You-iggy

NaF + HI → NaI + HF

フッ化ナトリウムヨウ化水素が反応すると,ヨウ化ナトリウムフッ化水素が生成します。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

弱酸の塩と強酸の反応 (弱酸の遊離)
弱酸の塩ブレンステッド塩基 + 強酸ブレンステッド酸
強酸の塩共役塩基 + 弱酸共役酸

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaFフッ化ナトリウム1
ブレンステッド塩基
弱酸の塩
HIヨウ化水素1
ブレンステッド酸
強酸

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaIヨウ化ナトリウム1
共役塩基
強酸の塩
HFフッ化水素1
共役酸
弱酸

熱力学的変化

標準状態における変化

フッ化ナトリウムヨウ化水素の反応
ΔrG−17.5 kJ/mol
K1.16 × 103
pK−3.07
NaF結晶性固体 + HI気体
NaI結晶性固体 + HF気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−11.7−17.514.265.21
−11.7−17.514.265.21
1 mol あたり
−11.7−17.514.265.21
−11.7−17.514.265.21
1 mol あたり
−11.7−17.514.265.21

水溶液における変化 (1)

フッ化ナトリウムヨウ化水素の反応
ΔrG5.6 kJ/mol
K0.10 × 100
pK0.98
NaF水溶液 (解離状態) + HI水溶液 (解離状態)
NaI水溶液 (解離状態) + HF気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
61.55.6187.6135.8
61.55.6187.6135.8
1 mol あたり
61.55.6187.6135.8
61.55.6187.6135.8
1 mol あたり
61.55.6187.6135.8

水溶液における変化 (2)

フッ化ナトリウムヨウ化水素の反応
ΔrG−18.04 kJ/mol
K1.45 × 103
pK−3.16
NaF水溶液 (解離状態) + HI水溶液 (解離状態)
NaI水溶液 (解離状態) + HF水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
12.55−18.04102.5
12.55−18.04102.5
1 mol あたり
12.55−18.04102.5
12.55−18.04102.5
1 mol あたり
12.55−18.04102.5

水溶液における変化 (3)

フッ化ナトリウムヨウ化水素の反応
ΔrG−18.04 kJ/mol
K1.45 × 103
pK−3.16
NaF水溶液 (解離状態) + HI水溶液 (解離状態)
NaI水溶液 (解離状態) + HF水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
12.55−18.04102.5
12.55−18.04102.5
1 mol あたり
12.55−18.04102.5
12.55−18.04102.5
1 mol あたり
12.55−18.04102.5

水溶液における変化 (4)

フッ化ナトリウムヨウ化水素の反応
ΔrG−0.01 kJ/mol
K1.00 × 100
pK−0.00
NaF水溶液 (解離状態) + HI水溶液 (解離状態)
NaI水溶液 (解離状態) + HF水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
0.00−0.010.00.0
0.00−0.01000.00.0
1 mol あたり
0.00−0.01000.00.0
0.00−0.01000.00.0
1 mol あたり
0.00−0.01000.00.0

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaF (cr)-573.647[1]-543.494[1]51.46[1]46.86[1]
NaF (g)-291.2[1]-310.5[1]217.59[1]34.221[1]
NaF (ai)-572.75[1]-540.68[1]45.2[1]-60.2[1]
HI (g)26.48[1]1.70[1]206.594[1]29.158[1]
HI (ai)-55.19[1]-51.57[1]111.3[1]-142.3[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaI (cr)-287.78[1]-286.06[1]98.53[1]52.09[1]
NaI (g)-79.5[1]-121.0[1]248.978[1]36.65[1]
NaI (ai)-295.31[1]-313.47[1]170.3[1]-95.8[1]
NaI (cr)
1水和物
-883.096[1]-771.10[1]196.2[1]
HF (l)
xは未確定の残余エントロピー
-299.78[1]75.40+x[1]
HF (g)-271.1[1]-273.2[1]173.779[1]29.133[1]
HF (ai)-332.63[1]-278.79[1]-13.8[1]-106.7[1]
HF (ao)-320.08[1]-296.82[1]88.7[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体, (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)