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2K3[Fe(CN)6] + 24KMnO4 → 12KNO2 + 9K2O + 24MnO2 + Fe2O3 + 12CO↑

ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム過マンガン酸カリウムが反応すると,亜硝酸カリウム酸化カリウム酸化マンガン(IV)酸化鉄(III)一酸化炭素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
K3[Fe(CN)6]ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム2
還元剤
還元性
KMnO4過マンガン酸カリウム24
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KNO2亜硝酸カリウム12
酸化生成物
K2O酸化カリウム9
MnO2酸化マンガン(IV)24
還元生成物
Fe2O3酸化鉄(III)1
CO一酸化炭素12

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−2167.5 kJ/mol
K5.37 × 10379
pK−379.73
2K3[Fe(CN)6]結晶性固体 + 24KMnO4結晶性固体
12KNO2結晶性固体rhombic + 9K2O結晶性固体 + 24MnO2結晶性固体 + Fe2O3結晶性固体 + 12CO気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−1730.2−2167.51431.5
−865.10−1083.8715.75
−72.092−90.31359.646
1 mol あたり
−144.18−180.63119.29
1 mol あたり
−192.24−240.83159.06
1 mol あたり
−72.092−90.31359.646
1 mol あたり
−1730.2−2167.51431.5
1 mol あたり
−144.18−180.63119.29

標準状態における変化 (2)

ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム過マンガン酸カリウムの反応
2K3[Fe(CN)6]結晶性固体 + 24KMnO4結晶性固体
12KNO2結晶性固体rhombic + 9K2O結晶性固体 + 24MnO2非晶質固体沈殿物 + Fe2O3結晶性固体 + 12CO気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−1309.4
−654.70
−54.558
1 mol あたり
−109.12
1 mol あたり
−145.49
1 mol あたり
−54.558
1 mol あたり
−1309.4
1 mol あたり
−109.12

水溶液における変化 (1)

ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−2462.5 kJ/mol
K2.58 × 10431
pK−431.41
2K3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 24KMnO4水溶液 (解離状態)
12KNO2水溶液 (解離状態) + 9K2O結晶性固体 + 24MnO2結晶性固体 + Fe2O3結晶性固体 + 12CO気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−2725.5−2462.5−918.8
−1362.8−1231.3−459.4
−113.56−102.60−38.28
1 mol あたり
−227.13−205.21−76.57
1 mol あたり
−302.83−273.61−102.1
1 mol あたり
−113.56−102.60−38.28
1 mol あたり
−2725.5−2462.5−918.8
1 mol あたり
−227.13−205.21−76.57

水溶液における変化 (2)

ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−2255.3 kJ/mol
K1.29 × 10395
pK−395.11
2K3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 24KMnO4水溶液 (解離状態)
12KNO2水溶液 (解離状態) + 9K2O結晶性固体 + 24MnO2結晶性固体 + Fe2O3結晶性固体 + 12CO水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−2850.7−2255.3−2035.7
−1425.3−1127.7−1017.9
−118.78−93.971−84.821
1 mol あたり
−237.56−187.94−169.64
1 mol あたり
−316.74−250.59−226.19
1 mol あたり
−118.78−93.971−84.821
1 mol あたり
−2850.7−2255.3−2035.7
1 mol あたり
−237.56−187.94−169.64

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
K3[Fe(CN)6] (cr)-249.8[1]-129.6[1]426.06[1]
K3[Fe(CN)6] (ai)-195.4[1]-120.4[1]577.8[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KNO2 (cr)
rhombic
-369.82[1]-306.55[1]152.09[1]107.40[1]
KNO2 (ai)-356.9[1]-315.4[1]225.5[1]
K2O (cr)-361.5[1]-322.1[2]94.1[2]83.7[2]
K2O (g)-63[1]
MnO2 (cr)-520.03[1]-465.14[1]53.05[1]54.14[1]
MnO2 (am)
沈殿物
-502.5[1]
Fe2O3 (cr)-824.2[1]-742.2[1]87.40[1]103.85[1]
CO (g)-110.525[1]-137.168[1]197.674[1]29.142[1]
CO (ao)-120.96[1]-119.90[1]104.6[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (am):非晶質固体, (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)

  2. 2
    James G. Speight (2017)
    Lange's Handbook of Chemistry, 17th edition
    McGraw Hill Education