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2HF + Ca(OH)2 → CaF2 + 2H2O

フッ化水素水酸化カルシウムが反応すると,フッ化カルシウムが生成します。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

酸と塩基の反応
ブレンステッド酸 + 塩基ブレンステッド塩基
共役塩基 + (H2O)(共役酸)
酸と水酸化物塩基の反応
ブレンステッド酸 + 水酸化物塩基ブレンステッド塩基
共役塩基 + H2O共役酸
弱酸と強塩基の反応
弱酸ブレンステッド酸 + 強塩基ブレンステッド塩基
弱酸と強塩基の塩共役塩基 + (H2O)(共役酸)

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
HFフッ化水素2
ブレンステッド酸
弱酸
Ca(OH)2水酸化カルシウム1
ブレンステッド塩基
塩基
水酸化物塩基
強塩基

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
CaF2フッ化カルシウム1
共役塩基
弱酸と強塩基の塩
H2O2
共役酸

熱力学的変化

標準状態における変化

フッ化水素水酸化カルシウムの反応
ΔrG−196.7 kJ/mol
K2.89 × 1034
pK−34.46
2HF気体 + Ca(OH)2結晶性固体
CaF2結晶性固体 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−263.0−196.7−222.2671.86
1 mol あたり
−131.5−98.35−111.1335.93
−263.0−196.7−222.2671.86
−263.0−196.7−222.2671.86
1 mol あたり
−131.5−98.35−111.1335.93

水溶液における変化 (1)

フッ化水素水酸化カルシウムの反応
ΔrG−149.4 kJ/mol
K1.49 × 1026
pK−26.17
2HF水溶液 (非解離状態) + Ca(OH)2結晶性固体
CaF2結晶性固体 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−165.0−149.4−52.1
1 mol あたり
−82.50−74.70−26.1
−165.0−149.4−52.1
−165.0−149.4−52.1
1 mol あたり
−82.50−74.70−26.1

水溶液における変化 (2)

フッ化水素水酸化カルシウムの反応
ΔrG−185.5 kJ/mol
K3.15 × 1032
pK−32.50
2HF水溶液 (解離状態) + Ca(OH)2結晶性固体
CaF2結晶性固体 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−139.9−185.5152.9343.5
1 mol あたり
−69.95−92.7576.45171.8
−139.9−185.5152.9343.5
−139.9−185.5152.9343.5
1 mol あたり
−69.95−92.7576.45171.8

水溶液における変化 (3)

フッ化水素水酸化カルシウムの反応
ΔrG−149.4 kJ/mol
K1.49 × 1026
pK−26.17
2HF水溶液 (非解離状態) + Ca(OH)2結晶性固体
CaF2結晶性固体 + 2H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−165.0−149.4−52.1
1 mol あたり
−82.50−74.70−26.1
−165.0−149.4−52.1
−165.0−149.4−52.1
1 mol あたり
−82.50−74.70−26.1

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
HF (l)
xは未確定の残余エントロピー
-299.78[1]75.40+x[1]
HF (g)-271.1[1]-273.2[1]173.779[1]29.133[1]
HF (ai)-332.63[1]-278.79[1]-13.8[1]-106.7[1]
HF (ao)-320.08[1]-296.82[1]88.7[1]
Ca(OH)2 (cr)-986.09[1]-898.49[1]83.39[1]87.49[1]
Ca(OH)2 (g)-544[1]
Ca(OH)2 (ai)-1002.82[1]-868.07[1]-74.5[1]
Ca(OH)2 (cr)
2水和物
-1218.4[1]
* (l):液体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
CaF2 (cr)-1219.6[1]-1167.3[1]68.87[1]67.03[1]
CaF2 (g)-781.6[1]-790.4[1]274.37[1]51.25[1]
CaF2 (ai)-1208.09[1]-1111.15[1]-80.8[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)