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NH4F + 7HNO3 → 8NO2↑ + HF↑ + 5H2O

フッ化アンモニウム硝酸が反応すると,二酸化窒素フッ化水素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NH4Fフッ化アンモニウム1
還元剤
還元性
HNO3硝酸7
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NO2二酸化窒素8
酸化還元生成物
HFフッ化水素1
H2O5

熱力学的変化

標準状態における変化

フッ化アンモニウム硝酸の反応
ΔrG−134.7 kJ/mol
K3.97 × 1023
pK−23.60
NH4F結晶性固体 + 7HNO3液体
8NO2気体 + HF気体 + 5H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
247.9−134.71282.65−131.17
247.9−134.71282.65−131.17
1 mol あたり
35.41−19.24183.236−18.739
1 mol あたり
30.99−16.84160.331−16.396
1 mol あたり
247.9−134.71282.65−131.17
1 mol あたり
49.58−26.94256.530−26.234

水溶液における変化 (1)

フッ化アンモニウム硝酸の反応
ΔrG88.5 kJ/mol
K0.31 × 10−15
pK15.50
NH4F水溶液 (解離状態) + 7HNO3水溶液 (解離状態)
8NO2気体 + HF気体 + 5H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
481.988.51319.41336.2
481.988.51319.41336.2
1 mol あたり
68.8412.6188.49190.89
1 mol あたり
60.2411.1164.93167.03
1 mol あたり
481.988.51319.41336.2
1 mol あたり
96.3817.7263.88267.24

水溶液における変化 (2)

フッ化アンモニウム硝酸の反応
ΔrG64.86 kJ/mol
K0.43 × 10−11
pK11.36
NH4F水溶液 (解離状態) + 7HNO3水溶液 (解離状態)
8NO2気体 + HF水溶液 (非解離状態) + 5H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
432.8764.861234.3
432.8764.861234.3
1 mol あたり
61.8399.266176.33
1 mol あたり
54.1098.107154.29
1 mol あたり
432.8764.861234.3
1 mol あたり
86.57412.97246.86

水溶液における変化 (3)

フッ化アンモニウム硝酸の反応
ΔrG64.86 kJ/mol
K0.43 × 10−11
pK11.36
NH4F水溶液 (解離状態) + 7HNO3水溶液 (解離状態)
8NO2気体 + HF水溶液 (非解離状態) + 5H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
432.8764.861234.3
432.8764.861234.3
1 mol あたり
61.8399.266176.33
1 mol あたり
54.1098.107154.29
1 mol あたり
432.8764.861234.3
1 mol あたり
86.57412.97246.86

水溶液における変化 (4)

フッ化アンモニウム硝酸の反応
ΔrG82.89 kJ/mol
K0.30 × 10−14
pK14.52
NH4F水溶液 (解離状態) + 7HNO3水溶液 (解離状態)
8NO2気体 + HF水溶液 (解離状態) + 5H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
420.3282.891131.81200.4
420.3282.891131.81200.4
1 mol あたり
60.04611.84161.69171.49
1 mol あたり
52.54010.36141.47150.05
1 mol あたり
420.3282.891131.81200.4
1 mol あたり
84.06416.58226.36240.08

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NH4F (cr)-463.96[1]-348.68[1]71.96[1]65.27[1]
NH4F (ai)-465.14[1]-358.09[1]99.6[1]-26.8[1]
HNO3 (l)-174.10[1]-80.71[1]155.60[1]109.87[1]
HNO3 (g)-135.06[1]-74.72[1]266.38[1]53.35[1]
HNO3 (ai)-207.36[1]-111.25[1]146.4[1]-86.6[1]
HNO3 (l)
1水和物
-473.46[1]-328.77[1]216.90[1]182.46[1]
HNO3 (l)
3水和物
-1056.04[1]-811.09[1]346.98[1]325.14[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体, (g):気体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NO2 (g)33.18[1]51.31[1]240.06[1]37.20[1]
HF (l)
xは未確定の残余エントロピー
-299.78[1]75.40+x[1]
HF (g)-271.1[1]-273.2[1]173.779[1]29.133[1]
HF (ai)-332.63[1]-278.79[1]-13.8[1]-106.7[1]
HF (ao)-320.08[1]-296.82[1]88.7[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (g):気体, (l):液体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)