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Ag2S + 2HBr → 2AgBr + H2S

硫化銀(I)臭化水素が反応すると,臭化銀(I)硫化水素が生成します。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

弱酸の塩と強酸の反応 (弱酸の遊離)
弱酸の塩ブレンステッド塩基 + 強酸ブレンステッド酸
強酸の塩共役塩基 + 弱酸共役酸

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Ag2S硫化銀(I)1
ブレンステッド塩基
弱酸の塩
HBr臭化水素2
ブレンステッド酸
強酸

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
AgBr臭化銀(I)2
共役塩基
強酸の塩
H2S硫化水素1
共役酸
弱酸

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

硫化銀(I)臭化水素の反応
ΔrG−79.79 kJ/mol
K9.52 × 1013
pK−13.98
Ag2S結晶性固体α, 直方晶 + 2HBr気体
2AgBr結晶性固体 + H2S気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−115.98−79.79−121.44.18
1 mol あたり
−115.98−79.79−121.44.18
1 mol あたり
−57.990−39.90−60.702.09
1 mol あたり
−57.990−39.90−60.702.09
1 mol あたり
−115.98−79.79−121.44.18

標準状態における変化 (2)

硫化銀(I)臭化水素の反応
ΔrG−81.00 kJ/mol
K1.55 × 1014
pK−14.19
Ag2S結晶性固体β + 2HBr気体
2AgBr結晶性固体 + H2S気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−119.16−81.00−128.0
1 mol あたり
−119.16−81.00−128.0
1 mol あたり
−59.580−40.50−64.00
1 mol あたり
−59.580−40.50−64.00
1 mol あたり
−119.16−81.00−128.0

水溶液における変化 (1)

硫化銀(I)臭化水素の反応
ΔrG161.31 kJ/mol
K0.55 × 10−28
pK28.26
Ag2S結晶性固体α, 直方晶 + 2HBr水溶液 (解離状態)
2AgBr水溶液 (解離状態) + H2S気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
223.10161.31207.41.1
1 mol あたり
223.10161.31207.41.1
1 mol あたり
111.5580.655103.70.55
1 mol あたり
111.5580.655103.70.55
1 mol あたり
223.10161.31207.41.1

水溶液における変化 (2)

硫化銀(I)臭化水素の反応
ΔrG167.04 kJ/mol
K0.54 × 10−29
pK29.26
Ag2S結晶性固体α, 直方晶 + 2HBr水溶液 (解離状態)
2AgBr水溶液 (解離状態) + H2S水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
204.0167.04123
1 mol あたり
204.0167.04123
1 mol あたり
102.083.52061.5
1 mol あたり
102.083.52061.5
1 mol あたり
204.0167.04123

水溶液における変化 (3)

硫化銀(I)臭化水素の反応
ΔrG113.0 kJ/mol
K0.16 × 10−19
pK19.80
Ag2S結晶性固体α, 直方晶 + 2HBr水溶液 (解離状態)
2AgBr水溶液 (非解離状態) + H2S気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
113.0
1 mol あたり
113.0
1 mol あたり
56.50
1 mol あたり
56.50
1 mol あたり
113.0

水溶液における変化 (4)

硫化銀(I)臭化水素の反応
ΔrG118.8 kJ/mol
K0.15 × 10−20
pK20.81
Ag2S結晶性固体α, 直方晶 + 2HBr水溶液 (解離状態)
2AgBr水溶液 (非解離状態) + H2S水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
118.8
1 mol あたり
118.8
1 mol あたり
59.40
1 mol あたり
59.40
1 mol あたり
118.8

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Ag2S (cr)
α, 直方晶
-32.59[1]-40.67[1]144.01[1]76.53[1]
Ag2S (cr)
β
-29.41[1]-39.46[1]150.6[1]
HBr (g)-36.40[1]-53.45[1]198.695[1]29.142[1]
HBr (ai)-121.55[1]-103.96[1]82.4[1]-141.8[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
AgBr (cr)-100.37[1]-96.90[1]107.1[1]52.38[1]
AgBr (ai)-15.98[1]-26.86[1]155.2[1]-120.1[1]
AgBr (ao)-51.0[1]
H2S (g)-20.63[1]-33.56[1]205.79[1]34.23[1]
H2S (ao)-39.7[1]-27.83[1]121[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (g):気体

参考文献

参考文献一覧

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