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化学反応
KHCO3 → K^+ + H^+ + CO3^2−

KHCO₃ → K⁺ + H⁺ + CO₃²⁻

更新日：2022/6/13

炭酸水素カリウムの電離: KHCO₃炭酸水素カリウム
⟶
K⁺カリウムイオン + H⁺水素イオン + CO₃²⁻炭酸イオン

炭酸水素カリウムが電離すると，カリウムイオンと水素イオン，炭酸イオンが生成します（その他の反応はこちら）。この反応は酸塩基反応で，

塩の電離

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

炭酸水素カリウムの電離: KHCO₃炭酸水素カリウム
⟶
K⁺カリウムイオン + H⁺水素イオン + CO₃²⁻炭酸イオン

一般反応式

塩の電離: 塩ルイス共役体
⟶
陽イオンルイス酸 + 陰イオンルイス塩基

各原子の酸化数

炭酸水素カリウムの電離

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
KHCO₃	炭酸水素カリウム	1	ルイス共役体	塩

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
K⁺	カリウムイオン	1	ルイス酸	陽イオン
H⁺	水素イオン	1	ルイス酸	陽イオン
CO₃²⁻	炭酸イオン	1	ルイス塩基	陰イオン

熱力学的変化

標準状態における変化

炭酸水素カリウムの電離 ◆ Δ_rG 52.4 kJ/mol K 0.66 × 10⁻⁹ pK 9.18: KHCO₃結晶性固体
⟶
K⁺水溶液 (非解離状態) + H⁺水溶液 (非解離状態) + CO₃²⁻水溶液 (非解離状態)

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	33.7	52.4	−69.9	–
炭酸水素カリウム 1 mol あたり	33.7	52.4	−69.9	–
カリウムイオン 1 mol あたり	33.7	52.4	−69.9	–
水素イオン 1 mol あたり	33.7	52.4	−69.9	–
炭酸イオン 1 mol あたり	33.7	52.4	−69.9	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
KHCO₃ (cr)	-963.2^[1]	-863.5^[1]	115.5^[1]	–
KHCO₃ (ai)	-944.37^[1]	-870.04^[1]	193.7^[1]	–

* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
K⁺ (g)	514.26^[1]	–	–	–
K⁺ (ao)	-252.38^[1]	-283.27^[1]	102.5^[1]	21.8^[1]
H⁺ (g)	1536.202^[1]	–	–	–
H⁺ (ao)	0^[1]	0^[1]	0^[1]	0^[1]
CO₃²⁻ (ao)	-677.14^[1]	-527.81^[1]	-56.9^[1]	–

* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト