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27Fe(OH)2 + 8KMnO4 → 18Fe(OH)3 + 3Fe3O4 + 8MnO2 + 4K2O

水酸化鉄(II)過マンガン酸カリウムが反応すると,水酸化鉄(III)酸化鉄(II,III)酸化マンガン(IV)酸化カリウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

被酸化性化学種と酸化性化学種の反応
被酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Fe(OH)2水酸化鉄(II)27
還元剤
被酸化性
KMnO4過マンガン酸カリウム8
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Fe(OH)3水酸化鉄(III)18
酸化生成物
Fe3O4酸化鉄(II,III)3
酸化生成物
MnO2酸化マンガン(IV)8
還元生成物
K2O酸化カリウム4

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

水酸化鉄(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−1556.4 kJ/mol
K4.67 × 10272
pK−272.67
27Fe(OH)2結晶性固体沈殿物 + 8KMnO4結晶性固体
18Fe(OH)3結晶性固体沈殿物 + 3Fe3O4結晶性固体 + 8MnO2結晶性固体 + 4K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−1714.8−1556.4−589
1 mol あたり
−63.511−57.644−21.8
−214.35−194.55−73.6
1 mol あたり
−95.267−86.467−32.7
1 mol あたり
−571.60−518.80−196
1 mol あたり
−214.35−194.55−73.6
1 mol あたり
−428.70−389.10−147

標準状態における変化 (2)

水酸化鉄(II)過マンガン酸カリウムの反応
27Fe(OH)2結晶性固体沈殿物 + 8KMnO4結晶性固体
18Fe(OH)3結晶性固体沈殿物 + 3Fe3O4結晶性固体 + 8MnO2非晶質固体沈殿物 + 4K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−1574.6
1 mol あたり
−58.319
−196.82
1 mol あたり
−87.478
1 mol あたり
−524.87
1 mol あたり
−196.82
1 mol あたり
−393.65

水溶液における変化

水酸化鉄(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−943.6 kJ/mol
K2.05 × 10165
pK−165.31
27Fe(OH)2結晶性固体沈殿物 + 8KMnO4水溶液 (解離状態)
18Fe(OH)3水溶液 (非解離状態) + 3Fe3O4結晶性固体 + 8MnO2結晶性固体 + 4K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−943.6
1 mol あたり
−34.95
−118.0
1 mol あたり
−52.42
1 mol あたり
−314.5
1 mol あたり
−118.0
1 mol あたり
−235.9

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Fe(OH)2 (cr)
沈殿物
-569.0[1]-486.5[1]88[1]
Fe(OH)2 (g)-372[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Fe(OH)3 (cr)
沈殿物
-823.0[1]-696.5[1]106.7[1]
Fe(OH)3 (ao)-659.3[1]
Fe3O4 (cr)-1118.4[1]-1015.4[1]146.4[1]143.43[1]
MnO2 (cr)-520.03[1]-465.14[1]53.05[1]54.14[1]
MnO2 (am)
沈殿物
-502.5[1]
K2O (cr)-361.5[1]-322.1[2]94.1[2]83.7[2]
K2O (g)-63[1]
* (cr):結晶性固体, (ao):水溶液 (非解離状態), (am):非晶質固体, (g):気体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
  2. 2
    James G. Speight (2017)
    Lange's Handbook of Chemistry, 17th edition
    McGraw Hill Education