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2NaClO + 2HBrO3 → 2NaBrO3 + Cl2↑ + H2O2

次亜塩素酸ナトリウム臭素酸が反応すると,臭素酸ナトリウム塩素過酸化水素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

自己酸化還元化学種と酸の反応
自己酸化還元性化学種自己酸化還元剤 + 非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaClO次亜塩素酸ナトリウム2
酸化剤
自己酸化還元性
HBrO3臭素酸2

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaBrO3臭素酸ナトリウム2
Cl2塩素1
還元生成物
H2O2過酸化水素1

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

次亜塩素酸ナトリウム臭素酸の反応
ΔrG−60.4 kJ/mol
K3.82 × 1010
pK−10.58
2NaClO水溶液 (解離状態) + 2HBrO3水溶液 (解離状態)
2NaBrO3水溶液 (解離状態) + Cl2気体 + H2O2水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
23.2−60.4285
11.6−30.2143
1 mol あたり
11.6−30.2143
11.6−30.2143
1 mol あたり
23.2−60.4285
1 mol あたり
23.2−60.4285

標準状態における変化 (2)

次亜塩素酸ナトリウム臭素酸の反応
ΔrG−53.5 kJ/mol
K2.36 × 109
pK−9.37
2NaClO水溶液 (解離状態) + 2HBrO3水溶液 (解離状態)
2NaBrO3水溶液 (解離状態) + Cl2水溶液 (非解離状態) + H2O2水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−0.2−53.5183
−0.10−26.891.5
1 mol あたり
−0.10−26.891.5
−0.10−26.891.5
1 mol あたり
−0.20−53.5183
1 mol あたり
−0.20−53.5183

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaClO (ai)-347.3[1]-298.7[1]100[1]
HBrO3 (ai)-67.07[1]18.60[1]161.71[1]
* (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaBrO3 (cr)-334.09[1]-242.62[1]128.9[1]
NaBrO3 (ai)-307.19[1]-243.29[1]220.9[1]
Cl2 (g)0[1]0[1]223.066[1]33.907[1]
Cl2 (ao)-23.4[1]6.94[1]121[1]
H2O2 (l)-187.78[1]-120.35[1]109.6[1]89.1[1]
H2O2 (g)-136.31[1]-105.57[1]232.7[1]43.1[1]
H2O2 (ao)-191.17[1]-134.03[1]143.9[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

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