You-iggy

2NH4F + Cl2 🔥→ N2H4 + 2HCl + 2HF

フッ化アンモニウム塩素が反応すると,ヒドラジン塩化水素フッ化水素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NH4Fフッ化アンモニウム2
還元剤
還元性
Cl2塩素1
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
N2H4ヒドラジン1
酸化生成物
HCl塩化水素2
還元生成物
HFフッ化水素2

熱力学的変化

標準状態における変化

フッ化アンモニウム塩素の反応
ΔrG109.7 kJ/mol
K0.60 × 10−19
pK19.22
2NH4F結晶性固体 + Cl2気体
🔥
N2H4液体 + 2HCl気体 + 2HF気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
251.7109.7475.6050.93
125.854.85237.8025.46
1 mol あたり
251.7109.7475.6050.93
1 mol あたり
251.7109.7475.6050.93
1 mol あたり
125.854.85237.8025.46
1 mol あたり
125.854.85237.8025.46

水溶液における変化 (1)

フッ化アンモニウム塩素の反応
ΔrG100.3 kJ/mol
K0.27 × 10−17
pK17.57
2NH4F水溶液 (解離状態) + Cl2水溶液 (非解離状態)
🔥
N2H4水溶液 (非解離状態) + 2HCl気体 + 2HF気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
261.2100.3539
130.650.15270
1 mol あたり
261.2100.3539
1 mol あたり
261.2100.3539
1 mol あたり
130.650.15270
1 mol あたり
130.650.15270

水溶液における変化 (2)

フッ化アンモニウム塩素の反応
ΔrG53.1 kJ/mol
K0.50 × 10−9
pK9.30
2NH4F水溶液 (解離状態) + Cl2水溶液 (非解離状態)
🔥
N2H4水溶液 (非解離状態) + 2HCl気体 + 2HF水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
163.253.1369
81.6026.6185
1 mol あたり
163.253.1369
1 mol あたり
163.253.1369
1 mol あたり
81.6026.6185
1 mol あたり
81.6026.6185

水溶液における変化 (3)

フッ化アンモニウム塩素の反応
ΔrG53.1 kJ/mol
K0.50 × 10−9
pK9.30
2NH4F水溶液 (解離状態) + Cl2水溶液 (非解離状態)
🔥
N2H4水溶液 (非解離状態) + 2HCl気体 + 2HF水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
163.253.1369
81.6026.6185
1 mol あたり
163.253.1369
1 mol あたり
163.253.1369
1 mol あたり
81.6026.6185
1 mol あたり
81.6026.6185

水溶液における変化 (4)

フッ化アンモニウム塩素の反応
ΔrG28.5 kJ/mol
K0.10 × 10−4
pK4.99
2NH4F水溶液 (解離状態) + Cl2水溶液 (非解離状態)
🔥
N2H4水溶液 (非解離状態) + 2HCl水溶液 (解離状態) + 2HF気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
111.528.5278
55.7514.3139
1 mol あたり
111.528.5278
1 mol あたり
111.528.5278
1 mol あたり
55.7514.3139
1 mol あたり
55.7514.3139

水溶液における変化 (5)

フッ化アンモニウム塩素の反応
ΔrG−18.8 kJ/mol
K1.97 × 103
pK−3.29
2NH4F水溶液 (解離状態) + Cl2水溶液 (非解離状態)
🔥
N2H4水溶液 (非解離状態) + 2HCl水溶液 (解離状態) + 2HF水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
13.5−18.8108
6.75−9.4054.0
1 mol あたり
13.5−18.8108
1 mol あたり
13.5−18.8108
1 mol あたり
6.75−9.4054.0
1 mol あたり
6.75−9.4054.0

水溶液における変化 (6)

フッ化アンモニウム塩素の反応
ΔrG−18.8 kJ/mol
K1.97 × 103
pK−3.29
2NH4F水溶液 (解離状態) + Cl2水溶液 (非解離状態)
🔥
N2H4水溶液 (非解離状態) + 2HCl水溶液 (解離状態) + 2HF水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
13.5−18.8108
6.75−9.4054.0
1 mol あたり
13.5−18.8108
1 mol あたり
13.5−18.8108
1 mol あたり
6.75−9.4054.0
1 mol あたり
6.75−9.4054.0

水溶液における変化 (7)

フッ化アンモニウム塩素の反応
ΔrG89.2 kJ/mol
K0.24 × 10−15
pK15.63
2NH4F水溶液 (解離状態) + Cl2水溶液 (非解離状態)
🔥
N2H4水溶液 (非解離状態) + 2HCl気体 + 2HF水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
138.189.2164
69.0544.682.0
1 mol あたり
138.189.2164
1 mol あたり
138.189.2164
1 mol あたり
69.0544.682.0
1 mol あたり
69.0544.682.0

水溶液における変化 (8)

フッ化アンモニウム塩素の反応
ΔrG17.3 kJ/mol
K0.93 × 10−3
pK3.03
2NH4F水溶液 (解離状態) + Cl2水溶液 (非解離状態)
🔥
N2H4水溶液 (非解離状態) + 2HCl水溶液 (解離状態) + 2HF水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−11.617.3−97
−5.808.65−49
1 mol あたり
−11.617.3−97
1 mol あたり
−11.617.3−97
1 mol あたり
−5.808.65−49
1 mol あたり
−5.808.65−49

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NH4F (cr)-463.96[1]-348.68[1]71.96[1]65.27[1]
NH4F (ai)-465.14[1]-358.09[1]99.6[1]-26.8[1]
Cl2 (g)0[1]0[1]223.066[1]33.907[1]
Cl2 (ao)-23.4[1]6.94[1]121[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
N2H4 (l)50.63[1]149.34[1]121.21[1]98.87[1]
N2H4 (g)95.40[1]159.35[1]238.47[1]49.58[1]
N2H4 (ao)34.31[1]128.1[1]138[1]
HCl (g)-92.307[1]-95.299[1]186.908[1]29.12[1]
HCl (ai)-167.159[1]-131.228[1]56.5[1]-136.4[1]
HF (l)
xは未確定の残余エントロピー
-299.78[1]75.40+x[1]
HF (g)-271.1[1]-273.2[1]173.779[1]29.133[1]
HF (ai)-332.63[1]-278.79[1]-13.8[1]-106.7[1]
HF (ao)-320.08[1]-296.82[1]88.7[1]
* (l):液体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (ai):水溶液 (解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)