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2BaCl2 + KMnO4 + 4H+ 🔥→ 2Ba2+ + ClO2↑ + MnCl2 + KCl + 2H2O

塩化バリウム過マンガン酸カリウム水素イオンが反応すると,バリウムイオン二酸化塩素塩化マンガン(II)塩化カリウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

難酸化性化学種と酸化性化学種の反応 (酸性条件下)
難酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤 + H+非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物 + H2O非酸化還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
BaCl2塩化バリウム2
還元剤
難酸化性
KMnO4過マンガン酸カリウム1
酸化剤
酸性条件下で酸化性
H+水素イオン4
水素イオン

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Ba2+バリウムイオン2
ClO2二酸化塩素1
酸化生成物
MnCl2塩化マンガン(II)1
還元生成物
KCl塩化カリウム1
H2O2

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

塩化バリウム過マンガン酸カリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG−3.7 kJ/mol
K4.45 × 100
pK−0.65
2BaCl2水溶液 (解離状態) + KMnO4水溶液 (解離状態) + 4H+水溶液 (非解離状態)
🔥
2Ba2+水溶液 (非解離状態) + ClO2気体 + MnCl2水溶液 (解離状態) + KCl水溶液 (解離状態) + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
18.7−3.774.9
1 mol あたり
9.35−1.937.5
18.7−3.774.9
水素イオン
1 mol あたり
4.67−0.9318.7
バリウムイオン
1 mol あたり
9.35−1.937.5
1 mol あたり
18.7−3.774.9
1 mol あたり
18.7−3.774.9
1 mol あたり
18.7−3.774.9
1 mol あたり
9.35−1.937.5

標準状態における変化 (2)

塩化バリウム過マンガン酸カリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG−4.9 kJ/mol
K7.22 × 100
pK−0.86
2BaCl2水溶液 (解離状態) + KMnO4水溶液 (解離状態) + 4H+水溶液 (非解離状態)
🔥
2Ba2+水溶液 (非解離状態) + ClO2気体 + MnCl2水溶液 (非解離状態) + KCl水溶液 (解離状態) + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−4.9
1 mol あたり
−2.5
−4.9
水素イオン
1 mol あたり
−1.2
バリウムイオン
1 mol あたり
−2.5
1 mol あたり
−4.9
1 mol あたり
−4.9
1 mol あたり
−4.9
1 mol あたり
−2.5

標準状態における変化 (3)

塩化バリウム過マンガン酸カリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG−4.1 kJ/mol
K5.23 × 100
pK−0.72
2BaCl2水溶液 (解離状態) + KMnO4水溶液 (解離状態) + 4H+水溶液 (非解離状態)
🔥
2Ba2+水溶液 (非解離状態) + ClO2水溶液 (非解離状態) + MnCl2水溶液 (解離状態) + KCl水溶液 (解離状態) + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−8.9−4.1−17.2
1 mol あたり
−4.5−2.0−8.60
−8.9−4.1−17.2
水素イオン
1 mol あたり
−2.2−1.0−4.30
バリウムイオン
1 mol あたり
−4.5−2.0−8.60
1 mol あたり
−8.9−4.1−17.2
1 mol あたり
−8.9−4.1−17.2
1 mol あたり
−8.9−4.1−17.2
1 mol あたり
−4.5−2.0−8.60

標準状態における変化 (4)

塩化バリウム過マンガン酸カリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG−5.3 kJ/mol
K8.48 × 100
pK−0.93
2BaCl2水溶液 (解離状態) + KMnO4水溶液 (解離状態) + 4H+水溶液 (非解離状態)
🔥
2Ba2+水溶液 (非解離状態) + ClO2水溶液 (非解離状態) + MnCl2水溶液 (非解離状態) + KCl水溶液 (解離状態) + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−5.3
1 mol あたり
−2.6
−5.3
水素イオン
1 mol あたり
−1.3
バリウムイオン
1 mol あたり
−2.6
1 mol あたり
−5.3
1 mol あたり
−5.3
1 mol あたり
−5.3
1 mol あたり
−2.6

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
BaCl2 (cr)-858.6[1]-810.4[1]123.68[1]75.14[1]
BaCl2 (g)-525.9[1]-537.6[1]325.29[1]56.19[1]
BaCl2 (ai)-871.95[1]-823.21[1]122.6[1]
BaCl2 (cr)
1水和物
-1160.6[1]-1055.63[1]166.9[1]
BaCl2 (cr)
2水和物
-1460.13[1]-1296.32[1]202.9[1]161.96[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
H+ (g)1536.202[1]
H+ (ao)0[1]0[1]0[1]0[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Ba2+ (g)1660.38[1]
Ba2+ (ao)-537.64[1]-560.77[1]9.6[1]
ClO2 (g)102.5[1]120.5[1]256.84[1]41.97[1]
ClO2 (ao)74.9[1]120.1[1]164.8[1]
MnCl2 (cr)-481.29[1]-440.50[1]118.24[1]72.93[1]
MnCl2 (g)-263.6[1]
MnCl2 (ai)-555.05[1]-490.8[1]38.9[1]-222[1]
MnCl2 (ao)-492.0[1]
MnCl2 (cr)
1水和物
-789.9[1]-696.1[1]174.1[1]
MnCl2 (cr)
2水和物
-1092.0[1]-942.1[1]218.8[1]
MnCl2 (cr)
4水和物
-1687.4[1]-1423.6[1]303.3[1]
KCl (cr)-436.747[1]-409.14[1]82.59[1]51.30[1]
KCl (g)-214.14[1]-233.0[1]239.10[1]36.48[1]
KCl (ai)-419.53[1]-414.49[1]159.0[1]-114.6[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)