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NiS + 2KMnO4 → NiO + K2SO3 + 2MnO2

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムが反応すると,酸化ニッケル(II)亜硫酸カリウム酸化マンガン(IV)が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NiS硫化ニッケル(II)1
還元剤
還元性
KMnO4過マンガン酸カリウム2
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NiO酸化ニッケル(II)1
K2SO3亜硫酸カリウム1
酸化生成物
MnO2酸化マンガン(IV)2
還元生成物

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
NiS結晶性固体 + 2KMnO4結晶性固体
NiO結晶性固体 + K2SO3結晶性固体 + 2MnO2結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−648.9
1 mol あたり
−648.9
−324.4
1 mol あたり
−648.9
1 mol あたり
−648.9
1 mol あたり
−324.4

標準状態における変化 (2)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
NiS結晶性固体 + 2KMnO4結晶性固体
NiO結晶性固体 + K2SO3結晶性固体 + 2MnO2非晶質固体沈殿物
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−613.8
1 mol あたり
−613.8
−306.9
1 mol あたり
−613.8
1 mol あたり
−613.8
1 mol あたり
−306.9

標準状態における変化 (3)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
NiS結晶性固体沈殿物 + 2KMnO4結晶性固体
NiO結晶性固体 + K2SO3結晶性固体 + 2MnO2結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−653.5
1 mol あたり
−653.5
−326.8
1 mol あたり
−653.5
1 mol あたり
−653.5
1 mol あたり
−326.8

標準状態における変化 (4)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
NiS結晶性固体沈殿物 + 2KMnO4結晶性固体
NiO結晶性固体 + K2SO3結晶性固体 + 2MnO2非晶質固体沈殿物
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−618.4
1 mol あたり
−618.4
−309.2
1 mol あたり
−618.4
1 mol あたり
−618.4
1 mol あたり
−309.2

水溶液における変化

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−654.6 kJ/mol
K4.80 × 10114
pK−114.68
NiS結晶性固体 + 2KMnO4水溶液 (解離状態)
NiO結晶性固体 + K2SO3水溶液 (解離状態) + 2MnO2結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−750.3−654.6−320
1 mol あたり
−750.3−654.6−320
−375.1−327.3−160
1 mol あたり
−750.3−654.6−320
1 mol あたり
−750.3−654.6−320
1 mol あたり
−375.1−327.3−160

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NiS (cr)-82.0[1]-79.5[1]52.97[1]47.11[1]
NiS (cr)
沈殿物
-77.4[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NiO (cr)-239.7[1]-211.7[1]37.99[1]44.31[1]
NiO (g)314[1]
K2SO3 (cr)-1125.5[1]
K2SO3 (ai)-1140.1[1]-1053.1[1]176[1]
MnO2 (cr)-520.03[1]-465.14[1]53.05[1]54.14[1]
MnO2 (am)
沈殿物
-502.5[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (am):非晶質固体

参考文献

参考文献一覧

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