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3CH3COONa 🔥→ NaHCO3 + Na2CO3 + 4C + 4H2

酢酸ナトリウムが分解すると,炭酸水素ナトリウム炭酸ナトリウム炭素水素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

熱分解 (酸化還元反応)
熱分解性物質自己酸化還元剤
🔥
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物
オキソ酸塩の熱分解 (酸化還元反応)
オキソ酸塩自己酸化還元剤
🔥
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
CH3COONa酢酸ナトリウム3
自己酸化還元剤
熱分解性
オキソ酸塩

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaHCO3炭酸水素ナトリウム1
酸化生成物
Na2CO3炭酸ナトリウム1
酸化生成物
C炭素4
酸化還元生成物
H2水素4
還元生成物

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

酢酸ナトリウムの分解
ΔrG−73.9 kJ/mol
K8.85 × 1012
pK−12.95
3CH3COONa結晶性固体
🔥
NaHCO3結晶性固体 + Na2CO3結晶性固体 + 4C結晶性固体黒鉛 + 4H2気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
44.94−73.9413.4109.6
1 mol あたり
14.98−24.6137.836.53
44.94−73.9413.4109.6
1 mol あたり
44.94−73.9413.4109.6
1 mol あたり
11.23−18.5103.327.40
1 mol あたり
11.23−18.5103.327.40

標準状態における変化 (2)

酢酸ナトリウムの分解
ΔrG−62.3 kJ/mol
K8.21 × 1010
pK−10.91
3CH3COONa結晶性固体
🔥
NaHCO3結晶性固体 + Na2CO3結晶性固体 + 4C結晶性固体ダイヤモンド + 4H2気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
52.52−62.3399.9100.0
1 mol あたり
17.51−20.8133.333.33
52.52−62.3399.9100.0
1 mol あたり
52.52−62.3399.9100.0
1 mol あたり
13.13−15.699.9725.00
1 mol あたり
13.13−15.699.9725.00

水溶液における変化 (1)

酢酸ナトリウムの分解
ΔrG−6.70 kJ/mol
K1.49 × 101
pK−1.17
3CH3COONa水溶液 (解離状態)
🔥
NaHCO3水溶液 (解離状態) + Na2CO3水溶液 (解離状態) + 4C結晶性固体黒鉛 + 4H2気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
88.90−6.70320.2
1 mol あたり
29.63−2.23106.7
88.90−6.70320.2
1 mol あたり
88.90−6.70320.2
1 mol あたり
22.23−1.6880.05
1 mol あたり
22.23−1.6880.05

水溶液における変化 (2)

酢酸ナトリウムの分解
ΔrG63.7 kJ/mol
K0.69 × 10−11
pK11.16
3CH3COONa水溶液 (解離状態)
🔥
NaHCO3水溶液 (解離状態) + Na2CO3水溶液 (解離状態) + 4C結晶性固体黒鉛 + 4H2水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
72.163.72105
1 mol あたり
24.021.2701.7
72.163.72105
1 mol あたり
72.163.72105
1 mol あたり
18.015.9526.3
1 mol あたり
18.015.9526.3

水溶液における変化 (3)

酢酸ナトリウムの分解
ΔrG−7.7 kJ/mol
K2.23 × 101
pK−1.35
3CH3COONa水溶液 (解離状態)
🔥
NaHCO3水溶液 (非解離状態) + Na2CO3水溶液 (解離状態) + 4C結晶性固体黒鉛 + 4H2気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
77.1−7.7283.8
1 mol あたり
25.7−2.694.60
77.1−7.7283.8
1 mol あたり
77.1−7.7283.8
1 mol あたり
19.3−1.970.95
1 mol あたり
19.3−1.970.95

水溶液における変化 (4)

酢酸ナトリウムの分解
ΔrG62.7 kJ/mol
K0.10 × 10−10
pK10.98
3CH3COONa水溶液 (解離状態)
🔥
NaHCO3水溶液 (非解離状態) + Na2CO3水溶液 (解離状態) + 4C結晶性固体黒鉛 + 4H2水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
60.362.72069
1 mol あたり
20.120.9689.7
60.362.72069
1 mol あたり
60.362.72069
1 mol あたり
15.115.7517.3
1 mol あたり
15.115.7517.3

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
CH3COONa (cr)-708.81[1]-607.18[1]123.0[1]79.9[1]
CH3COONa (ai)-726.13[1]-631.20[1]145.6[1]40.2[1]
CH3COONa (cr)
3水和物
-1603.3[1]-1328.6[1]243[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaHCO3 (cr)-950.81[1]-851.0[1]101.7[1]87.61[1]
NaHCO3 (ai)-932.11[1]-848.66[1]150.2[1]
NaHCO3 (ao)-943.9[1]-849.7[1]113.8[1]
Na2CO3 (cr)-1130.68[1]-1044.44[1]134.98[1]112.30[1]
Na2CO3 (ai)-1157.38[1]-1051.64[1]61.1[1]
Na2CO3 (cr)
1水和物
-1431.26[1]-1285.31[1]168.11[1]145.60[1]
Na2CO3 (cr)
7水和物
-3199.96[1]-2714.2[1]422.2[1]
Na2CO3 (cr)
10水和物
-4081.32[1]-3427.66[1]562.7[1]550.32[1]
C (cr)
黒鉛
0[1]0[1]5.740[1]8.527[1]
C (cr)
ダイヤモンド
1.895[1]2.900[1]2.377[1]6.113[1]
C (g)716.682[1]671.257[1]158.096[1]20.838[1]
H2 (g)0[1]0[1]130.684[1]28.824[1]
H2 (ao)-4.2[1]17.6[1]577[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (g):気体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)