ホーム
化学反応
Fe^2+ + OH^− → FeOH^+

Fe²⁺ + OH⁻ → FeOH⁺

更新日：2023/8/9

鉄(II)イオンと水酸化物イオンの反応: Fe²⁺鉄(II)イオン + OH⁻水酸化物イオン
⟶
FeOH⁺水酸化鉄(II)イオン

鉄(II)イオンと水酸化物イオンが反応すると，水酸化鉄(II)イオンが生成します（その他の反応はこちら）。この反応は酸塩基反応で，

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

鉄(II)イオンと水酸化物イオンの反応: Fe²⁺鉄(II)イオン + OH⁻水酸化物イオン
⟶
FeOH⁺水酸化鉄(II)イオン

一般反応式

陽イオンと陰イオンの反応: 陽イオンルイス酸 + 陰イオンルイス塩基
⟶
生成物ルイス共役体 + (H₂O)

陽イオンと水酸化物イオンの反応: 陽イオンルイス酸 + OH⁻ルイス塩基
⟶
塩基/塩基性塩イオンルイス共役体 + (H₂O)

各原子の酸化数

鉄(II)イオンと水酸化物イオンの反応

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Fe²⁺	鉄(II)イオン	1	ルイス酸	陽イオン
OH⁻	水酸化物イオン	1	ルイス塩基	陰イオン水酸化物イオン

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
FeOH⁺	水酸化鉄(II)イオン	1	ルイス共役体	– 塩基性塩イオン

熱力学的変化

標準状態における変化

鉄(II)イオンと水酸化物イオンの反応 ◆ Δ_rG −41.3 kJ/mol K 1.72 × 10⁷ pK −7.24: Fe²⁺水溶液 (非解離状態) + OH⁻水溶液 (非解離状態)
⟶
FeOH⁺水溶液 (非解離状態)

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−5.6	−41.3	119	–
鉄(II)イオン 1 mol あたり	−5.6	−41.3	119	–
水酸化物イオン 1 mol あたり	−5.6	−41.3	119	–
水酸化鉄(II)イオン 1 mol あたり	−5.6	−41.3	119	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Fe²⁺ (g)	2749.93^[1]	–	–	–
Fe²⁺ (ao)	-89.1^[1]	-78.90^[1]	-137.7^[1]	–
OH⁻ (g)	-143.5^[1]	–	–	–
OH⁻ (ao)	-229.994^[1]	-157.244^[1]	-10.75^[1]	-148.5^[1]

* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
FeOH⁺ (ao)	-324.7^[1]	-277.4^[1]	-29^[1]	–

* (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト