p.66
- ^ 融解熱, 23 kJ · mol−1 - p.311
- ^ 水への溶解度 (g/100 g), 表を参照 - p.344
- ^ 水への溶解度 (g/100 g), 表を参照 - p.66
- 2John R. Rumble Jr, David R. Lide, Thomas J. Bruno (2019)CRC Handbook of Chemistry and Physics 100th EditionCRC Press
- ^ 融解熱, 23 kJ · mol−1 - p.6-160
- 3Janiel J. Reed (1989)The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI UnitsNational Institute of Standards and Technology (NIST)
