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NH4SCN + 4O2 → 2NO + SO2 + CO2 + 2H2O

チオシアン酸アンモニウム酸素が反応すると,一酸化窒素二酸化硫黄二酸化炭素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NH4SCNチオシアン酸アンモニウム1
還元剤
還元性
O2酸素4
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NO一酸化窒素2
酸化還元生成物
SO2二酸化硫黄1
酸化還元生成物
CO2二酸化炭素1
還元生成物
H2O2
還元生成物

熱力学的変化

標準状態における変化

チオシアン酸アンモニウム酸素の反応
NH4SCN結晶性固体 + 4O2気体
2NO気体 + SO2気体 + CO2気体 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−1002.8
−1002.8
1 mol あたり
−250.70
1 mol あたり
−501.40
1 mol あたり
−1002.8
1 mol あたり
−1002.8
1 mol あたり
−501.40

水溶液における変化 (1)

チオシアン酸アンモニウム酸素の反応
ΔrG−1074.7 kJ/mol
K1.90 × 10188
pK−188.28
NH4SCN水溶液 (解離状態) + 4O2水溶液 (非解離状態)
2NO気体 + SO2気体 + CO2気体 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−978.6−1074.7322.0
−978.6−1074.7322.0
1 mol あたり
−244.7−268.6880.50
1 mol あたり
−489.3−537.35161.0
1 mol あたり
−978.6−1074.7322.0
1 mol あたり
−978.6−1074.7322.0
1 mol あたり
−489.3−537.35161.0

水溶液における変化 (2)

チオシアン酸アンモニウム酸素の反応
ΔrG−1066.3 kJ/mol
K6.42 × 10186
pK−186.81
NH4SCN水溶液 (解離状態) + 4O2水溶液 (非解離状態)
2NO気体 + SO2気体 + CO2水溶液 (非解離状態) + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−998.9−1066.3225.9
−998.9−1066.3225.9
1 mol あたり
−249.7−266.5756.48
1 mol あたり
−499.4−533.15113.0
1 mol あたり
−998.9−1066.3225.9
1 mol あたり
−998.9−1066.3225.9
1 mol あたり
−499.4−533.15113.0

水溶液における変化 (3)

チオシアン酸アンモニウム酸素の反応
ΔrG−1075.2 kJ/mol
K2.33 × 10188
pK−188.37
NH4SCN水溶液 (解離状態) + 4O2水溶液 (非解離状態)
2NO気体 + SO2水溶液 (非解離状態) + CO2気体 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−1004.8−1075.2235.7
−1004.8−1075.2235.7
1 mol あたり
−251.20−268.8058.92
1 mol あたり
−502.40−537.60117.8
1 mol あたり
−1004.8−1075.2235.7
1 mol あたり
−1004.8−1075.2235.7
1 mol あたり
−502.40−537.60117.8

水溶液における変化 (4)

チオシアン酸アンモニウム酸素の反応
ΔrG−1066.8 kJ/mol
K7.86 × 10186
pK−186.90
NH4SCN水溶液 (解離状態) + 4O2水溶液 (非解離状態)
2NO気体 + SO2水溶液 (非解離状態) + CO2水溶液 (非解離状態) + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−1025.1−1066.8139.5
−1025.1−1066.8139.5
1 mol あたり
−256.27−266.7034.88
1 mol あたり
−512.55−533.4069.75
1 mol あたり
−1025.1−1066.8139.5
1 mol あたり
−1025.1−1066.8139.5
1 mol あたり
−512.55−533.4069.75

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NH4SCN (cr)-78.7[1]
NH4SCN (ai)-56.07[1]13.40[1]257.7[1]39.7[1]
O2 (g)0[1]0[1]205.138[1]29.355[1]
O2 (ao)-11.7[1]16.4[1]110.9[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NO (g)90.25[1]86.55[1]210.761[1]29.844[1]
SO2 (l)-320.5[1]
SO2 (g)-296.830[1]-300.194[1]248.22[1]39.87[1]
SO2 (ao)-322.980[1]-300.676[1]161.9[1]
CO2 (g)-393.509[1]-394.359[1]213.74[1]37.11[1]
CO2 (ao)-413.80[1]-385.98[1]117.6[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (g):気体, (l):液体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)