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化学反応
2H2 + Pb(CH3COO)2 → Pb(OH)2 + 2CO + 2CH4

2H₂ + Pb(CH₃COO)₂ → Pb(OH)₂ + 2CO + 2CH₄

更新日：2022/6/13

水素と酢酸鉛(II)の反応: 2H₂水素 + Pb(CH₃COO)₂酢酸鉛(II)
⟶
Pb(OH)₂水酸化鉛(II) + 2CO一酸化炭素 + 2CH₄メタン

水素と酢酸鉛(II)が反応すると，水酸化鉛(II)と一酸化炭素，メタンが生成します（その他の反応はこちら）。この反応は酸化還元反応で，

還元性化学種と被還元性化学種の反応

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

水素と酢酸鉛(II)の反応: 2H₂水素 + Pb(CH₃COO)₂酢酸鉛(II)
⟶
Pb(OH)₂水酸化鉛(II) + 2CO一酸化炭素 + 2CH₄メタン

一般反応式

還元性化学種と被還元性化学種の反応: 還元性化学種還元剤 + 被還元性化学種酸化剤
⟶
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

水素と酢酸鉛(II)の反応

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
H₂	水素	2	還元剤	還元性
Pb(CH₃COO)₂	酢酸鉛(II)	1	酸化剤	被還元性

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Pb(OH)₂	水酸化鉛(II)	1	酸化生成物	–
CO	一酸化炭素	2	還元生成物	–
CH₄	メタン	2	酸化還元生成物	–

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

水素と酢酸鉛(II)の反応: 2H₂気体 + Pb(CH₃COO)₂結晶性固体
⟶
Pb(OH)₂結晶性固体 + 2CO気体 + 2CH₄気体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	–	–	–
水素 1 mol あたり	–	–	–	–
酢酸鉛(II) 1 mol あたり	–	–	–	–
水酸化鉛(II) 1 mol あたり	–	–	–	–
一酸化炭素 1 mol あたり	–	–	–	–
メタン 1 mol あたり	–	–	–	–

標準状態における変化 (2)

水素と酢酸鉛(II)の反応: 2H₂気体 + Pb(CH₃COO)₂結晶性固体
⟶
Pb(OH)₂結晶性固体沈殿物 + 2CO気体 + 2CH₄気体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	77.3	–	–	–
水素 1 mol あたり	38.6	–	–	–
酢酸鉛(II) 1 mol あたり	77.3	–	–	–
水酸化鉛(II) 1 mol あたり	77.3	–	–	–
一酸化炭素 1 mol あたり	38.6	–	–	–
メタン 1 mol あたり	38.6	–	–	–

水溶液における変化 (1)

水素と酢酸鉛(II)の反応 ◆ Δ_rG −100.1 kJ/mol K 3.44 × 10¹⁷ pK −17.54: 2H₂水溶液 (非解離状態) + Pb(CH₃COO)₂水溶液 (解離状態)
⟶
Pb(OH)₂結晶性固体 + 2CO気体 + 2CH₄気体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	−100.1	–	–
水素 1 mol あたり	–	−50.05	–	–
酢酸鉛(II) 1 mol あたり	–	−100.1	–	–
水酸化鉛(II) 1 mol あたり	–	−100.1	–	–
一酸化炭素 1 mol あたり	–	−50.05	–	–
メタン 1 mol あたり	–	−50.05	–	–

水溶液における変化 (2)

水素と酢酸鉛(II)の反応 ◆ Δ_rG −67.4 kJ/mol K 6.43 × 10¹¹ pK −11.81: 2H₂水溶液 (非解離状態) + Pb(CH₃COO)₂水溶液 (解離状態)
⟶
Pb(OH)₂結晶性固体 + 2CO気体 + 2CH₄水溶液 (非解離状態)

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	−67.4	–	–
水素 1 mol あたり	–	−33.7	–	–
酢酸鉛(II) 1 mol あたり	–	−67.4	–	–
水酸化鉛(II) 1 mol あたり	–	−67.4	–	–
一酸化炭素 1 mol あたり	–	−33.7	–	–
メタン 1 mol あたり	–	−33.7	–	–

水溶液における変化 (3)

水素と酢酸鉛(II)の反応 ◆ Δ_rG −65.6 kJ/mol K 3.11 × 10¹¹ pK −11.49: 2H₂水溶液 (非解離状態) + Pb(CH₃COO)₂水溶液 (解離状態)
⟶
Pb(OH)₂結晶性固体 + 2CO水溶液 (非解離状態) + 2CH₄気体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	−65.6	–	–
水素 1 mol あたり	–	−32.8	–	–
酢酸鉛(II) 1 mol あたり	–	−65.6	–	–
水酸化鉛(II) 1 mol あたり	–	−65.6	–	–
一酸化炭素 1 mol あたり	–	−32.8	–	–
メタン 1 mol あたり	–	−32.8	–	–

水溶液における変化 (4)

水素と酢酸鉛(II)の反応 ◆ Δ_rG −32.8 kJ/mol K 5.58 × 10⁵ pK −5.75: 2H₂水溶液 (非解離状態) + Pb(CH₃COO)₂水溶液 (解離状態)
⟶
Pb(OH)₂結晶性固体 + 2CO水溶液 (非解離状態) + 2CH₄水溶液 (非解離状態)

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	−32.8	–	–
水素 1 mol あたり	–	−16.4	–	–
酢酸鉛(II) 1 mol あたり	–	−32.8	–	–
水酸化鉛(II) 1 mol あたり	–	−32.8	–	–
一酸化炭素 1 mol あたり	–	−16.4	–	–
メタン 1 mol あたり	–	−16.4	–	–

水溶液における変化 (5)

水素と酢酸鉛(II)の反応 ◆ Δ_rG −83.5 kJ/mol K 4.25 × 10¹⁴ pK −14.63: 2H₂水溶液 (非解離状態) + Pb(CH₃COO)₂水溶液 (非解離状態)
⟶
Pb(OH)₂結晶性固体 + 2CO気体 + 2CH₄気体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	−83.5	–	–
水素 1 mol あたり	–	−41.8	–	–
酢酸鉛(II) 1 mol あたり	–	−83.5	–	–
水酸化鉛(II) 1 mol あたり	–	−83.5	–	–
一酸化炭素 1 mol あたり	–	−41.8	–	–
メタン 1 mol あたり	–	−41.8	–	–

水溶液における変化 (6)

水素と酢酸鉛(II)の反応 ◆ Δ_rG −50.7 kJ/mol K 7.63 × 10⁸ pK −8.88: 2H₂水溶液 (非解離状態) + Pb(CH₃COO)₂水溶液 (非解離状態)
⟶
Pb(OH)₂結晶性固体 + 2CO気体 + 2CH₄水溶液 (非解離状態)

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	−50.7	–	–
水素 1 mol あたり	–	−25.4	–	–
酢酸鉛(II) 1 mol あたり	–	−50.7	–	–
水酸化鉛(II) 1 mol あたり	–	−50.7	–	–
一酸化炭素 1 mol あたり	–	−25.4	–	–
メタン 1 mol あたり	–	−25.4	–	–

水溶液における変化 (7)

水素と酢酸鉛(II)の反応 ◆ Δ_rG −48.9 kJ/mol K 3.69 × 10⁸ pK −8.57: 2H₂水溶液 (非解離状態) + Pb(CH₃COO)₂水溶液 (非解離状態)
⟶
Pb(OH)₂結晶性固体 + 2CO水溶液 (非解離状態) + 2CH₄気体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	−48.9	–	–
水素 1 mol あたり	–	−24.4	–	–
酢酸鉛(II) 1 mol あたり	–	−48.9	–	–
水酸化鉛(II) 1 mol あたり	–	−48.9	–	–
一酸化炭素 1 mol あたり	–	−24.4	–	–
メタン 1 mol あたり	–	−24.4	–	–

水溶液における変化 (8)

水素と酢酸鉛(II)の反応 ◆ Δ_rG −16.2 kJ/mol K 6.89 × 10² pK −2.84: 2H₂水溶液 (非解離状態) + Pb(CH₃COO)₂水溶液 (非解離状態)
⟶
Pb(OH)₂結晶性固体 + 2CO水溶液 (非解離状態) + 2CH₄水溶液 (非解離状態)

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	−16.2	–	–
水素 1 mol あたり	–	−8.10	–	–
酢酸鉛(II) 1 mol あたり	–	−16.2	–	–
水酸化鉛(II) 1 mol あたり	–	−16.2	–	–
一酸化炭素 1 mol あたり	–	−8.10	–	–
メタン 1 mol あたり	–	−8.10	–	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
H₂ (g)	0^[1]	0^[1]	130.684^[1]	28.824^[1]
H₂ (ao)	-4.2^[1]	17.6^[1]	577^[1]	–
Pb(CH₃COO)₂ (cr)	-963.83^[1]	–	–	–
Pb(CH₃COO)₂ (ai)	-973.6^[1]	-763.04^[1]	182.8^[1]	–
Pb(CH₃COO)₂ (ao)	–	-779.7^[1]	–	–
Pb(CH₃COO)₂ (cr) 3水和物	-1851.50^[1]	–	–	–

* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Pb(OH)₂ (cr)	–	-452.2^[1]	–	–
Pb(OH)₂ (cr) 沈殿物	-515.9^[1]	–	–	–
CO (g)	-110.525^[1]	-137.168^[1]	197.674^[1]	29.142^[1]
CO (ao)	-120.96^[1]	-119.90^[1]	104.6^[1]	–
CH₄ (g)	-74.81^[1]	-50.72^[1]	186.264^[1]	35.309^[1]
CH₄ (ao)	-89.04^[1]	-34.33^[1]	83.7^[1]	–

* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト